のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

私の頭の中の消しゴム

2005年09月10日 03時07分51秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 物忘れが激しいスジンは、忘れ物を取りに戻ったコンビニで
 チョルスという青年に出会う。偶然に再会を重ねるうち彼らは
 愛し合うようになり、やがて結婚。しかし、その時すでに
 スジンは若年性アルツハイマー病に冒されていた。病状が
 日々悪化し、夫が誰かすらも忘れてしまうスジン。
 チョルスにできることは、たとえスジンが全ての思い出を
 忘れてしまっても、彼女への愛を貫く事だけだった…。

■感想 ☆☆☆☆☆☆ /涙度:☆☆☆☆☆☆
 日本テレビで放映されていたドラマ「ピュアソウル」が
 韓国で映画化されたもの。日本版では、永作博美さんと
 緒方直人さんが主演のふたりを演じていました。

 出逢えた人との恋愛を純粋に楽しむ前半。
 お互いを見詰め合う視線やその視線を受け止める笑顔は
 見ているこちらが照れてしまうほど甘く、お互いを
 思う心の温かさをうらやましく思う。

 お互いがお互いをどれだけ必要としているかを
 あますことなく見せていたからこそ、その後
 彼らを襲う運命の過酷さに胸が締め付けられる。

 愛している人の名前も顔も忘れていく恐怖。
 ふと記憶がよみがえってくるときの絶望。
 愛されていたはずなのに、忘れられていく恐怖。
 笑顔で昔、付き合っていた男性の名前を呼ばれる絶望。

 誰が悪いわけでもないからこそ
 誰も責めることができないからこその苦しみ、悲しみ。

 ヒロインの最後の選択も、その選択を支える家族も
 そして、それでもヒロインに記憶の片鱗を取り戻させたい
 と願うヒロインの夫にも共感できてしまう。
 お互いを思いやる心も時に周囲を苦しめるときがある。
 そういう「どうしようもないこと」が世の中には
 あることに気づかされた。

 「ここは天国ですか?」

 記憶がなくなっても安らぎや心地よさを感じる感覚は
 なくならない。そして「思い」も。そのことが
 一筋の救いとなる。

 デートムービーとしてはお勧めできない。
 それぐらい泣ける映画。
 ・・・・・そういえば、テレビ版でも号泣したっけ。
 

10年経ちましたが・・

2005年09月07日 23時51分47秒 | 日常生活
高校時代の先輩と久しぶりのお食事です。
先輩が飲食関係のお仕事をしているため
いまひとつ、予定が合わないのです。

まあ、久しぶりに会っても
お互いに変化がないため
いまひとつ「久しぶり」感は味わえないのですが。

先輩が働いているお店が
二号店を大橋駅の裏に出したため、
そこを襲撃する約束をしていたのです。

一号店よりこじゃれた感じの素敵なお店でした。
・・・いえ、勿論一号店も素敵です。
ちなみに一号店は赤坂駅近くにある「ループニアン」。
テレビで紹介されたこともあるのです。

・・・って言っても、この日記を読んでる人って
福岡の人がほとんどいないんですよね^^;
宣伝効果は見込めそうにありません。
ごめんなさい、先輩。。。

顔見知りの来店、ということもあって
すべて1.5割り増しで
食べさせてもらいました。
勿論、もりもり食べましたとも。

話題のネタも尽きることなく、
思いっきりお互いを嘲り合う楽しい二時間。

のりぞうの職業病について熱く語ったところ
ほとほとあきれられました。いえ、
あきれを通り越して感嘆されました。
この先輩のこういうひねたところが大好きです。

ちなみにのりぞうの職業病は
現在、発症しているものがふたつ。
「無意識挨拶病」と「トイレ確認病」。

人の顔と名前を覚えることがとにかく苦手なので
知っているはずの人を無視してしまうことが
よくあります。
その解決策として編み出したのが
 「誰にでも挨拶しちゃえっ」解決法。

