のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

生きるということ

2014年03月11日 23時55分48秒 | 日常生活
妹さんへの確認事項があったため、仕事帰りに電話をかけました。
電話がつながった瞬間、号泣する甥っ子君の声が聞こえてきました。

・・・泣いてますよ?盛大に。

「ね。泣いとるねぇ。」

かなり盛大ですよ?
由緒正しいちびっこの号泣っぷりですよ?なにごと?

「たぶんね。お腹が空いてるんだと思う。」

えーーーーーーーーーー!?
ホントに?
ホントにお腹が空いて、「うわーん。」って泣いてるの?
そんなことってある?
泣くほどお腹が空いてるってどゆこと?


と、びっくりしましたが。
よくよく考えると、「うん。それでこそ、甥っ子君。」と納得したのでした。
「食べること」への執着心が人一倍(、いや人三倍ぐらい)強い。
でも、それってすごく健全に精一杯「生きている」わけで。
しみじみと、谷川俊太郎さんの詩「生きる」に思いを馳せました。

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ

   (略)

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

   (略)

いまいまがすぎてゆくということ

   (略)


3月11日です。
あの日から3年が過ぎました。
まだ3年。そして、もう3年。

キューティ・ブロンド/2001年米国

2014年03月11日 10時02分10秒 | 映画鑑賞
□キューティ・ブロンド/2001年米国
□監督:ロバート・ルケティック
□出演
リーズ・ウィザースプーン、ルーク・ウィルソン、セルマ・ブレア

□ストーリ
 エル・ウッズは、ブランド・ファッションで身を固めた女子大生。
 大学ではファッション販売促進を学び、社交クラブ、デルタ・ヌーの会長もこなす。
 卒業間近となったある日、エルは「ブロンド女は議員の妻にふさわしくない」という
 理由で彼氏のワーナーから別れを告げられる。
 「弁護士だったら、議員の妻にふさわしいはず!」と考えたエルは一念発起し、
 ワーナーと同じ大学のロー・スクールに入学するが、なんとワーナーは既に
 幼馴染のヴィヴィアンと婚約をしていた。

□感想 ☆☆☆☆☆
見るたびに元気になる大好きな映画です。
私がこの映画を愛してやまないのは、ヒロインであるエル・ウッズの無邪気さ、天真爛漫さ故だと思うのです。彼女には邪気がないし、いついかなるときも自分に正直で、自分の可能性を信じている。「何かを手に入れるために、何かを諦める」なんてことは、エルの思考回路として存在しないのです。あるがままの自分のままで、欲しいものを手に入れていく。そのための努力は厭わない。けれど、あまりに自然体で「努力をしている」ようにはまったく見えない。そんな彼女のポジティブな連鎖反応が私に爽快感を与えてくれるんだろうなな、と思います。
元気な人を見ていると元気になる。笑顔が笑顔を増やす。勿論、押し付けがましい「元気」や「ポジティブ思考」は時として人を傷つけることもあるけれど、エル・ウッズの元気さや傍若無人ぶりは、いつだって「自分」の範疇におさまることのみ。いつだって他人の評価を一切気にしないため、一見、何も考えず、傍若無人でいるように見えるけれど、実は「自分以外の人間」が関わると、そっとその人に寄り添ってあげている。
だから「秘密にして」とお願いされたことは、たとえ自分の出世や成績に関わってくることであっても、秘密にし続ける。「信じられる」と思ったことであれば、どこまでも信じる。「ついてきてほしい」と頼られれば、そのときは自分に関係ない場所であっても、友人と一緒に出向いていく。

だから彼女の周りには人が集まってくる。
彼女の女子大時代のエピソードは映画の冒頭、10分ほどしか触れられません。けれど、そこで示された「社交クラブ、デルタ・ヌーの会長をしていたこと」や「彼女の誕生日をみんなが心から祝っていたこと」、「彼女の恋の行く末を女子大の友人たちが固唾をのんで見守っていたこと」は、どれも彼女のキャラクターを端的に表していて大好きなエピソードです。
でも、やっぱり一番好きな場面は卒業式。卒業生代表として登壇したエルがスピーチを行う場面です。
「人を信じること、そしてもっとも大切なことは、常に自分を信じることです。」
と、明るくにこやかに力強くスピーチするエルは、軽やかにかっこよく、私もこんなふうに肩に力をいれることなく、でも、きちんと努力できる人になりたいなぁ、と思うのです。