ご高齢者の中で、西町町内会に籍を置いたまま、ご病気などのため、施設へ入所されている方が現在3名いらっしゃいます。
先日、敬老お祝い金をお届けに、みなさんが住んでおられる施設を初めて訪れました。
Rさんご夫妻は、お体の状況の違いで別々の施設でお暮らしです。ご主人は、特別養護老人ホーム、奥様はグループホームです。いたし方のないことですが、この現実を悲しく思います。
Iさんは、介護老人保健施設で暮らしておられます。
前回お伺いしたとき、みなさん喜んでくださいました。お別れするとき、手をとって「また来ますからね」と言って帰りました。
昨日、思い立ってお3人の所へ行って来ました。お3人とも涙を流して喜んでくださいました。
Rさんご夫妻のご自宅は、主がいないまま傷みが進んでいます。
奥様のケイさんは「長いこと留守をしていますが、よろしくお願いします」と何度も何度も頭を下げられました。切なかったです。
Iさんは、脳梗塞【のうこうそく】で倒れられた後、しばらく、生死の境をさまよわれました。それから考えれば今は奇跡的な回復ぶりです。左半身に麻痺が残っていますが、車椅子に乗られるほどです。言葉も次第に聞き取りやすくなっています。
昨日、Iさんは「帰りたか~」「西町に帰りたか~」と何度も何度も泣きながら喉【のど】の奥から絞り出すような声で私に訴えられました。
せめて1ヶ月に1度くらいは、3人のみなさんに顔を見ていただくために出かけようと思いました。
昨日は、高い空からピーヒョロロというトンビのさえずりが聞こえてきました。遠い昔の子供の頃、天高く、どこまでも青空が澄んでいた秋の日に聞いていたものです。
きょうは、一転、真夏に戻ったような1日でした。毎月の配布物・回覧を抱え、汗だくで班長さんのお宅を訪ね歩きました。
いいちいち記すのが大変なほど、いろいろな事があります。
人間の一生って、何なのでしょう。