とにかくすれ違う人全員と挨拶をする方法です。
これでもう、誰かに対して失礼をすることも
ありません。賢い、賢い♪

唯一の欠点は、「すれ違ったら挨拶をする」ことが
パブロフの犬状態で刷り込まれているため、
ごく普通に街中でも見知らぬ人に挨拶してしまうこと。
ちょっぴりもの珍しい目で見られる悲しい職業病です。
 ※いつもではありません、念のため。
  ぼーっと歩いているときだけですから。

もうひとつの「トイレ確認病」は
業務を通して、東陶株式会社の人材教育担当者の方と
知り合ったことが発病のきっかけでした。
なぜか、トイレに入るたびに
どこの便器なのか、どれくらい新しい製品なのかなどを
確認してしまいます。まあ、実害はありません。
トイレの知識も深まって一石二鳥♪

帰り道でしみじみと先輩がおっしゃいました。

「そういえば、そんなキャラだったよ
 お前は。。。。」

人間、そう簡単には変わりません、というお話。

有閑探偵コラリーとフェリックスシリーズ 最終章

2005年09月06日 15時52分13秒 | 読書歴
とうとう全18巻読み終えました!
わーい。自分で自分を褒めてあげよう。
頭をなでなでしてあげよう。

まあ、残ってたのは3冊でしたから。

影の姉妹
盗まれた蜜月〈前編〉
盗まれた蜜月〈後編〉

これですべてを制覇。

結局のところ、いろんなジャンルが盛り込まれており
きちんと楽しめたのです。
ちょっとした謎も女の子向けの冒険活劇も
ちょっぴりまじめな民族紛争の話も取り込みつつ
やはり大枠は恋愛物のわけでして。。。

明るく無邪気で人を疑わない主人公コラリーと
とっても無愛想でとっても優秀なくせに
コラリー以外に心を許さないし
能力も使わないフェリックス、
そして如才なく立ち回り、周囲の人々を
魅了し続けているのに本音を誰にも
見せようとしない孤独な泥棒シュシナック。

この3人の恋物語。
まあ、王道ですからコラリーとフェリックスが
結ばれてハッピーエンド、となるわけですが。
不覚にも物語に入り込みすぎて
ついついシュシナックに肩入れをしてしまいました。

終盤に近づくにつれて増える
シュシナックのシリアスな場面に
本気で応援するのりぞう。

・・・危険です。
小説に入り込みすぎるきらいのあるのりぞう。
こういうジャンルを読むのはしばらく控えようと思います。

食べ暮らしダイエット/魚柄 仁之助

2005年09月06日 15時39分51秒 | 読書歴
■ストーリ
あるある、いっぱいある。暮しに不用なもの、
肥満を促すとも知らず好物になったもの……。
九州弁の語り口も楽しい快適生活のススメ

■感想
・・・はい。思いっきり反省しました。
自分がいかに怠惰な生活を送っているか。
地球にも自分の体にも悪影響を与えていたか。

ちょっとした努力で簡単に栄養は取れる。
ちょっとした努力が地球に優しい結果を生む。

こういう生活って素敵です。
何より九州弁のおいちゃんが

「なんしよっとねー。
 ちゃっちゃっと作ればすぐやんねー!」

と怒ってくれると
親近感がわいて、すぐに

「そうっちゃんねー。
 わかっとるっちゃけどねー
 ついつい怠けてしまうっちゃん。
 明日からがんばるけん。」

という気持ちになれるってもんです。
言葉って大切かも。

と思っていたのに、このおいちゃん
今は東京に住んでいるそうです。
せつなかー。

さよなら妖精 / 米澤 穂信

2005年09月06日 15時33分20秒 | 読書歴
■ストーリ
1991年4月。
雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、
謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国から
はるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。
彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が
帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。

■感想 ☆☆☆☆☆
胸が痛くなるような青春小説。

学生時代のあの頃
私の世界は学校と家庭と塾、と
そんな小さな世界で構成されていた。
小さな世界に守られて、楽しく幸せに暮らしていて
悩みもあったけれど、それは自分にとっての
大きな悩みであって、今から考えると本当に小さな悩み。

