四川料理 「四川豆花飯荘」(シセントウファハンソウ)
当店の料理長は、遠藤 浄氏。
北京で生まれ食文化の東西交流地シンガポールで育った人気店「四川豆花飯荘」
東京店の開業にともない料理長に就任されたという。
今回の予約は一休サイトから。
[ランチ] 茶芸師によるアクロバティックなパフォーマンスをお楽しみいただけるランチ!
楽山コース お一人様 \3,528 (消費税・サービス料込)
一休サイトのプラン詳細によると
四川豆花飯荘では、四川料理の本質と伝統を守りながら化学調味料を一切使用しない
調理を実現した、新感覚の本格四川料理をご賞味いただけます。
また、食事の合間には“八宝茶”と呼ばれるお茶を中国の国家資格を持つ茶芸師
によるアクロバティックなパフォーマンスもお楽しみいただけます。
◆利用可能人数 2~4名
さっそく同店のHPを確認したところメニュー内容等は「楽山コース」@2,940(二名様より)
に相違がないことを確認。
ここに別途八宝茶代294円と、コース料金にサービス料が10%加算されます。
合計3,528円。金額的に変りませんので、一休サイトでなくてもOK。
場所は、東京駅、丸の内地下中央口より地下道直結。新丸の内ビルディング6F。
茶芸師さんの等身大?立て看板が目印。
本日はパフォーマンスを楽しみながら、肩の凝らないランチを期待しています。
予約の旨を伝えると通していただいたのは入口側に近いダイニングフロアのテーブル席。
なんだ、思ったほど大きくないのか。 と思ったら奥にも客席あり、個室も完備され、
ぐるなび情報によると総席数は135席なのだそう。
当店の空間のコンセプトは“モダンロイヤルクラシック” とのこと。
新丸の内ビルディングは商業施設。
残念ながら昼間の利用でしたので、窓からは明るい自然光がさしこみ重厚感のある
雰囲気を味わうまでには至りませんでしたが、天井に配置された刺繍の施された
照明がとても綺麗。夜の利用だとまた情景が変るのかもしれません。
テーブル・セッティングは、箸置き、箸(縦置き)、レンゲ置き、レンゲ、スプーン、
飾り折りナプキン、蓋碗、タオルトレー、テーブルフラワー、お品書きなど。
テーブルクロスは2枚重ね。おしぼりはタオル地。
お店の方がスマートに椅子をひいてくださり着座。椅子にはクッションが添えられている。
荷物を片側の空いている椅子に置くと、続いてナプキンを膝に広げてくださった。
お料理は、一部を除き各人ごとのポーションでの提供です。
八宝茶は、ジャスミン・紅なつめ・百合根・龍眼・菊花・クコ・クルミ・氷砂糖。
コース料理に入る前に、いただき方のレクチャーを受ける。
「茶芸師が湯を注ぎに参りますので、そのあと蓋をして2~3分蒸らしてから
お召し上がりください。また、湯のお替わりが必要な際は蓋を外しておいてください」
とのこと。
説明が終わると同時に私達のテーブルにも茶芸師さんが登場。
注ぎ口の長い如雨露のようなポット(仮)を自在に操り、ジョジョジョジョジョーと
お湯を注ぎ込んでいかれます。腕や身体を捻じ曲げながらなので、毎回これじゃあ
大変だろうなと思っていたらアクロバティックなポーズは最初だけ。
2回目以降は大人しいものです。
といっても長い如雨露ですから、普通に注ぐのも難しいと思いますが(汗)
山海三拼盆(三種冷菜盛り合せ)
1. 鶏の焼き物 オリーブオイルと粒マスタードのソース
・・・鶏の焼き物はオリーブオイルが勝り、味の均衡が微妙。
2. さつまいもの煮物
・・・鷹の爪を確認しましたが、スパイスは控えめで、素材の味を楽しむ
あっさりとした食味。
3. ブリの刺身
・・・水菜、ニンニクチップ。ごま油に醤油、酢も入っているのかな?
かすかに酸味。意外と言っては失礼かと思いますが、普通に美味し。
(ノブロー) 茶芸師の兄ちゃんすげえな。あれ、国家資格なんだろ?
