台湾チャイニーズ「天天厨房」(テンテンチュウボウ)
場所は、千歳烏山駅南口。徒歩7分ほど。
そろそろ住宅街かな、と思うあたりで店舗が見えて来た。
木目の質感を活かしたカジュアルな店内は、厨房前のカウンター席と
テーブルが2卓という小体な造り。
厨房内では元パクチーハウスで料理長を務められた台湾人シェフが腕を振るい、ほかには
コックさんが一人。ホールを担当するのは男女各1名。この広さにしてはスタッフ数も充実している。
席を選べたので、厨房の絶景が望めるカウンター席の端を希望した。
テーブル・セッティングは、箸置き、箸(横置き)、取り皿、ペーパーナプキン、使い捨て紙おしぼり。
メニューが渡され、まずはドリンクを検討。
台湾ビールは私には薄いので、避けたいところですが、同行者のリクエストで注文。
当店には、台湾フルーツビール(ライチ、マンゴー、パイナップル)もあり、
聞くと、この日の用意はマンゴー。
同行者が頼んだので味見をさせてもらうと確かにマンゴーの香りがあり、女子受けしそうな味で
アルコールとしては物足りないが、割に美味かった。
なお、料理はグランドメニュー及びブラックボード又はスタッフさんおすすめから
アラカルトでお願いした。
当店は席料として、お通し代(税込300円)がかかり、3種類の中の小菜(お通し)から
2種を選ぶシステム。
3種は麻辣花生、香菜(パクチー)、本日のお通し(涼拌豬頭皮)。
各自違えることが可能なので、料理にトッピングが出来る香菜を軸にチョイスした。
涼拌豬頭皮(豬頭皮のピリ辛和え)はグランドメニューにも紹介されており、
細切りにした豚の顔の皮を香味野菜と合わせ、特製辣醤で調味したもの。
沖縄から取り寄せているという豬頭皮は臭みがなく柔らかで、ピリっとした辛さと香菜が好相性。
おつまみ力優秀で、これなら追加で単品注文したいと思ったぐらいだ。
特製 酔っぱらい海老 1匹@300×2
ブラックボードからのチョイス。数量限定の生エビの紹興酒漬け。
漬けダレの加減も上々で、味がしっかりしみ込み、鮮度の良い大きなエビの
ねっちりとした旨味を存分に味わえた。
炒A菜
調理法を尋ねると「青森産のニンニクを使い、鶏のスープと一緒に炒めます」とのこと。
シンプルな炒めですが、干しエビも入ることで旨味も増し、味に豊かさを感じた。
(ノブロー) 当店は化学調味料不使用だ。
真面目に出汁をとり、素材の味を大事に調理するで、味に雑味がねえ。
三杯田雞@1,600
ブラックボードから「三杯雞」をチョイス。
この日は蛙の入荷あるということなので、鶏を蛙でお願いした。
「こちら鍋がたいへん熱いのでお気をつけください」目前で蓋が外される。
九層塔(台湾バジル)と焦がし醤油が香る三杯田雞は、素揚げした茄子と
ほくほくのニンニク、僅かな唐辛子。
骨付きの肉が蛙ですが、臭みはなく、鶏肉のようなあっさりとした食味で、
三杯ソースは煮詰めたような濃厚な甘さがある。
(ノブロー) オラ、パクチーも添えてみただ。
カエルは友達だで、ごっちゃんになるは心苦しくもあるだが(汗)。うめえ!
