「明月湯包」(ミンユエタンパオ)本店。
場所は、文湖線「六張犁」下車。徒歩15分ほどの基隆路二段沿い。
街の食堂然とした小体な店内には先客が2名。
「鼎泰豊」本店さんが昼の時間帯に行列をなしていたので当店も!と
脇目もふらず、早歩きをしてきたのに予想が外れた。
ひょっとしたらお客様は、みな裏の通化街支店の利用かしら?
※支店は広さもあり、スタイリッシュな造りとのこと。
利用はガラス越しに職人さんが小籠包を作る姿を窺うことのできる入口近くのテーブル席。
壁には品書きも貼られているが、着座後、日本語が併記されたメニューと
オーダーシートが渡された。 お目当てはもちろん、小籠包。
“明月”と店名を冠した明月湯包が、店を代表するプレーンタイプの小籠包で
そのほか、韓式湯包(キムチ小籠包)、蟹黄湯包(カニみそ小籠包)、
蝦仁絲瓜湯包(えびとヘチマ小籠包)があり、どれも8個入り。
友人とオーダーを検討する間に、準備されたのが針生姜、小皿、小碗、箸、中国茶。
(ノブロー) あ゛ー、いでて。今日もよう歩いて足パンパンだで。はようマッサージ行きてえぇ。
ほんで、卓上には、醤油、醋、箸、スプーン、ティッシュボックスの用意ありだで。
酸辣湯(小)70NT$
酸辣湯はサイズがあり、大は120NT$。
しかし、小でもボリュームたっぷりで4人ぐらいでシェアできる量。
豆腐、ニンジン、キクラゲ、タケノコ、豚肉、ザーサイ、ネギなどが入った
具沢山スープはぽってりとしたとろみがあって熱々。
口に含むと胡椒がしっかりと効いて唐辛子の刺激的な辛さは控え目。
つまり当店は、胡椒の辛さが軸。また、むせるような酸味もなくライト。
もっとジンジンとした酸っぱ辛さを求めていた自身とのギャップはありましたが、
良い意味で家庭的。いただきやすいマイルドな酸辣湯です。
(ノブロー) 酸味が足りねえ思うたら、卓上の醋で自己調整するだよ。
明月湯包(8粒)130NT$
店、ご自慢の看板小籠包の登場です!
「盛園絲瓜小籠湯包」さん同様、「鼎泰豊」さんと比べると二回りは大きく感じられる成熟したボディ。
たぷたぷテスト実施!余裕でクリア。
さすが、小籠包大国、台湾 出来が違う。
「鼎泰豊」さんと皮の質感は異なりちょっぴり厚めですが、黒豚の風味を生かした肉餡と、
肉汁の旨味を含んだスープのバランスが絶妙で、コクがあって後味良好。
食べていて、しつこさを感じさせません。
蟹黄湯包(8粒)250NT$
カニみそ小籠包。
(ノブロー) こん店も蒸籠の中に目印を置いてくれてるだ。
再び、たぷたぷテスト実施!難なくクリア。
台湾小籠包の模範演技に拍手です!
さて、カニみそ小籠包ですが、1個記録のために中を確認。
肉餡にはカニみそが混じり、ほんのりとしたオレンジ色が旨味スープを染め、
実に風味豊か。蟹味濃厚です。
招牌鍋貼(10粒)130NT$
もう1品頼もうかと、友人と相談していた時に、店のおばちゃんからプッシュされたのが
中華風棒餃子。日本人(これ)好き!の言葉も添えられたので、注文してみた。
すると、卓上に出てきたのは羽根付き餃子。
おばちゃんがスプーンでザクザクと食べやすいよう切り離してくれる。
羽根付きは、蒲田にもあるから食べれるよ!と心の中でつぶやきながら実食。
もちっとした皮にシンプルな肉餡が控え目に包まれている。
先の小籠包の後となると、羽根の部分が油っこく感じられ、食も失速。
友人は箸を置き、私は小籠包の肉汁を含んだスープが恋しくなった。
当店には興味深いメニューが沢山あるので、ほかのものにすれば良かったのかもしれないな。
皿に残った棒餃子もきちんと平らげ、お腹も満ちた。ご馳走さまでした。
買單は、1人当たり290NT$。
「2004人氣小籠包亞軍 台北打牙祭」
当店は、2004年人気小籠包コンテスト2位を獲得したのだという。
明月湯包 本店
台北市大安區基隆路二段162-4號
TEL 02-2736-7192
営業時間 11:00~14:00 17:00~21:00
定休日 月曜日