9日・日曜日の天気予報は数日前から雨でした。前夜は雨、当日の明け方も降ってはいなかったものの暗雲垂れこめていました。今にも泣き出しそうな空模様です。
それでも佐々中学校の体育祭は強行されました。案の定、選手入場の前から雨が降り出し始めました。
雨の中、有紀さんは団旗を抱え黄組を率いての堂々の行進です。カッコイイ!
断続的に降る雨にプログラムの変更や中止のアナウンスが流れます。そんな中、有紀さんは3年生女子によるダンス「よさこい」のリーダーとしても頑張りました。
しかしこの日、有紀さんの見せ場は何といっても応援合戦での団長としてのリーダーシップでした。
峰野家の次女としての有紀さんは温厚で決して声を荒げることなどない人です。また目立ちたがりやでもありません。
ところがこの日見た有紀さんは、立派な貫禄ある中学最上級生でした。応援団員にてきぱきと指示を出し、下級生を盛り上げていくさまは堂に入っていました。
子どもの成長には節があります。体育祭や文化祭を経て子どもはグンと伸びます。塾や予備校にはできなくて、学校だからできることがあります。それが体育祭であり文化祭です。ところが今日それらがないがしろにされようとしています。
学校はかけがえのないものを捨て去り、いったいどこに行こうというのでしょう。
2004年5月10日(月)記