そういった懐かしい学生時代が
次から次に迫ってくる。
そして、今も変わらない自分の無力さに
気づかされる。

世界はいろんな問題を抱えていて
私たちは世界の一員である以上
それらにそっぽを向いて
自分だけ幸せに暮らすことは許されない。
なのに、どうにかするには
小さすぎる私の能力。

けれど、こうやって
私たちが世界のことに関心を持つこと。
世界で何が起こっているのかを
しっかりと見ようとすること。

そのことは決して無駄にはならないはず。

「哲学的意味はありますか?」
物事の本質を知ろうとする
留学生マーヤの覗き込むような眼差しが
この世界を見て心から微笑むことができる
世界になればいい。

念願かなって・・・

2005年09月06日 13時44分19秒 | 日常生活
いよいよ今年初めて
福岡に台風が近づいてきました。

よく台風が通過する地域の皆様や
農家の皆様からは怒られそうですが、
台風大好きです。
外が荒れ狂っている中、部屋で静かに
珈琲を飲んだり音楽を聴いたりしていると
「至福のひととき」という言葉が
頭に浮かんできます。

迷惑この上ない嗜好だと
自覚はしています。

が。

好きなもんは好きなんじゃー!

明日起きたら外はどうなっているのか
わくわくしながら、今日は早く眠りたいと
思います。


--------------------------------------
・・・という日記を書いて
昨日はなぜか21時に爆睡。

はい。週末あわせて3時間ぐらいしか
眠ってませんでしたからね。
当然です。

今朝、4時ごろに起きて
「やっちゃった。。。」と後悔。。。

しかもその時点では
台風なんてどこにあるの?!
っていうような天気でしたし。

しかし、13時半現在。
福岡は確かに暴風域の中です。
会社は午前中で退社命令が出た模様。
ワタクシは念のため
休ませていただきました。
台風が直撃するのは間違いないようだったので。

ていうか、直撃すると思って
昨日の段階で
今日のスケジュールすべて動かしましたし。

というわけで、
現在、暖かな家の中で
外が荒れ狂っているのを見ています。
さあ、珈琲でも飲もうかな。

今年最後の夏?

2005年09月04日 22時30分52秒 | 日常生活
同期と「夏を感じるプロジェクト」発動。
バーベキューと花火を行いました。

場所は海の中道。

のりぞうは午前中から昼過ぎにかけて
予定が入っていたため、後ほど合流。

・・・しかし、まてよ。
海ノ中道の最寄り駅ってどこだっけ?
そもそも西鉄だっけ?JRだっけ?

と、初歩の初歩で悩んでいると
同期から「暇?」というメールがありました。

「暇じゃないけど、
 そっちが暇なら
 バーベキューに行こう!
 そうしよう!」

と、半ば強引に誘い、当然のように車を出してもらい
海の中道にれっつらごー!

出発して気がつきましたが
今日は小泉さんが西新に来る日ではないですか。
今、まさに小泉さんが街頭演説をしている
時間帯ではないですか!

「ね。ちょっと西新経由でお願いしてもよい?」

何も知らない同期はあっさりOK!
わーい。菅さんは平日にいらっしゃってたので
街頭演説も行けなかったのです。らっき☆



甘うございました。。。。

車がうごかーん。
同期に「だまされた。。。」と
つぶやかれました。

うふ。ごめんなさい。

でも、おかげで海ノ中道に到着したのは
ちょうどバーベキューの準備が
できあがったときだったじゃん。

まさに計画通り☆

二首目:我が袖は・・・

2005年09月03日 13時29分41秒 | 百人一首
我が袖は 潮干に見えね 沖の石の
  人こそ知らね 乾く間もなし / 二条院讃岐

■のりぞう的解釈
 私の着物の袖は、ずっと海の中に隠れている
 沖の向こうの石のように、あなたを想って
 出てくる涙でずっとずっと濡れています。
 他の人は全く知らないでしょうが、乾く間も
 ないのです。

  注:文法書などまったく調べてません。
    のりぞうはこういう意味だと思ってます。
    という解釈ですので、十中八九間違ってる
    ところや浅いところがあると思います。
    信じ過ぎませんように。

