5時半に朝食、6時出発。テント場のあるババ平から雪の槍沢に入る。しばらくは緩斜面のだらだら登りが続く
さすがに6月ともなると雪の下の雪解け水で雪面が破れているところがあるので落ちないよう避けながら歩いていく
大曲からは右の方向に上っていく。傾斜が出てくるが雪は完全に腐っているのでツボ足で十分行けそうだ
傾斜が一段落したところに出ると槍の姿が見えてくる。目標物が見えてくると張り合いが出てくるというものだ
静かな雪の斜面に突然「ドーン」という音が聞こえたと思ったら左側の斜面の雪がずり落ちて岩の上を下り、小さな雪崩となっているのが見える
槍が大きくなって右に殺生ヒュッテ、左上に肩の小屋も見えてくる
肩の小屋直下はさすがに傾斜が急になるがなんとかツボ足で登りきり、10時半到着。小屋のテラスで槍の穂先を眺めながら腹ごしらえ。頂上に一人立っている人がいるのが見える
小屋の人に訊くとまだ若干雪のあるところがあるとのこと。念のためアイゼンを持っていく。
岩峰の間からの裏銀座の峰々。右の岩峰は小槍
頂上のすぐ下のルート上に雪が残っていたので脇に避けるところが少々緊張したがあとは梯子を慎重に上って30分ほどで頂上(3180M)到着。絶景かな絶景かな
飛騨の名峰傘ヶ岳
アルピニスト憧れの北鎌尾根
大喰、中岳、南岳から穂高方面
裏銀座方面
東鎌尾根。右は常念岳
風もなく穏やかなので心行くまで眺めを堪能してテラスへ下る。槍の穂先に上ったのは3度目だが今回が一番緊張した気がする。下りてくるとのどがカラカラだった。
明日からはお天気が下り坂なので視界のいい今日のうちに下りてしまうことにしてテラスで少し休んでから1215時下山開始
槍沢の巨大滑り台を滑れるところは尻スキーで爽快に下りていく
振り返ると槍がもう小さくなっている
上りは槍沢ロッジから4時間半ほどかかったが下りはその3分の1ほどの時間で着いてしまう。雪のある時期しか味わえない快感である。横尾へは1500時着。この調子なら17時台の上高地発のバスに間に合いそうなので歩き始めるがここからの10キロほどが単調で長い。この横尾から上高地までは梓川を筏にでも乗せて流してもらえないかと真剣に思ってしまう。
徳澤に着いた頃には雷が鳴り雨も降りだしてくるが、なんとか1725時のバスに間に合い松本まで戻ることができた。雪上の下りはあったがそれにしても今日はよく歩いたものだ。
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