台湾チャイニーズ「天天厨房」(テンテンチュウボウ) 再訪。
案内は、ライブ感の伝わるカウンター席の端。テーブル・セッティングは、変わりがないため省略。
本日も料理はグランドメニュー及びブラックボードからのアラカルトで注文。
台湾フルーツビール(マンゴー)@600
薄い台湾ビールは苦手だけれど、フルーツビールはカクテルっぽい味わいなので
ビールを意識せず楽しめる。
当店は席料として、お通し代(税込300円)がかかり、3種類の中の小菜(お通し)から
2種を選ぶシステム。3種は麻辣花生、香菜(パクチー)、本日のお通し(蒜泥粉肝)ですが、
5月連休最終日で、香菜が品薄のため、お通しでの提供は不可。
したがって選択の余地はなく、
麻辣花生と蒜泥粉肝(白レバーの冷菜 国産にんにくソースがけ)となった。
白レバーにかけられた、にんにくソースがフレッシュでぴりっとした辛みがあり、
酒が進みそうだ。
ブラックボードメニュー。この日、ホワイトアスパラが完売とのこと。
(寝太郎)うわぁ、台湾からすみとの冷菜、これが一番目を引いたんだよ。
からすみ好きの寝太郎さん。残念・無念である。
台湾腸詰め(ソーセージ)@750(税別)
スパイス香るむっちりとした腸詰めは、台湾醤油に漬けた青森県産のニンニク、
白髪ネギ、香菜と共に。
台湾滷味(スパイスたっぷり 台湾風煮込み)@600~900(税別)
滷味は、ほぼ週替わりとのこと。この日は豚の、タン、ガツ、押し豆腐からのチョイス。
盛り合わせにしてお願いした。この場合、値段は900円。
①タン、②ガツ、③押し豆腐
街場感漂う味ではなく、上品ですがスパイス使いに本場力を感じさせる滷味。
タンがもう少し柔らかく仕上がっているとより自分好みでしたが、ガツの下処理も完璧で
味のしみた押し豆腐も美味かった。
お好みで使えるように自家製辣油もセット。
じゃりじゃりっとした歯触りで手作り感を伝え、きっちり辛い。
台湾皮蛋@500(税別)
台湾産の半熟ピータンは特製ソースをかけてサーブ。
ほんの少し匂いを感じたけれど、これがとろみのあるほんのり甘めの特製ソースと
合わせると、嫌味なく味わえ、とろっとした黄身の濃厚なコクを楽しめた。
割包@500×2
前回気に入ったご馳走バーガー。
実は、この日が寝太郎さんのリアル誕生日。
激うま割包をBDバーガーにしようと再訪を決めたのでありますが、本日の饅頭は
ふっくら感が乏しく、そのせいか、見た目が寂しく思えた。
(寝太郎) え、そうなの?リッチな味わいで、角煮の脂も重たくないし、
僕は十分に美味しいと思うよ。キンカンソースが合うね!
――美味しいものは皿に留まる時間も短く、電光石火の勢いで胃袋へと消えていった。
生ビール×2、そのあとワインリストをもらいましたが、お値段は3,000円台後半から
4,000円台が主流。その中からランブルスコ(赤泡)@3,900を注文。
一応、誕生日なのでね。
(寝太郎) お店の方からも、岐阜の酒蔵、達磨正宗さんのお酒を1杯もらえたよ。
店は自家熟成の古酒が充実しているね!まろやかだ。
それに、チェイサー(水)の注ぎ足しも、細かく見てくれているんだ。
金針菜としめじの塩しょうが炒め@1,000
台湾直送!金針菜は、はつらつとした健康美。
食感と素材の味を大事にしたあっさりとした炒めであり、しめじや赤ピーマンが、
かさ増し的に使用されていないところも店の誠実さを表している。
黄金雞湯米粉(黄金鶏スープの汁ビーフン)(小)@580(税別)
香味野菜と丸鶏2羽を2日かけて煮込んだという雑味のない特製濃醇鶏スープは、
味を守護する生命線。
奥様の説明によると、このクリアで味わい深い極上スープに、通常は香菜や別の食材が
のせられるそうだけれど、ついにそれらが品切れになったとのこと。
香菜がないのは残念だけれど、きちんと事前に説明をしてくれるのは良心的だ。
ピンチヒッターはネギ。ほかに具材は、糸切り肉、根切りもやし、タケノコ、ニンジンなどで
ビーフンは食感もくっきり。
シンプルに提供されている汁ビーフンは、生姜が効き野菜の出汁もしっかり感じられ、
品の良いスープが最高に美味いので、心もお腹もしっかり満たされた
(寝太郎) お酒を飲ませる店だからという甘えはなく、料理の味に対する
ストイックさや清潔感を感じたよ!激うまこの一撃で僕はとどめをさされたなあ。
花生捲(屋台風生春巻き)@880(税別)
「本日は香菜が品切れなので、絶対的なクオリティが下がってしまうので、
それでも良ければということなのですが……。」
同様に説明を受けたうえで注文したけれど、しっとりクレープに巻かれているのは、
バニラアイス、ピーナッツ粉のみで香菜のピンチヒッターは不在。
そりゃあそうだ、こればかりは香菜の代わりになるものはいないだろう。
風味が物足りなくなり大打撃!事前説明どおり、味が格段に寂しくなったが、
素朴な甘さを楽しみつつ、ここに香菜が入ったら!をイメージして食べる。
なお、香菜がない分、上記値段より若干、下げて提供してくれているよう。
酒の追加は、甕出し紹興酒(3年)カラフェ230ml@1,200×2などで
お会計は1人当たり9,000円(千円未満四捨五入)。
日本人向けに手加減されているかと思いますが、味に薄っぺらい物足りなさはなく、
洗練感と本場力とのバランスが良いモダンな台湾チャイニーズ。
シェフや奥様、コックさんの接客対応も温かみがあって、居心地良好。
だからこそ、通いたくなる人間味のある店だ。
今回、連休最終日、また翌日が店の休みということで色々食材が不足し、
訪問した日が適当でなかったと思うが、これもまたの機会にリベンジだ。
今日も退店時には厨房からシェフが外まで出て、丁寧なお見送りを受けた。
ありがとうございました。
天天厨房
東京都世田谷区粕谷4-18-7
TEL 03-6754-6893
営業時間/ 月~金 18:00~22:00(最終入店20:30)土・日・祝 18:00~22:00(最終入店20:30)
定休日/ 水曜日と第一火or木 その他不定休 -店舗情報「食べログ」より-
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※中国料理満足度数は、4.5~5.0