父上の誕生日に飲み会が入ってしまったため、
お誕生日プレゼントとして、父上の愛してやまないワインと
父上の愛するかりんとうを上納しました。
ちょうど夕食終了時に帰宅したため
上納と同時にかりんとうの袋を開けて食べ始める父上。
喜んでいただけたみたいで何よりですよー。
と、食後の珈琲を入れていた母上(これまたかりんとう愛好家)も
テーブルに着き、かりんとうに手を伸ばしながら
「よかったねぇ。誕生日が来て。
『ありがとう』って言った?」
と父上に尋ねました。
「うん。」と答える父上。
うそつきー!
うそつきさんがここにいますよー。
おもむろに手を伸ばして、おもむろに袋を開けて
おもむろにかりんとうを食べ始めてましたが
その間、一言たりとも言葉を発していませんよー。
「『ありがとう』は言わないけんのよー。
はい。『ありがとう』」
と父上に迫る母上。
「うん。」と答える父上。
「違うでしょ!『ありがとう』。」
「うん。」と改めて頷く父上。
頑ななまでの拒否。
きっとね、生まれた時に悪い魔女が訪れて
人生で「ありがとう」という言葉を使ったら
とんでもないことが起こるよ的な予言をしたんだと思うんです。
もしくは、会社員時代に一生分の「ありがとう」を使い果たしちゃったか。
そのどちらかしか考えられません。
ただ。
わが母上も「あきらめない」ことにかけては
右に出るものがいないのです。(家族限定。)
「はい!『ありがとう』!」
執拗に迫ります。
「×××××」
言った!
言いましたよ!母上!
早口、かつ小さな声ではありましたが、
あの!父上が!ついに!「ありがとう」を言いましたよー!
父上の「うん。」「うんや。」以外の言葉を久々に聞きましたよー!
「なんて?聞こえんかった。なんて?」
・・・スパルタだな。
「ありがとう。」
「はい。よろしい。」
そういえば。
今朝、どこかで同じような光景を見たなー、ということを思い出しました。
あれは、確か御年2歳の甥っ子君が我が家にやって来て
「おかし!おかしくだしゃい。」と言い出したときだったっけ。
最近、「ここにお菓子がある」と覚えてしまった甥っ子君は
我が家のおやつボックスを開けて自ら「こえ、食べゆ。」と要求。
母上に「はい。一個だけよ。」と言われたのに
結局、両手に1個ずつ持って手放さず、妹さんから
「あら?何か言い忘れてない?」と指摘され、
「ばあば。ありがと!」と満面の笑顔をふりまいてました。
でもって、妹さんから「はい。よろしい。」と言われてました。
「還暦」とは、
「60年で干支が一回りして、再び生まれた年の干支にかえること」
なんだとか。
つまり、御年62歳の父上は、干支一回り後の年齢が
甥っ子君とほぼ同い年になるわけで。
なるほどねー、と納得したのでした。
お誕生日プレゼントとして、父上の愛してやまないワインと
父上の愛するかりんとうを上納しました。
ちょうど夕食終了時に帰宅したため
上納と同時にかりんとうの袋を開けて食べ始める父上。
喜んでいただけたみたいで何よりですよー。
と、食後の珈琲を入れていた母上(これまたかりんとう愛好家)も
テーブルに着き、かりんとうに手を伸ばしながら
「よかったねぇ。誕生日が来て。
『ありがとう』って言った?」
と父上に尋ねました。
「うん。」と答える父上。
うそつきー!
うそつきさんがここにいますよー。
おもむろに手を伸ばして、おもむろに袋を開けて
おもむろにかりんとうを食べ始めてましたが
その間、一言たりとも言葉を発していませんよー。
「『ありがとう』は言わないけんのよー。
はい。『ありがとう』」
と父上に迫る母上。
「うん。」と答える父上。
「違うでしょ!『ありがとう』。」
「うん。」と改めて頷く父上。
頑ななまでの拒否。
きっとね、生まれた時に悪い魔女が訪れて
人生で「ありがとう」という言葉を使ったら
とんでもないことが起こるよ的な予言をしたんだと思うんです。
もしくは、会社員時代に一生分の「ありがとう」を使い果たしちゃったか。
そのどちらかしか考えられません。
ただ。
わが母上も「あきらめない」ことにかけては
右に出るものがいないのです。(家族限定。)
「はい!『ありがとう』!」
執拗に迫ります。
「×××××」
言った!
言いましたよ!母上!
早口、かつ小さな声ではありましたが、
あの!父上が!ついに!「ありがとう」を言いましたよー!
父上の「うん。」「うんや。」以外の言葉を久々に聞きましたよー!
「なんて?聞こえんかった。なんて?」
・・・スパルタだな。
「ありがとう。」
「はい。よろしい。」
そういえば。
今朝、どこかで同じような光景を見たなー、ということを思い出しました。
あれは、確か御年2歳の甥っ子君が我が家にやって来て
「おかし!おかしくだしゃい。」と言い出したときだったっけ。
最近、「ここにお菓子がある」と覚えてしまった甥っ子君は
我が家のおやつボックスを開けて自ら「こえ、食べゆ。」と要求。
母上に「はい。一個だけよ。」と言われたのに
結局、両手に1個ずつ持って手放さず、妹さんから
「あら?何か言い忘れてない?」と指摘され、
「ばあば。ありがと!」と満面の笑顔をふりまいてました。
でもって、妹さんから「はい。よろしい。」と言われてました。
「還暦」とは、
「60年で干支が一回りして、再び生まれた年の干支にかえること」
なんだとか。
つまり、御年62歳の父上は、干支一回り後の年齢が
甥っ子君とほぼ同い年になるわけで。
なるほどねー、と納得したのでした。