年末に注文しておいたiPad miniが届いた。Wi-Fi接続しかできないタイプなので無線LANルーターをパソコンにつなぐ設定をしなければならない。前もって買っておいたパソコン雑誌を見ると設定は簡単とのこと。楽勝かと思いきや意外に手こずった。
ルーターのマニュアルに沿って順調に進んでいたが最後に管理用のホームページにつなげる段階でどうしてもつながらない。マニュアルにはパソコンに入れているウィルスセキュリティソフトが邪魔することがあるという説明があるのでいったんセキュリティソフトをアンインストールしてみたりもするがうまくいかない。他にもプロキシの設定をはずせとかいろいろ書いてあることを試すがうんともすんともつながらない。
進退窮まって設定の出張サービスを頼もうかとも思うが費用が12,000円かかるのでそれも癪だし、簡単といわれていることができないのもなんとも悔しい。
翌朝仕切りなおしで再度トライしてみる。どうもマニュアルと雑誌に書いてあることを混同して自分の判断で余分な作業をしていたことが原因らしく、原点に戻ってやり直したところやっと成功した。あとはiPadの設定もして無事使えるようになったときには「私ってやるじゃん」と単純に興奮した。自分の判断が甘かっただけなのに・・・。
物心ついたときにはすでにパソコンや携帯電話があったという若い世代と違って私たちの世代はワープロ、パソコン、携帯と次々出現する電子機器に人生の半ばから付き合う羽目になってしまった。もう少し上の世代ならそんな流れを無視して過ごすこともできたかもしれないが、仕事上もいやでもつきあわなければならなかった世代である。
今でも本や雑誌は紙媒体で読みたいアナログ人間だが、まだしばらく生きるとしたらパソコンが可能にした様々な利便性を完全に無視する勇気もない。今回iPadは買ったが、特に強く何をしたいわけではない。それでも買ったのはしいていえば時代の流れのたとえ最後尾からでもついていきたいと思ったからかもしれない。