ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

新雪の燕岳

2017年11月17日 | 山旅

11月に入ってから新雪の山に行く機会をうかがって毎日山小屋のブログなどをチェックしていたが、いったん降っても融けてしまったり、やっと積もっても天気が悪かったりでなかなか行くことができなかった。それでもやっと燕岳がきれいに雪化粧したとのことなので出かけることした。

登山口へのバスの便も今週末限りというギリギリの時、さらには土日は天気が崩れるということなのでこの金曜日がワンチャンスである。

穂高駅から朝一番のバスで中房温泉に入り、0740時登り出す。前夜の山小屋のブログではかなりの積雪があり、標高1450Mの登山口付近でも降雪があったとのこと。すでに登山道にはほとんど雪は残っていないが上り始めて1時間半ほどの第3ベンチぐらいから本格的な雪道になる。

さらに上の富士見ベンチ。あいにく今日は富士山は見えない

 

1225時、登り始めて2時間45分で合戦小屋到着。ここでエネルギー補給しアイゼンを付ける

 

かまぼこベンチ

 

稜線の影に槍の穂先が見えてくる

 

青空と樹氷が美しい

 

燕山荘も見えてくる

 

槍ヶ岳の姿も大きくなる

 

12時ちょうど、燕山荘へ到着。さてこのあとどうしたものか。

明日も天気がよければ小屋へ泊まってゆっくりするつもりだったが明日は全国的に天気が悪いとの予報が出ている。お天気がいい今日中に下りてしまうことにする。当然燕岳頂上を踏みたいのだが頂上往復には1時間くらいはかかるので1555時発の最終バスへはギリギリの時間になりそうだ。

迷っていても時間がもったいないので頂上を目指す。

小屋から燕岳

 

頂上までは風当たりのいい稜線なので雪が吹き飛ばされたところと吹き溜まったところとがあり、吹き溜まりで足をとられ思ったより時間がかかる。

強風で岩に爪が生える

 

1240時なんとか頂上到着。北燕岳方面

 

メガネ岩と槍

 

どちらを見ても素晴らしい眺めだがあまりゆっくりもできず表示板にタッチして下山にかかる

 

イルカ岩も雪で真っ白

 

小屋まで下って西鎌尾根方面

 

時間があれば小屋で暖かいうどんでも食べたいところだがバスの時間を考えるとそうもいかない。持っているパンをかじって1315時下山開始。最終バスまでの持ち時間は2時間40分。雪道の下りなので事故さえなければ何とか間に合うはずだ。

それにしても新雪の山は美しい。うっとりしてしまうが急がねば

 

第3ベンチ辺りでアイゼンを外そうかと思うがその時間がもったいない。第2ベンチで間に合うと確信できたのでやっとここで外す。

あとはダラダラ下って予定より早く1535時バス停着。できれば温泉に入りたかったがそれは少々無理だった。

燕岳へは春の残雪期には何回か登っているが新雪のこの時期は今回が初めてだった。日帰りのピストン登山は少々慌ただしかったが、雪を踏む感触も春とは違うし、山の見せる表情も違う。季節ごとに山の異なる姿が楽しめ飽きることがない。

余韻を楽しみつつ、次はどこへと想いを巡らせながら帰途についたのだった。

コメント
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