ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

ニューヨークの巴里夫

2015年01月16日 | 映画

時間つぶしに観た映画だが、なかなかおもしろかった。

主人公のグザヴィエはパリで妻と2人の子供と暮らす小説家。幸せな家庭生活を送っていると思っていたら妻が他の男性に惹かれ離婚するはめに。妻と2人の子供はニューヨークで暮らすことになってしまい、子供に会えなくなるのに耐えられないグザヴィエはニューヨークへ追っかけていくことになる。

ニューヨークには彼のレズビアンの友人も恋人と住んでいてグザヴィエは彼女に頼まれて精子を提供し生物学上の子供もできる。さらには移民局の追及逃れのために偽装結婚した中国系のアメリカ人女性もいて、そこへかってスペインで知り合った昔の恋人まで訪ねてきてヨリが戻りそうになるという複雑な関係のなかにいる。そんな父親のいろいろな大人の事情を息子が冷めた目でみているところがおかしい。

普通だったらなるべく面倒な関係を避け逃げてしまうところだが、どれからも逃げずに悩みながらも向き合ってしまうマメな男の生き方に笑えてしまう。

人の生き方はそれぞれ、家族の形態もいろいろ。こんな話が珍しくないのが今の時代なのかもしれない。そこから逃げない男ってなかなかかっこいい!

観終わってからさんちかを歩いていたらイベントホールで阪神淡路大地震の時の写真を展示をしていた。今はすっかりきれいになった街並みも本当にひどい状態だったのだと、改めて観ると胸が詰まる思いだった。明日であれから20年が経つ。

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