のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

お雛様購入その2

2006年01月22日 19時44分51秒 | 日常生活
というわけで、同じ日に購入したお雛様です。
こちらのほうがちょっぴり本格派。

和のちりめんの衣装が高貴な感じで
一目ぼれです。即購入決定。
こういうのって相性が大切ですよね。

後ろにいるのはプーさんです。
どこを向いてもぬいぐるみだらけの我が家です。。。。

このお雛様を購入したときのこと。
他にも文房具や便箋や葉書を何点か選んでレジに行き、
財布を開けて思い出しました。

今日、持ち合わせが少ないんだった!

恐る恐る店員さんに「カード使えますか?」と伺うと
「勿論、使えますよ。」と丁寧に答えてくださる店員さん。
めでたくカード購入と相成りました。

が、カードを手に持った店員さんは奥の戸棚へ。
戻ってきた店員さんの手にあるのは

  カード読み取り機の説明書。


・・・・それを読むところからはじめるんですか?




5分後。

「お金おろしてきましょうか?」
と、のりぞうが伺うと

「そちらのほうがよろしいようですね。
 お願いできますか?」

とやはり丁寧に、そして真面目に頼まれてしまいました。
いえいえ、元はと言えば、のりぞうが
財布の中身を把握してないのが元凶ですから。。。

こういう紆余曲折を経て我が家にやってきたお雛様。
丁寧な店員さんと分厚い説明書を
お雛様を飾るたびに思い出すだろうなー。

お雛様購入

2006年01月22日 19時37分08秒 | 日常生活
お雛様購入しました。
実家のお雛様は気品あふれるお雛様で
小さい頃から大好きな一品。

一人暮らしのこの部屋にも
そういうお気に入りのお雛様を飾りつけたい。
そう思っていたので
今回のお買い物には大満足。

しかし、一度に二体は買いすぎ?
まあ、いいのです。
まったく風貌が異なる組み合わせなので。

こちらはほんわかお雛様。
見ているだけでにこにこ。

後ろにいるのは猫バスちゃんです。
お雛様とは全然関係ないけどさ。

博士の愛した数式 / 小川洋子

2006年01月22日 17時52分25秒 | 読書歴
■ストーリ
 家政婦として働く「私」はある春の日、
 年老いた元大学教師の家に派遣される。
 彼は優秀な数学者だったが、17年前に交通事故に遭い、
 それ以来、80分しか記憶を維持できなくなったという。
 数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは
 困難をきわめる。しかし「私」の10歳になる息子との
 出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。
 彼は息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、
 「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。

■感想 ☆☆☆☆☆
 あたたかい春の日の日差しを思わせる小説。
 まだまだ空気は肌寒いのに、日差しがあたるだけで
 寒さは遠のき、暖かさに肩の力を抜くことができる、
 そんな春の午後を思い出す。

 人は、共に過ごした時間の中で、その人となりを理解し
 日常生活の些細な出来事の積み重ねでその人の性格や
 自分との相性を判断する。

 しかし、博士は80分前以前の記憶がまったくない。
 接する人は常にほぼ初対面であり、自分とどんな関係を
 築いているのかも理解できない。
 博士はそういった孤独の中で生きている恐怖を
 人に見せず、数学の世界に没頭する。

 おそらく、それは彼なりの「逃避」。
 数学はいついかなるときも
 公平に彼を迎え入れてくれる。
 記憶がなくても、以前の証明や計算を
 ノートに残してさえいれば、またその部分から
 思考を開始することができる。
 彼にとって数学は唯一存在する「永遠」なのだ。

 そんな安住の地で暮らしていた博士が
 ひとりの家政婦とその子供ルートに出会い、
 80分しかない記憶の中でふたりと「友情」を
 そして「私」とは友情ではおさまりきれない何かを
 築いていく。

 勿論、それらの感情は記憶をもてない
 博士にとっては「忘れてしまう」感情だ。
 しかし、「私」やルートの中に、そして博士の中にも
 確かに存在している。

 三人が共有する時間は緩やかで深く暖かい静けさに
 包まれている。そこに存在するのは、
 数学について、数について、ゆっくりと丁寧に
 教えてくれる博士の低い穏やかな声。
 数学に没頭する博士の傍で食事を作る
 「私」のリズミカルな包丁の音。
 ルートの「ただいま」という弾むような声と足音。
 そして、三人の夕食時に流れるラジオの音。
 アナウンサーの軽快な解説と、ラジオ特有の雑音。
 音は確かに存在するけれども、その音は三人を
 静かに優しく包み込む。

 やがて三人が共有することになる
 言葉にはできない感情。家族ではない。
 けれども家族よりも親密で優しい三人の関係。
 そのすべてがいとおしい。

 そして、やはりすごく切なくて哀しい。
 確かに一緒に過ごしているのに
 同じ感情を共有しているのに
 覚えてもらえない。
 その哀しさは読んでいる私の胸にもつきささる。

 物語は最後まで淡々と日常の風景を綴り
 劇的なクライマックスは存在しない。
 それなのに、終盤に近づくにつれ
 涙が止まらなくなった。

オトメの悩み

2006年01月22日 16時42分34秒 | 日常生活
東京に戻っていった同期と別れた後は
同じフロアの同期と合流し、映画鑑賞。
思わず、オープニングのテーマソングで
爆睡しちゃいましたけどね・・・・。

