天気予報では今日は天気が悪いとのことだったのでスキーでもしようかと思っていたが、朝起きてみると案外天気がいい。午後からは下り坂とのことだがせっかくだからもう一山登っておこうとバスで光徳牧場まで行き、そこから山王峠へ登りその先の山王帽子山という小さなピークを目指すことにする。時間があればその先の太郎山に登りたいところだが天気のこともあるのでとりあえず帽子山まで行ってみることにする。
光徳牧場の辺りの奥鬼怒林道はクロスカントリースキーのコースにもなっているようでスキーの跡が何本かある。その林道の途中から山王峠への登山口に入るつもりだったのに分岐を見落としてしまう。このまま林道を行っても峠には出るようだが距離が長くなってしまうのでやむなく引き返し登山道への分岐を探し何とか見つけ再スタートする。峠までは傾斜も緩やかでトレースもあるのでツボ足で登っていく。1時間半ほどで峠に出る。ここを西にとれば先日行った刈込湖方面に、東に行けば山王帽子山、太郎山方面になる。
小さな標識がありトレースも一人分あった
ここからは急登になるのでストックとヘルメット着用。急登とはいうもののおとといの前白根山への道とは比べものにならないほど楽なのでアイゼンまではいらない。しばらく上って傾斜が緩やかになったところ辺りで雪が降りだす。天気予報は正確だった。せっかくここまで来たのだがから頂上だけは踏んでおこうとがむしゃらに歩いて何とか登りきる。
山王帽子山(2077M)眺望なし
雪が激しくなってきたので即下山にかかる。トレース上にも雪が積もり始めるが目印のテープもあるので迷うことはなさそうだ
木々にも雪が付き始めている。明日の朝は雪景色が見られそうだ
雪道の下りは天気がよければスノーシューを付けてトレース以外のところをバホバホと歩きたいところだがやはり雪が降っているとあまり気持ちに余裕がなく、つい最短距離を行くことになり上りの半分以下の時間で光徳牧場へ着いてしまう。このころには雪も小止みになっていた。あとは14時台のバスで湯元に戻るのみ。
よくよく考えると何をしているんだか。歩くことの嫌いな人からすれば、寒くて雪も降るなかしんどい思いをしてガシガシと山に登って何がおもしろいのだろうということになるんだろうな。しかしそれが楽しいのだからやめられない。
日常生活でたいして緊張することもなく、達成感を得ることもない弛緩した日々を送っているとやはりどこかでピリッとしたいという思いがあるのだろう。それを求めての山登りということになるのだと思う。緊張の後には緩和あり。それもまたたまらない。そんなことを考えながら今日も温泉に浸かるのだった。