のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

あっち側の指し示す場所

2008年01月14日 21時23分14秒 | 日常生活
せっかく関東地方に来たのだから、と
3日目の晩は友人達と別れて、知り合いの家を訪問。
翌日は仕事だという方も巻き込んで、明け方まで大いに語り合いました。



・・・まさか、関東地方を訪れて、
深夜過ぎまで時代劇について熱く語り明かすとは。
福岡を旅立つときは、予想だにしていなかった展開です。
予想だにしてはいませんでしたが、大興奮の一晩でした。
「必殺シリーズ」や「三匹が斬る」や「水戸黄門」などの話について
こんなにも詳しく、こんなにも楽しそうに付き合ってくださる方々がいるとは。
一緒に育ったはずの妹でさえ、このカテゴリに関しては
語り合うことなんてできないのに。たのしー!!

と、興奮冷めやらぬのりぞうを眺めながら
知り合いがしみじみと言い放ちました。

「・・・・そら、彼氏ができんはずやわ。
 あんた、確実にあっち側の人間や。」

・・・なんのことやら。
ワタクシには「あっち側」がどこを指しているのかすら、わかりません。

まあ、そんなわけで、
とにもかくにも楽しい旅でございました。
四日間の旅でお付き合いいただいた方々、
本当にありがとうございました。
今回お会いできなかった方々、のりぞうの飛行機恐怖症は
未だ克服されていませんが、楽しい旅の思い出を得た今は
「待ってろよ!関東!」という気持ちでいっぱいです。
ぜひ、次回訪問の際は、お時間許す限り、お相手お願い致します。
今回お相手してくださった方々も
ワタクシの計画性のない旅に懲りることなく
またのお付き合いお願い致します。

パラレルな世紀への跳躍/太田光

2008年01月14日 20時50分29秒 | 読書歴
3.パラレルな世紀への跳躍/太田光
■内容
 爆笑問題の太田による初の単独エッセイ。
 日々の様々な思索を綴り、時に革命的な主張を、時に叙情的な短編小説を
 記し、みずみずしく新鮮なイメージ世界を広げる。
■感想
 爆笑問題は大好きなのだが、太田さんはやや苦手だ。
 彼の芸に対する考え方や姿勢には共感するし、尊敬している。
 だからこそ、少し怖いのだと思う。爆笑問題の笑いは、田中さんの
 人当たりの良い突っ込みによって、幅広くみんなに受け入れられやすい
 身近な笑いになっている気がする。

 そんな太田さんへの印象はこの作品を読んでますます強められた。
 他人に惑わされず、全体的な視点で物事を判断し、誤解を恐れることなく
 自分の意見を明快に伝える厳しい姿勢。一転、合間合間に挟まれる
 抒情的で幻想的な物語風の小品が普段は奥に隠れている太田さんの
 異なる一面を映し出す。鋭く攻撃的、偏りや思い入れを嫌い
 常に公平に平等に時代を見つめようとする繊細な視線。
 彼のものの見方に深く感銘を受けた。
 久々に「好きだ!」と思える文章に出会えた幸せな一冊。

自分の好みを再確認

2008年01月14日 20時49分08秒 | 日常生活
横浜旅行二日目は、「鎌倉に行こう!」という計画を立てておりました。
正確に言うと、「鎌倉に行こう!」という計画しか立てておりませんでした。
横浜在住の友人から
「せめて、一番最初に鎌倉のどこに行くのかだけは決めておいてね。」
と申し渡され、初日に中華街を散策しながら決めた訪問先が建長寺。
しっとりとした風情のある佇まいと迫力の竜の絵に惹かれ、いざ出発。

関東地方とは思えないような大変のどかな北鎌倉駅では
あまりののどかさに駅員さんを見つけられず、切符を渡せなかった友人。
確かにこのたたずまいは大学時代をすごした田川の無人駅を思い出します。
ちょっぴり懐かしいなぁ。

霧雨がしとしとと降る静寂な空気の中、
友人達とその空気を堪能し、居心地の良い無言の世界を楽しみました。
霧雨の落ちてくる音すら聞えるような素敵な散策でした。

が。そんな空気の中でも食欲は健在。
あと少しで建長寺、という地点で、友人がずっと気になっていたという
シチューのお店を教えてもらい、そこでお昼ご飯をいただきました。
アンティーク食器のコレクションを壁一面に飾っている素敵なお店で
食事が来るまでの間は、お店の中のカップにうっとりと見とれることができます。
1800年代、1900年代のカップばかりですが
どれもまったく古さを感じさせず、今見ても素敵なものばかり。
「どれが好き?」「コレも素敵ね☆」
と、オトメ心を刺激された会話を展開していると、
おいしそうにほこほことした湯気で包まれたビーフシチューと
肉の厚さが1センチはあるのではないかというような
ベーコンと野菜のサンドイッチが到着。
お腹もオトメ心も大満足のお店でございました。

