クリスマイブ。朝の食事の食器がさっきまで台所にあった。夜はミサに出かける。予定では午後は買い物やら用事をたすのに早めに出かけるつもりだった。「いのち」という冊子の編集が遅れに遅れている。何とかしなくては原稿をいただいた方に申しわかないと朝からパソコンの前にいる。そうだ、お世話になった長浜の不動産屋さんへ挨拶にいってない。でも、それは木曜日にしよう。「いのち」はあと校正だけになった。一息ついている。疲れているのかクリスマスのケーキが食べたい。叶匠寿庵においしそうなケーキがあったなぁ。でも、一つは買えないなぁ。
日曜日のミサで神父様が「あなたは誰の子ですか?」と尋ねた。キリスト者は「神の子です」と答える。「人間は弱いものですとあなたはいつも逃げていませんか?」とも言われた。そうです!人間は弱いものだと自分を甘やかしてきていた。「あなたは神の子ですから、弱くはないはずですね」と神父様。「では、強いということはどういうことでしょうか?」「神の子、イエスはどのように生きましたか?強い生き方ですよね」と神父様。
「強い生き方は?」そう、「許して生きること」だと思った。強いから許せる。もしかして、私は強かった?声を荒らげず、怒ることもなく黙って耐えたことのほうが多い。普通の人なら裁判になるわよ と許したこともあった。そういう意味では、よく耐え、許してきた。50代で心理学を学んでからは、特に相手の成育過程(環境)などを考えて、「そういうことで仕方ないのかな」などを思うようになった。「えっ!それで相手になにもいわなかったの?!」言われることもあった。
鍛えられてきたともいえるこの何十年間、よかったと思える。しこりのように心に残るものがなく、ただの思い出になることは。そして、感謝できることは。さあ、あと一息、校正をがんばろう。そして、クリスマスイブのミサのキャンドルを楽しみに出かけよう。