牡蠣と旬野菜のオムレツ@1,000(税別)
蚵仔煎。たまごは中が完全に固まっていない状態で、もっちりとした浮き粉が入り、
広島県産という牡蠣は4個。
表面の特製ソースも、さらっとして蚵仔煎にありがちな、紅いチリソースが入ったものではなく、
こってりとした甘ったるさを控えているので食べやすかった。
台湾腸詰め(ソーセージ)@750(税別)
台湾醤油に漬けた青森県産のニンニクはスライスで。
腸詰めはひょっとしたら自家製かも。台湾スパイスが効いて、もの凄く香りが良い。
噛みしめるほどに凝縮された旨味を味わえる。酒の良きパートナーだ。
当店、ワインも置かれているが、ビールのあとは
塔牌紅琥珀 五年陳花彫 無濾過(5年)ボトル600ml@3,800(税別)に進行。
そののち、自身は甕出し紹興酒(3年)カラフェ230ml@1,200へと快進撃。
あまりの吸い込みの良さに、酒肴はお店からのサービス?
豆鼓、干しエビ、唐辛子などが入り、ちょっと辛めで美味し!これ、ご飯にも確実に合う。
同行者は白酒をグラスで注文。
店側から珍しい高粱酒(白酒)の紹介もあった。
この2種、香りも良いが味も良く飲みやすい!
右側の酒は奥ゆかしく柔らかい香りで口当たりもまろやか。私も安心して飲める。美味い。
こちらはタロイモのお酒。
また、当店はこだわりを見せる日本酒の品揃えもあり、台湾料理店でそれが珍しく思えた。
割包@500×2
台湾風ハンバーガー。
角煮、青ザーサイ、ピーナッツ粉、香菜などを挟み、真っ白な饅頭はしっとりふかふか。
口に含んだ瞬間、フルーツ系の甘い香りがしたのだけれど……。
(ノブロー) 新竹、客家のキンカンソースを塗っているだよ。
艶々と照りのある角煮も柔らかく、ハチミツのようなコクとフルーティーな香りをあわせもつ
キンカンソースとの相乗効果で洗練感と味のバランスが秀逸。
台湾で食べ損ねてしまったけれど、このバーガーは激うまっ。
B級グルメという概念からは逸脱したご馳走バーガーだ。
バジルの種は、お湯や水につけると、ぷくぷく白っぽいゼリー状のものが覆い、
蛙の卵のようになります。
香菜砂冰(特製パクチーシャーベット)
これを使ったのがパクチーシャーベット(税別600円)根/種の餡がけ添え。
さっぱりした大人味。
(ノブロー) ここんちも調味料が並んでるだ。シェフー!次のデザートは何だべぇ。
芝麻大湯圓(黒ごま入り白玉団子)@400(税別)
取り分けてサーブ。
もっちりとろんとした白玉の中にはみっしりと黒ごまあん。
生姜の効いたシロップでいただきます。美味しい!
花生捲(屋台風生春巻き)@880(税別)
バニラアイス、ピーナッツ粉、香菜をしっとりとしたクレープに巻いて。
ナッツの歯触りがバニラアイスに食感を加え、香菜が爽やかに香り、心を捉える味だった。
(ノブロー) オラ好みだよ。ここに来たら毎回食いてえデザートだ。
でな、食後には温かい茶ももらえたよ。
店は当日でも注文可能なコース料理あり。
(おまかせコース1人様4,000円、おまかせパクチーコース1人様4,500円、
各税別 2名様以上~、20時ラストオーダー)
また臭豆腐は隣がお寿司屋さんのため、(お寿司屋さん)定休日の月曜日にしか
提供できないのだとか。
今、ほかの日でも出せないか実験的に春巻で巻いてみたりと、店側は試行錯誤している
ようですが、やはり揚げた臭豆腐をそのまま出してもらえる月曜日はとても興味深い。
お会計は1人当たり8,000円(千円未満四捨五入)。
退店時には厨房からシェフが外まで出て、丁寧なお見送りを受けた。
天天厨房
東京都世田谷区粕谷4-18-7
TEL 03-6754-6893
営業時間/ 月~金 18:00~22:00(最終入店20:30)土・日・祝 18:00~22:00(最終入店20:30)
定休日/ 水曜日と第一火or木 その他不定休 -店舗情報「食べログ」より-
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※中国料理満足度数は、4.5~5.0