ま、こんな日もあるよね。

映画の後はお食事、そしてお茶です。
キャナルにあるムーミンカフェで
ムーミンと一緒にローズティなど飲んでみました。

ちょっと!ちょっと!
なんだかとっても女の子ちっくじゃなくって?
かわいらしい店内にのりぞうのオトメ度急上昇です。

というわけで、話の流れも
オトメらしく服装の悩みに。

今年の四月から会社の制服が一新されます。
今までは制服を着ていなかったのりぞうですが
お客様も多い部署なので、
これを機に制服を着てみませんか?
と、提案されているのです。

迷うポイントは
 ・朝、服装で迷う時間が短くなりそう。
  (ジーンズもさくさく履いていけそう♪)
 ・カッターシャツのアイロンがけが
  面倒くさそう。
 ・確かに同じ部署にいながら、のりぞうだけ
  私服なのは、ちょっと変かも・・・。
 ・会社に行ってから着替えなおすのが
  面倒かも・・・。

悩みは尽きることがありません。
しかし、この話を聞いた同期は
のりぞうが制服を着ることにとっても乗り気。

「絶対、制服がいいって!
 制服にしなって。」

「えー。でも色々考えちゃうと
 面倒なことも多そうな気がするんよ。」

「いや、お前、時々ものすごいセンスの
 服を着てくるときがあるけん。
 制服のほうが絶対にいいって!」



・・・お勧めポイントはそこかい!

今まで、メリット/デメリットだけで
制服問題を考えていたのりぞうですが
同期のこのアドバイスにより
「本来のデメリットをゼロ地点に戻す」
という新たな観点に目からウロコ。


ますます迷うやんかーーーーーーー!

・・・ていうか、そもそも洋服のセンスの悪さを
指摘されてる時点で、オトメとしてどうなのよ?!

勝負のジャンルはなんですか?

2006年01月22日 16時21分07秒 | 日常生活
東京にいる同期が仕事で福岡に帰ってきたため
れおと三人でお昼ご飯にでかけました。
同期は14時の飛行機で東京に帰るため
実質1時間半の短い逢瀬でございます。

とはいえ、劇的な毎日を送っているわけでもない三人は
1年ぶり(?一年半ぶり?二年ぶり?変化がなさすぎて
わからんわー!!)の再会とは思えないような
そこはかとない日常話をしながらお昼ご飯です。

いやいや、変化がないっていうことは
この歳になると「いいこと」なのかもしれませんけどね。

それでもたまには、もっと溌剌とした話題や
聞いてる人のテンションがあがるような話題で
盛り上がってみたいものです。

ところが、一時間後。
別れる間際の同期はちょっとした優越感を
にじませながらこんな一言を発しました。

「うん。おいら、のりぞうには勝てる気がする。」


・・・・何?!
いったい、この短い逢瀬で
のりぞうのどこをみてそう思ったの?
のりぞうの頭の中はクエスチョンマークだらけ。

そのうえ、飛行場についた同期からいただいた
お礼のメールはこんな俳句でしめられていました。

「のりぞうに
 勝てると思った
 今日の俺」




・・・・まだ言うかー!!

次回同期が戻ってきた際には
どのジャンルで戦いを繰り広げているのか
きちんと確かめた上でこの勝負にのりたいと思います。

ドアの向こう側 / 二階堂黎人

2006年01月22日 16時10分40秒 | 日常生活
■ストーリ
 ライセンスを持たない孤独な私立探偵―渋柿信介。
 次々と舞い込む難事件を、大胆な行動力と子供らしからぬ
 推理力で粛々と解決していくハードボイルドミステリー。
 人気シリーズの第三弾。

■感想 ☆☆*
 人生に悩みと事件はつきものだ。
 誰にでも平等にこのふたつは与えられる。
 美人にもお金持ちにも、そして幼稚園児にも。

 読み終わった後に、思わずものものしく
 こんな文体で語ってみたくなる小説。
 幼稚園児なのにハードボイルドな生き方を
 選択している信ちゃんは身の回りで起きる
 不可解な謎に果敢に挑戦していく。
 しかし幼稚園児ゆえに、彼は通常のハードボイルド
 探偵よりも更に理不尽な扱いを受け、
 大きな苦労を強いられる。

 とにかくかっこいい信ちゃん。
 やや自意識過剰な面があるところは否めないが
 大きくなったらもてもての渋い探偵になるに違いない。

 また、彼は子供の範疇をきちんと守る。
 真相に気がついてもそれを得意げに
 周囲の大人に披露せず、あくまでもちびっこらしく
 大人にヒントを与えるだけに留まる。
 子供の手ではどうにもならないときは
 素直に大人の助けを借りる。

 自分の置かれている状況や立場をきちんと
 把握して動くことができること。
 これは「大人」の条件のひとつ。
 そして、周りに愛される能力のひとつ。

 だから信ちゃんに事件の調査を依頼する客が
 途絶えることはない。

 さくさくと読めるため、ハードボイルド初心者にも
 お勧め。こういった文体が気に入った人には
 ぜひ、古典的ハードボイルドにも手を出していただき
 各作品のタイトルがどの作品をもじっているのか
 探し出して欲しい。

 ちなみに、第三作に収められているのは次の四作。
  ・B型の女
  ・長く冷たい冬
  ・かたい頬
  ・ドアの向こう側