パワーとぬくもりを頂いて、いざ建長寺へ。
土曜日は三門下にて法話があるという看板を見て
友人に断りもなく、三門下へ向かうのりぞう。
・・・ごめんよ。協調性のない人間で。
でも、法話を聞くのも大好きなのです。
まして、毎週、法話をしているということは
話し慣れているにちがいないお坊様。楽しみ!!
予想通り、話し慣れている風のお坊様のお話は
誰もが聞きやすいように適度に笑いも取り入れつつも、
身近な話題から私達の現代の生き方について再考を促される
展開となっており、目からウロコが落ちるような感覚を味わえました。

「人に言葉で注意をしても伝わらない。
 自分の態度でしてほしいことを示さなければいけない。
 「ごみを捨てない」と張り紙をするのではなく
 毎日、こまめに掃除をし、ゴミを見かけたら、自分が拾う。」

「草花は誰かのために花を咲かせているわけではない。
 ただ生きている。そして、その姿に人間は元気をもらえる。
 私達も何かのために、とか、誰かのために生きる必要はない。
 ただ毎日を精一杯、生きる。そのことが結果として
 何かのためになることもある。」

法話の後は、広い建長寺内をのんびりと散策し、
美しさを計算しつくされて作られ、整備されている庭を眺めたり、
パキスタンから贈られたという断食しているアシュラ像の迫力に圧倒されたり
垣根というものが存在しない建長寺の造りに感銘を受けたり
と、300円の拝観料で大いに楽しみました。
人の少なさといい、建物の作りといい、お寺の方々の対応といい
訪れるのなら、京都よりも鎌倉だなぁ、と一日で鎌倉ファンになりました。

広い広いお寺の中を歩きながら
私は結局のところ、キリスト教に限らず、
宗教というものが好きなんだなぁ、と実感。
宗教が、というよりは、「人の力の及ばないものがある」ということ
その「人の力の及ばないもの」を「神様」に理由を求め
敬虔な態度で、神様に敬意を払っている人間の姿勢が好きなんだろう
と思うのです。うーん。言葉で説明しようとすればするほど
自分の考えとずれていっている気がするけれど。
「神様を求める人間」が好きなのかな。
だから、その心が形となって表れているもの
教会や仏像や仏閣や神社が好きなんだろう、と思うのです。

そんな自分自身を再発見した鎌倉。
今度は鎌倉で2、3日過ごしたいほど、好きな町となりました。

勿論、食い倒れも堪能。
口の中でとろけるクリームブリュレや
厚さ10センチほどもあるホットケーキに大興奮。
旅から帰ったら粗食で過ごそうと決意した横浜?旅行二日目。

寝ずの番/中島らも

2008年01月14日 20時11分18秒 | 読書歴
2.寝ずの番/中島らも

■内容
 希代の咄家、橋鶴が最期までオチをつけてオッチンだ。
 今宵は弟子たちが集まる通夜だけに艶っぽい逸話も飛び出す無礼講。
 粋でホロリとさせる咄家模様を描く『寝ずの番』3部作ほか、
 Hで笑撃的な“らもテイスト”満喫の短編集。
■感想 ☆☆
 下ネタが苦手、というわけではないけれど
 妄想力が極端に発達しているせいか、文字での下ネタは
 より生々しいように感じられて、やや苦手だ。
 そのため、この作品も若干、作品世界には入ることができずにいた。
 けれども、下ネタオンパレードで故人の思い出話をしながら
 「寝ずの番」をする登場人物たちのつながりはどこかあたたかい。
 三部作最後では、怒涛の下ネタ対決が繰り広げられるのだが
 その後に用意されているオチは見事に静謐で、男女の粋なやりとりと
 その根底にある誠実な想いが清々しい。余韻にひたれるラストだった。
 作品を読んでいると、現在のテレビの笑いはつくづくわかりやすく
 反射的、即物的なのだなと実感させられる。下品なのにどこか粋、
 知性と教養という言葉がどこか似合う世界を堪能した。

 全体的に少し苦手なテイストだったのだが、本書に収録されている
 「えびふらっとぶるーす」は心の底から楽しんだ。短い作品ながらも
 終盤に向けて、鳥肌が立つような盛り上がりと感動を用意してくれている。
 ぜひ、映像で見てみたい作品だ。

 PAQさん。ありがとう。堪能しました☆

食い倒れツアーと心の準備

2008年01月14日 20時09分45秒 | 日常生活
昨年から横浜で働き始めた友人を訪ねて
三連休は横浜に行ってきました。
なにせ九州を出ることが、というよりは
福岡を出ることがほとんどないひきこもり体質ののりぞう。
前日からどきどきしっぱなしでしたが、
やはりたまには旅に出るもんだ、としみじみ思った4日間でした。

日本は広いです。
そして素敵な場所がたくさんあります。
福岡大好きですが、たまには旅に出て
人からの話やニュース、テレビや書籍などで見たことがある風景を
実際に見て触れて、思いを馳せることって必要だなぁと思いました。

