夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

寒い時節は冬眠のような午後を過ごして、身も心も愛惜を重ねながら、思いを馳せて・・。

2020-01-19 14:33:19 | ささやかな古稀からの思い

私は東京の調布市の片隅み住む年金生活の75歳の身であるが、
私より5歳若い家内と共に雑木の多い小庭の中で、古びた一軒家に住んでいる。
     
こうした中、私が年金生活を始めた2004年(平成16年)の秋の当初から、
我が家の平素の買物は、 私は自主的に買物専任者として宣言し、 家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、 買物メール老ボーイとなっている。

この後は、やはり自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。

こうした根底のひとつには、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。

平素はこのような午前中の過ごし方を殆ど過ごしてきた・・。

          

そして午後から夜の大半は、私は随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書、
ときおり20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、 或いは音楽も聴いたりしている。

そして年金生活は、サラリーマン航路は、何かと悪戦苦闘が多かった為か、
つたない半生を歩んだ私でも、予測した以上に安楽な生活を享受している。

          

このように私は過ごしているが、今年の新年からは冬眠のような午後の時を過ごしている。

午後の1時過ぎ、寝室の敷布団(しきぶとん)の上に電気毛布をセットして、
居間にあるパソコンで、【 NHKアーカイブス 】の番組を視聴している。

この【 NHKアーカイブス 】に於いて、『NHK名作選「みのがし なつかし」 』の多彩な作品には、
瞬時に魅了されて、私は数多く視聴してきた。

そして何よりも圧倒的に感銘させられたのは、『 回想法ライブラリー 』と題された番組で、
『 自分史年表「あの時なにをしていましたか?」と表示されて、
「 あなたの年齢は 」・・入力欄があり、そして私は年表であるので数え齢で76歳と入力した。

この番組の趣旨は、《・・なつかしい物や映像を見て思い出を語り合う回想法は、
脳を活性化し情緒を安定させ、長く続けることで、
認知症の進行予防やうつ状態の改善につながる可能性があるといわれています。

そして、高齢者の認知症予防や認知症患者の心理療法、リハビリテーションに活用されています。
このページでは、施設や家庭で手軽に回想法を行えるように、
昔の番組やニュースの映像と、回想法の手順を示す動画を公開しています・・》
と明記されていたので、私は懐かしい時代に思いを重ねるように、幾たびも鑑賞したりした。

私は戦後史の書物に関して数多く購読して、多々学んできたが、
やはり私の生まれた年齢を主軸に、それぞれの時代の出来事を映像で明示されるのは、
改めて生きてきた時代に愛惜があり、そうでしたよねぇ・・と心の中で呟(つぶ)いたりした。

          

やがて
2時過ぎに暖かくなった布団(ふとん)に誘惑されて、
布団にもぐり、本を読んだりしてきた。

たとえば塩野七生さんの著作の『十字軍物語』(新潮文庫・1巻~4巻)を読んだりしているが、
殆ど1時間半ぐらい読み、中断して、やがて寝付いてしまう・・。

そして夢の中で、塩野七生さんの著作に導かれて、十字軍が活躍した当時の欧州、中近東の状況が、
カラーで鮮明に映し出されて、それぞれの立場の御方の思惑を学び、
そうでしたか・・と無学な私は学んだりしている。

やがて布団(ふとん)の中で目覚めた後、
また昼寝に甘えてしまった、と微睡(まどろみ)ながら微苦笑をしたりしてきた。

もとより平日の午後に昼寝ができることは、年金生活の特権のひとつ、
と独り苦笑したりしてきた。

やがて夜の9時過ぎ、『NHK名作選「みのがし なつかし」 』の多彩な作品を、
視聴する時もある。

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