のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

思わず叫んだ理由

2008年01月16日 22時49分27秒 | 日常生活
フロアの廊下を歩いていると、他部署の先輩が近寄ってきました。
「知っとうか?来週、仮面ライダー、最終回やぞ?」




な、な、なんですとーーーーーーーーーー?!

思わず、廊下で叫んでしまいました。

だって!だって!
ワタクシ、まだ今週分は見られていませんが、
あと2回で無事に完結しそうな展開でしたっけ?!
まだ、ハナちゃんだってコハナちゃんのままなのに!?
え?!え?!それって本当ですか?!

と頭の中、ぐるぐるで興奮するのりぞう。
わざわざ教えてくれたはずの先輩から
「お前、驚きすぎやけん。俺のほうが恥かしくなるわ。」
とたしなめられました。

そんなのりぞうと先輩の傍を
「仮面ライダーの話ですか。」
とつぶやきながら通り抜ける同じフロアの他部署の先輩。



!!!
あの先輩もライダーファンだったのね!

・・・そして。
のりぞうの声は一体、どこまで響いていたのでしょうか。
そちらも心配。

大好き!紅白☆2007

2008年01月16日 22時39分05秒 | テレビ鑑賞
のりぞう家族の大晦日の恒例行事「紅白鑑賞」。
毎年、紅白を一家で鑑賞するべく、風呂掃除を省略しようと
大晦日は家族で銭湯に向かうことすら恒例行事になっているほど、
気合いを入れて見ています。

昨年の大みそかは、思いのほか早く夕食の準備が終わり
一昨年から始まった「みんなの歌」特番の時間帯には
家族全員で鍋を囲みながら、テレビの前に座ることができました。
一昨年、「再放送を熱烈希望」していた「みんなのうた」特番ですが
今後は年末の恒例行事になりそうな雰囲気。嬉しくてたまりません。
年末以外も楽しむべく、しっかり録画。
大好きな「ぼくはくま」や「メトロポリタン美術館」
「ハーイ!グラスホッパー」が聞けて大満足。
どれも歌だけでなく、愛らしいアニメーションも好みなので
テレビ放映部分での放送に大喜びしました。
願わくば、来年は「グラスホッパー物語」をぜひもう一度!

紅白の開始時間には夕食もほぼ食べ終えて
まったりとした雰囲気の中、紅白をゆっくりと鑑賞することができました。

今年の司会者は、中居さんに鶴瓶さん。
開始からしばらくは、鶴瓶さんの時間を無視した曲紹介にはらはらし、
中居さんの適切なフォローに安心し、
最後までこの調子で大丈夫なの?!と心配半分、憤慨半分で見ていたのですが
中盤以降は鶴瓶さんの司会と曲そのものの持つ力に
涙腺を刺激されっぱなし、泣かされっぱなしの大みそか。
うとうとしながら紅白を見ていた妹は
姉が涙を流しながら紅白を見る姿にぎょっとして
一気に目が覚めておりました。

開始当初は鶴瓶さんのトークに
「話しすぎやん!」「中居くんがかわいそうやん!」
とおおいにぶうたれていたのですが、
なるほど、彼に求められていた役割は「司会」ではなく
「歌の力を伝える伝道者」のようなものだったのね、と納得しました。
特に鶴瓶さんが紅白の司会を引き受けた理由ふたつ

自分の母親にこの会場で紅白を見せてあげたかった。
喜ばせてあげたかった。
ここ数年、紅白の視聴率の低下が取り上げられているが
自分が司会をしている番組「家族に乾杯」で回っている地方では、
紅白の視聴率は依然として高い。いつも元気をもらっている
地方のお年寄りの方々に、自分が司会をすることで
喜んでもらえるのであれば、恩返しがしたい。

には、鶴瓶さんが「お客様」を適格、かつ適切に捉え
その方々を喜ばせることに徹している姿にプロ意識を感じました。
未だ40%以上の視聴率を誇る番組ならば、
それ以上の視聴率を目指すのではなく、
今見てくださっている人たちがどんな番組を望んでいるかを
きちんと捉えた番組作りをすることも大切なんじゃないかな。