なんて、高尚なことを言いつつ
4日間のほとんどが食い倒れツアーでしたが。

まず、東京に到着して早々、何をとち狂ったのか
九州にもいたるところにあるロッテリアを目指し
関東先行販売だというおいしいチーズバーガーで腹ごしらえ。
「旅」の醍醐味をまったく無視した一食目でしたが
なるほど、噂になっていただけあって、大変おいしく
肉肉しいチーズバーガーでした。
関東「先行」販売、ということは、夏ごろには福岡にも来るんだよね!
と友人と興奮しながら語り合い、もう1回ぐらいは食べるぞ!と決意。

その足で横浜中華街に向かい、ずっしりと重い肉まんを食します。
肉たっぷり!ずっしり!の迫力の重さなのですが
野菜もたっぷりと入っていて、あっさりめ。んまーい!!
さっきチーズバーガーを食べたとは思えない興奮ぶりで
あっというまに肉まんを食べ終えます。

肉まんを食べ終えた後は、さすがにおなかいっぱい。
しばらくは食べ物を見たくないかも、
食べ物の匂いすら苦しいかも、というような状態に襲われて
中華街の雰囲気をひたすら楽しみました。
日本にいながらにして味わえる異国の雰囲気が珍しくて面白くて
ぼーっと人を眺めながら、端々で聞える中国語を楽しんでおりました。
飛行機が苦手なのりぞうは異国訪問なんてほぼあきらめの境地ですが、
横浜中華街のおかげでほんの少し異国訪問の気持ちを味わえ、満足。

お次は海の近くにあるというカトリック山手教会を訪問。
1880年代にフランスから渡ってきたというマリア像と
荘厳なのに親しみやすく開放的なカトリック教会の空気を堪能しました。
のりぞうが通っている教会はプロテスタントで、宗派が違うのですが
それでも神様を思って集う人々の気持ちは同じなんだな、と
厳粛で暖かく幸せな気持ちになりました。

その後もオンナノコらしく、横浜元町のお洒落な空気に刺激を受け
「わざわざここで買う必要ないんじゃないの?!」というような
革小物に惹かれてお店で散々迷ったり、迷った挙句
そのお店に戻って、結局、小物を買ってしまったり、
一旦は帰りかけたものの、またもや戻ってブーツを試着してみたり、
と相変わらず、物欲まみれの初日。
旅先で「素敵♪」と思えるものに出逢えると、
「運命?!縁?!」と大きな勘違いをして
いつも以上にテンションがあがるのです。

そして、初日のメインイベント。
計画性のまったくないのりぞうが横浜に到着するまでに唯一出した希望
「みなとみらいで観覧車に乗る!」を達成すべく、
みなとみらいへ移動したのでした。
福岡にも観覧車は勿論、あるのですが、
横浜の夜景をぜひ、観覧車から見てみたかったのです。
というか、単に久々に観覧車にゆっくりと乗りたかったのです。

予想以上に大きな観覧車にも関わらず、頂上付近の観覧車と
同じ高さにいくつもの高層ビルがある横浜という都市に圧倒されました。
これが正常な状態とは思えないけれど、でも、こういった都市を
作り上げようとする人間のパワーはすごいな、としみじみ。
そんなことを思いつつもきらきら光るイルミネーションには
オトメ心を大いに刺激され、うっとりしてはいたのですが。

当初の目的を果たし、目的以外にも素敵な場所に巡り会え
美味しい食べ物にありつけて、大満足の初日。
幸せな気持ちで一日が終えようとしていたのですが
同行している友人の
「せっかく観覧車に乗っている間、観覧車を揺らしもせずに
 おとなしく乗っとったっちゃけん、あれにも付き合って!」
という要求をかわすことができず、最後の最後に
ジェットコースターを堪能・・・・できませんでした。
ジェットコースターから降りた直後、目をキラキラさせながら
「ジェットコースターが水の中に突っ込んでいくところは
 やっぱり圧巻やったねぇ!きれいやったよね!!」
と相槌を求めてきた友人に、力なく
「へ・・・?!水の中とかいつ入ったっけ?」
と聞き返したのりぞう。
「一緒に経験したことなのに!思い出が共有できとらんやん!」
と友人に大いに憤慨されました。

・・・ジェットコースターには心の準備が必要なんだってば。
本日ののりぞうは観覧車分の心の準備しか持ち歩いてなかったんです。

とにもかくにも美味しく楽しく刺激的な横浜での一日。
夕食は「コンチネンタルホテル」なる高級ホテルにて
優雅な気持ちでディナーを満喫してきました。
ホテルでの夕食というだけで貴婦人のような気持ちになれるのりぞうです。
優雅な気持ちで食を味わいながら、友人達との話のあまりの面白さに
笑いをこらえることが全くできず、水戸黄門並みに高笑い。

一日目の夜は笑いすぎて疲れてしまい
ぐっすりと眠りにつくことができました。