嫌になるほど降った雨がやっと上がった。初めは近畿地方の豪雨の様子が伝えられたが次第に中国、四国地方へ広がり甚大な被害が出てしまい最終的には100名以上の死者が出そうだ。昨日までは水の恩恵を受けて平穏な暮らしを営んでいたのにその水が一変して凶器になってしまう恐ろしさを見せつけられた。
神戸では昭和13年に大水害があって元町、三宮の辺りも水浸し、東灘の辺りも土石流が押し寄せ、1000名以上の人が亡くなる大変な被害だったようだ。
昨日の住吉川、魚崎駅辺り
住吉橋南側。敷石が剥がれているのか。橋の上に立つとゴォゴォとものすごい音がして怖いほどだ。
住吉川北側
昭和13年の阪神大水害で発生した土石流で海に至るまで大きな岩や石に埋め尽くされた住吉近辺の写真を見たことがある。ただその後はそれほど大きな川の氾濫には遭っていない。
六甲山を歩いていると数多くの堰堤があり登山道は高巻きを強いられうっとうしく思うこともあるがやはりあの堰堤の多さが大きな役目をしているのだと改めて実感した。
最近の自然災害、凶悪事件、遭難事故等を見ていると「事実は小説より奇なり」といっては不謹慎かもしれないが、実際に起きていることはフィクションをはるかに超えている気がする。
災害、事故、事件を教訓に立てる対策はどこまでやっても絶対ということはないのが悩ましい。