夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

たかが『かいわれ大根』、されど『かいわれ大根』、私が秘かに愛食するひとつとなり・・。

2012-03-04 09:28:18 | 食べ物、お酒
私は中小業の民間会社に35年ばかり勤め、2004〈平成16〉年の秋に定年退職をした後、
年金生活をしている身である。
この直後から、自主的にな日常の買物を宣言して、早や8年生となっている。

買い物に行く前、いつものように家内がスーパーのチラシに、
サインペンで赤丸の印(しるし)を付け、これが必須の購入品となり、
あとは私が店頭で魅せられた品を買い求めることになっている。

今の時節、野菜売り場なども寄ったりすると、もとより蕪(カブ)、大根(ダイコン)、白菜(ハクサイ)、
キャベツ、ホウレンソウ等を見たりしているが、
三つ葉、春菊、菜の花、独活(ウド)なども見たりしている。

今年の冬は寒気が多く、農作物に多大に影響され、
私の幼年期は農家の児であったせいか、
作ってくださる農家の方は、労苦の成果がなくお気の毒と思ったりしている。
しかしながら、農作物は何より新鮮が優先されるので、鮮度が落ちていると、
晩酌の友が欠けているようで、少し気落ちしたりしている。

こうした時、私は迷わず『かいわれダイコン』に手を伸ばし、
買い求めたりしている・・。


私が『かいわれ大根』を初めて知ったのは、確か25年前の頃で、
家内が購入して、私は頂いた時、この世に最も美味しい食べ物で、確かな味だ、
と私は絶賛の言葉を家内に重ねて言ったりした。
これ以来、私は好きな食べ物のひとつとなっている。

10センチ前後の可愛らしい大根であるが、
それなりの辛味があり、口に含んだ香り、そして辛味が増してくる。
こんな小さな食べ物なのに、それなりの自己主張のある食べ物であり、
一人前に大根の風味、味わいを満喫できるのである。

私が現役時代のサラリーマンの時、上層部の方から、業務改善の指示で、
予算は少なく、早く成果を、と難題を受けたりすると、
帰宅後の晩酌の時、かいわれ大根を食べたりしている。
そして、一寸の虫にも五分の魂、と心の中で呟(つぶや)いて、
ストレス解消としていたこともあったりした。

年金生活の今は、NHKのニュースを見ながら、夕食の時、家内と他愛ない話をしているが多い。、
ときおり政局の混迷のニュースを視聴したりする時、
心の節度の欠けた議員の諸兄諸姉の言動に、
馬鹿なことを・・、有権者から託されたふるまいかょ、恥を知りなさい、
と心の中で呟(つぶや)いたりしている。

こうした時、無力な国民のひとりとして、
かいわれ大根をつまんで、純米酒の辛口を呑んだりしている。

私は恥ずかしながら、ときおりストレスを感じたりする時もあるが、
このような時、かいわれ大根は心身の安定剤の上、何より特有の風味、味わいに魅了され、
食事の際に、一品に付け加えていることが多い。


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