大家さんの家の蔵の白壁に朝日が当たっている。夏の陽ざしと違いやさしくて少しさびしそうです。そう、秋は少し寂しいのです。
今日からミサが始まりましたが、英語のミサなのでパスをして陶芸に出かけました。新しい作品に入ります。たたら作りという作り方で少し小さめの陶灯を作ります。だいぶいろいろなものに挑戦できるようになりました。そこそこの器用さは母譲りなのでしょう。
今日はまた土鍋で新米を炊くことに挑戦しました。この前はご飯がこわくて失敗しました。歯が折れることはなかっただろうとは思いますが。土鍋で炊いているときはガスのそばを離れられません。ふたを開けないので焦げてくる香りだけが頼りです。そうだ、サラダを作ろうと久しぶりに飾りにリンゴのうさぎさんを作りました。お弁当に母が入れてくれたので、作り方を教えてもらったのを覚えています。子供には難しくて何度もやり直しました。
思えば、私は母からいろいろなものを習いました。毛糸の編み物も刺繡のステッチも大きくなってからは浴衣の縫い方も。料理は祖母と母が夕飯の支度をしているときに子供でできることを少しずつ習った気がします。
礼儀作法は祖母が厳しかったのですが、これはほぼ抜け落ちたようです。母はきちんとマスターしてお辞儀はきれいでした。
思い出すと幸せな気持ちになりますね。「あいする」ことを教えてくれたのは？祖母は「無償のあい」のお手本のような人でした。本当に欲がなかったですね。真っすぐな生き方を見せてくれたのは「あなた」かもしれません。
秋の日がとっぷり暮れていきます。
