舞台はフィンランドの森。上空を飛んでいたアメリカ大統領専用機が撃墜され大統領は脱出装置で機から脱出、森に不時着する。それを見つけたのが13歳の少年オスカリ。自分一人森で過ごし獲物を捕まえて帰るという大人への通過儀礼の狩りの真っ最中。しかしそんなに簡単に獲物が見つかるわけもなし、どうしたものかと思っていたら突然空からBIG GAMEが降ってきた。テロリストの追手から大統領を守り、この獲物を無事に連れて帰るための大冒険が始まる。
アクション映画は「そんな馬鹿な」という設定が中途半端に少ないより、思い切り多い方がいっそう荒唐無稽でおもしろい。これもそんな映画のひとつ。最後には意外な黒幕の正体が明らかになるのも定番だが、テンポよく話が進み、飽きずに観ていられた。
13歳といえばまだまだ子供だが背伸びしたい歳でもある。携帯電話、コンビニなど便利なものができ、 家庭が窮屈に思える子供が簡単に夜中に外をうろつく時代になった。そんなに家の居心地が悪いのだろうか。
しかし背伸びしても一人で生きていけるわけもなし。親の庇護下にあるときは雌伏のとき。今は家にとどまって自立できる準備を整え、家を出たいならそれから行動に移してほしいとおばさんは思うのだった。