小春日和のような昨日とうってかわってやるせないような雨が1日降っていた。
2年まえくらいに知り合った素敵な女性の「古本市」開催のニュースをスマホで知った。
〈あいたくて〉 佐野直子作
だれかに あいたくて
なにかに あいたくて
生まれてきた――
そんな気がするのだけれど
それが だれなのか なになのか
あえるのは いつなのか――
おつかいの とちゅうで
迷ってしまった子どもみたい
とほうに くれている
それでも 手のなかに
みえないことづけを
にぎりしめているような気がするから
それを手わたさなくちゃ
だから
あいたくて
この詩の本をプレゼント下さった。どこか私と似ている彼女。
静かに降る秋雨にあなたへのことづけをにぎりしめています。