昨日は結局白根山に行きそこなったので、今日はスキー場の終点からのルートに変えて再トライする。ゲレンデの終点から歩き出すとすぐに樹林帯の急登となる。地図上の「積雪期危険」はこの急登をさすようだ。早々にアイゼンを履き、ダブルストックで登っていく。トレースには2種類のアイゼン跡があるので先行は2人いるようだ。傾斜は上に行くほどきつくなっていく。上りはそれほど危険というわけではないが下りは要注意だ。
1時間半ほどで樹林帯を抜けて外山鞍部に出る。ここからは傾斜も緩み明るい尾根道を登っていく。この空に向かって登っていくような感覚がいいのだ。
鞍部からさらに40分ほどで天狗平という開けたところに出て先行者に出会う。ここまでくれば前白根山はすぐだ。
1150時前白根山(2373M)到着。前白根の頂上は風で飛ばされほとんど雪はないが白根山本峰はその名のとおり真っ白で大きく立派だ。
ここから本峰へはいったん下って往復で3時間ほどかかる。なにごともなければぎりぎり行って帰ってこれそうだが、雪も多くなかなか手強そうなのでここで引き返すことにしてしばらく眺めを楽しむ。
左に伸びるのは白錫尾根だろうか
さらに五色山方面にすこし移動すると雪に被われた五色沼が見える
五色山方面
目を転じて男体山方面。右は男体山、左は女峰山か。白根山は標高2578M、男体山は標高2484Mとさほど違わないが、男体山は谷筋に雪が見える程度でそれほど白くはない。やはり白根山の白さは際立っている
今日は風もなく穏やか。十分眺めを楽しんで引き返す。
振り返って白根山本峰と前白根山
登ってきた樹林帯の急斜面の下りは慎重を期してストックをピッケルに持ち替え、さらにヘルメットも被って、細心の注意で下っていく。かなり密な樹林帯なので滑りだしたら木への激突は必至。先月のような流血は避けたい。
ゲレンデまで下りて来ればあとはのんびりと下っていく。白根山本峰へは行けなかったが素晴らしい眺めを堪能でき無事に戻って来れたことに感謝しつつ温泉に浸かり至福の時を過ごす。