ワタクシは例年通り、むしろ、例年以上に大満足でしたが。

特に天童よしみさんの「珍島物語」からドリカムさんの
「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」までの6曲
(北島三郎さんの「帰ろかな」、コブクロさんの「蕾」、秋川さんの
「千の風に吹かれて」や一青さんの「ハナミズキ」など)は
歌本来の持つ力とその歌の力を存分に伝えられる歌唱力を持っている
歌い手さんばかりで、ひたすら感動していました。
思う存分、歌の世界に浸りました。
歌ったり、泣いたり、感動したり、一年の最後の最後まで
琴線を振るわせられっぱなしだった2007年でした。

ちなみに、正月早々、友人から
「紅白では、鶴瓶さんに感動したねぇ。」
というメールが届き、年末の感動を改めて分かち合うことができました。
こういった感覚を分かち合える友人がいる喜びも味わえたお正月。

金の糸・銀の糸/石坂洋次郎

2008年01月16日 22時29分17秒 | 読書歴
4.金の糸・銀の糸/石坂洋次郎
■ストーリ
 雪深い北国に生まれ育った姉妹、民子と加奈子。二十歳を過ぎて間もない
 その青春は、金・銀二本の糸のように、明るく美しい。それは時にもつれ
 時に離れながらしかも一様に青空に向かって、けなげに成長していく。

■感想 ☆☆☆*
  年末の大掃除の際に、本の在庫整理を試みた。
  しかし、すべて思い入れのある本ばかりで、なかなか処分を決断できない。
  ようやく何冊か選んだものの、すぐに捨てることができず
  再読後の処分を決定した中の一冊だ。
  文庫本の定価が260円のこの小説を私がどこで手に入れたのかも
  覚えていないのだが、かなりの年代物の作品で、前回読んだ際には
  その時代特有の感覚ののズレが与えるギャップを面白く感じながら
  読み終えた記憶がある。
  そんな曖昧な記憶しかない状態で再読した今回、「面白い」というよりは
  「なるほど」と納得させられることが多かった。正確に言うならば
  納得はしていない。けれども、あの頃の日本が持ち続けた伝統的な考えが
  どういった思想のもとに続けられていたのかが理解できた気がした。

  例えば、夫の両親との同居について。私は嫁姑関係なるものに
  絶大な不信感を抱いていて、「うまくいくわけがない。関係よく
  付き合っていくためには、ある程度の距離が必要だ」と考えている。
  けれども、ヒロインが作中で語った言葉には考えさせられた。
  「それぞれ異なった環境の中で育ったもの同士、一緒に暮らすと
   いうことは、人間的にいい影響をしあって、生甲斐があることだと
   思うわ。それに、おたがいに、人は寛大でなければならないこと、
   辛抱強くなければならないこと、人と人が親しみ合うことは、
   人生最大の楽しみであることなどを学ぶこともできると思うの。」

  確かに一人暮らしの気ままな生活と比較すれば、家族との同居ですら
  辛抱を必要とするときがある。まして、他人ならなおさらだ。
  生活スタイルを合わせて暮らしていると、必ずぶつかるときがある。
  誰かと一緒に暮らす以上、何もかもが自由ということはありえない。
  そして、自由は簡単に「堕落」に置き換わる。マイペースとわがままの
  境目も簡単にあいまいになっていく。
  衝突を避け、我慢を排除し、自分自身の快適な生活を求めた結果
  確かに私たちは、少なくとも私自身は「自由を履き違えた生活」に
  シフトしてしまっている感は否めない。
  そういった現代への警鐘を感じさせる箇所がいろんなところに
  感じられて、前回読んだ時とはまた異なる読後感を味わえた。
 
  また、文章自体はまったく古さを感じさせない現代文だが
  そこかしこで描写されている風景や洋服は見事に失われた時代を
  感じさせるもので、前回読んだ際にはその部分を読み飛ばしていた
  自分自身にも驚きを感じた。前回は女性の貞操観念の部分にのみ
  着目して読んでいた気がする。その部分のズレも勿論、面白いのだが
  そこはやはりどうしても「男性作家の視点」から抜け出せていないような
  印象を抱いた。それとも、それは現代の私だから抱く感想で
  当時の「新しい」女性はこういった感覚を持っていたのだろうか。
  そういった戸惑いも含め、作品自体はもちろんのこと、
  再読の醍醐味も楽しむことができた作品。
  再読後処分するという決意を翻し、本棚に戻してしまいそうだ。