梅雨入り前にもう一山登っておくことにして出かける。今回は白馬岳への直登ルート白馬大雪渓を登ってみることにする。
高校時代、学校登山で登って以来、白馬岳には何度か登っているが、この直登ルートは登ったことがない。今の時期なら登山口の猿倉から白馬山荘まで8割ほどは雪渓上を歩くことになりそうだ
0840時猿倉を出発。白馬尻小屋までは夏道を歩いていく。
シラネアオイが咲き始めている
1時間ほどで白馬尻到着
雪渓の下部はすでに大きく破れている
猿倉から稜線の白馬山荘までは標高差で1600Mほどの長丁場。装備を整え、エネルギーを補給して登りだす。
おっ、コントレールだ
このルートは落石多発地帯。時折両側の岩の斜面が崩れる音がするが、石が雪上を落ちてくると音が消えるので常に周囲に気を配らねばならない。
槍沢や涸沢に比べてもほんとうに落石が多い
何度か上を行く登山者から「ラク!」の声がかかる。この声がなければ静かに落ちてくる石には気づきにくい。石の落ちてくるコースを読んでよけるのだが途中でコースが変わったり、止まったりするので油断がならない。
ザックを下してゆっくり休憩するわけにもいかないので斜面をひたすら登る
標高が上がるにつれて傾斜も急になる。先週の涸沢は2時間も登れば鞍部に到着したがここはさすがに長い。小屋の手前で夏道がでているところでやっと大休憩をとることができてホッとするがこのころには周囲はすっかりガスってしまった。
やっと村営頂上宿舎に着くがここはまだ営業していないのでさらに上の白馬山荘までもう一登り。15時過ぎ、やっと到着。久しぶりにしんどい登りだった。
ここから白馬岳頂上までは15分ほどだがガスってしまって眺望はないので頂上は明日にして小屋にチェックイン。
白馬山荘は収容人員800名のマンモス小屋で夏には混み合うが、今の時期は週末でもさすがに宿泊者も少ない。30名ほどだろうか。ストーブの入った談話室もゆったり使えてホッとする。
食事もハンバーグではなかったのがうれしい
夕食後外に出てみるとガスはとれ周囲が見えるようになっていた
隣の杓子岳、白馬鑓ヶ岳。そして右の遠望は剱岳