(レンタロー) 如雨露持って、ずっと店内うろうろしてるだな。また近くで見てえ。
はよ、湯、お替りすべえよ。
そうね、八宝茶どうなったかな? お、花びらも開きましたよ♪
では、蓋をした状態で、その蓋を少しずらし、ソーサーを持っていただきます。
お替りをするタイミングですが、茶芸師さんは奥のフロアや個室も一人で回られて
いるため彼が当該フロアにいないときに蓋をあけておくと、スタッフのお兄さんが
「短いので失礼します!」 と普通にお湯を注がれていくので
“ジョジョジョジョジョー” になりません。 チョロチョロチョロ・・・です。
せっかくなので茶芸師さんから、と言う方は動きに注意です。
鶏肉菜湯(鶏肉と野菜のスープ 米味噌風味)
鶏肉は粗いミンチ。冬瓜、ニンジン、昆布などは、あられ切り状。
昆布の旨味と麹のかすかな酸味が調和した、他でいただいたことがない新感覚の味。
日本人向きのスープかも。けっこうイケてます。
泡椒鮮魷(紋甲イカとセロリの四川漬け唐辛子炒め)
イカ、セロリ、シメジ、赤ピーマン、シシトウ、キクラゲなど。
味のしみ込みを考えイカには隠し包丁入り。
生姜の風味も効かせ、辛味、酸味、コクのバランスも良好。
平成はじめの洗練加減ですが、これはこれで美味しい。
辛さは、ほどほどになります。
乾煸时蔬(野菜の老家常炒め)
インゲン、ニンジン、サツマイモ、ゴボウ、芽菜、挽肉、刻みネギ。
お店の方が取り分けてのサーブ。
ゴボウの風味と歯ざわりが印象的で、カリカリに炒められた香ばしい挽肉と
芽菜の塩辛さで味を構築されている感じ。
もっとパンチのある辛いお料理がコースの流れの中に入るのかと思っていた
のですが、その点では意外にフラット。
麻婆豆腐配白飯(麻婆豆花飯荘 麻婆豆腐とライス)
ライスは各人ごとにサーブいただけます(お替り自由)が、
麻婆豆花飯荘 麻婆豆腐は2名分が一つの皿に盛りつけられています。
豆腐は木綿タイプ、葉ニンニク、刻みネギ、仕上げに四川山椒。
以前、某番組で遠藤シェフが麻婆豆腐の作り方を教えてらしたのを拝見した
ことがあります。 本日の麻婆豆腐がそのレシピどおりなのかはわかりませんが、
特徴的なところでは、ヨーグルトを使用されること。
ヨーグルトの酸味が辛さをまろやかにするというのです。
白飯の上にのせましたよ。
食したところ、連れ(寝太郎さん)は、辣が効いて四川山椒は適量ではないかとのこと。
私は、がっちり辣椒粉が効いてヒリヒリするし、山椒のビリビリも感じました。
このあたりは味覚の個人差かもしれません。
ですが、2人共通して思ったのはオイルが旨いということ。
辛くても、角のとれた辛さなのだ。
杏仁豆腐(特製杏仁豆)
デザートは杏仁豆腐。上にはミントと黒豆。
クリーミーでテルンつる~んとした喉越し。
このデザート時には、ハッカ爪楊枝が置かれ、フォーチュンクッキーのサービスあり。
私のは「手紙で良い知らせが訪れるでしょう。」 というもの。
何だ、それ? ちょっと盛り上がりに欠けるなあ。
(ノブロー) 寝太郎のは、「寛大と完璧の両立があなたの生涯の目標です。」 だで。
奴には難しいテーマだな。
当店の化粧室は店内にあります。若干狭いのですが、それより気になるのは
ペーパータオルも置かれていないこと。
また、混雑時だったのかもしれませんが、お料理によっては次のサーブまで
時間がかかるものもありました。
お会計は生ビールの追加注文を加算し
お会計は、1人当たり5,000円(千円未満四捨五入)
今回、四川料理の最大の魅力 「香り」については残念ながら特筆なし。
このあたりを体感するには夜の利用が望ましいのかもしれません。
茶芸師さんのアクロバティックなパフォーマンスを真近で楽しみながらの会食。
話のタネに一度は訪問するのも面白みがあるかと思います。
今回の中国料理満足度数は、★★★☆ 消極的に好きで。ご馳走さまでした。
四川豆花飯荘(シセントウファハンソウ) 東京店
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 6F
TEL 03-3211-4000
営業時間/ 11:00~15:00 17:00~23:00
土・日・祝 17:00~22:00
定休日/ 不定休(新丸ビルに準ずる)