■ひとことふたことみこと
 初めてこの歌の意味っていいな、好きだな
 と思った歌です。恋をすると味わえる切ない気持ちが
 しっとりと歌われていて、大好きでした。

 昔は、耐え忍ぶ女性や一歩ひいて待つ女性が
 好きだったんです。今も自己主張する女性よりは
 ちょっぴり控えめな女性のほうが好きですが、
 控えめをアピールする女性ってちょっぴりうざい、と
 思うぐらいには心が汚れてきています。

 誰も知らないところで泣く女性っていいですよね。
 こんなふうにアピールされると怖いですが。
 でも、歌として「こういう経験したことない?
 こういう気持ち味わったことない?」というふうに
 歌われると、たいていの女性は共感できるんじゃ
 ないかな。

 のりぞうは、誰かを思ってこっそり泣くなんてこと
 ほとんどありませんが。

一首目:巡り逢ひて・・・

2005年09月03日 13時27分02秒 | 百人一首
巡り逢ひて 見しやそれとも 分かぬ間に
  雲隠れにし 夜半の月かな  / 紫式部

■のりぞう的解釈
 久しぶりに会えたのに あなただったのかな?
 と思うぐらい、あっというまに帰ってしまったのね。
 まるで出たと思ったら雲の間に隠れてしまった
 今夜の月みたい。

  注:文法書などまったく調べてません。
    のりぞうはこういう意味だと思ってます。
    という解釈ですので、十中八九間違ってる
    ところや浅いところがあると思います。
    信じ過ぎませんように。

■ひとことふたこと
 のりぞうが百人一首に興味をもった
 きっかけとなった紫式部さんの歌です。
 未だに彼女の名前を聞くたびに感慨深い
 思いに襲われます。ちょっぴり根暗な
 イメージがある紫さんですが、のりぞう
 にとっては、新たな世界の扉を開いてく
 ださって恩人です。

 ですが、この歌って「女友達」について
 歌ったものなんですよね。恋の歌では
 ないため、小学生ののりぞうはあまり
 好きではありませんでした。当時は、恋
 の歌が好きだったんです。

 とはいえ、競技かるたでは

 「む」「す」「め」「ふ」「さ」「ほ」「せ」

 で始まる7種は、最初に覚えるべき歌。
 この文字で始まる歌は百首中一首ずつしか
 ないため、「め」といえば「雲隠れ」という
 ふうにすぐに取る準備に入れる歌なのです。

 今は、この歌も好きです。
 和歌といえば、恋の歌と言ってもいいぐらい
 恋の歌が多いのに、友人との再会を歌った歌が
 選ばれているところが紫式部さんらしいですよね。

 ただ、友人とはこんな再会ではなく、
 ゆっくりじっくりと過ごしたいかな。

百人一首について

2005年09月03日 13時25分33秒 | 百人一首
百人一首というカテゴリを作っておきながら
まったくもって手付かずでした。

大好きなんですけど
いまひとつ、認知度が低くて
書くのにためらいがあったのは確か。

なにより、のりぞう自身
せっかく覚えたのに、
徐々に忘れつつあるんですね。
今現在、何首覚えているのか、
ちょっぴりどきどき。

ですので、思い出した順に
どうやって覚えたのか、とか
なぜ好きだったのか、などを
書き綴っていこうかな、と思っています。

ちなみにのりぞうが百人一首に
であったのは小学校4年生のとき。
その頃、なぜか分かりませんが
ちびっこ向けの「源氏物語」ダイジェスト版を
読んだのりぞうは、和物にすっかりはまってしまい、
翌年のお年玉で百人一首を購入したのです。

毎年、お正月にいただいたお年玉で
何かひとつだけ好きなものを買ってもいい
という約束事をしていたのりぞう姉妹。
今考えると渋い選択をしたものです。

が。もともと怠け者のため
購入してもまったく覚えることもなく
友人たちとかるた遊びをしていました。
誰も覚えてないと能力も均衡なので
普通にゲームとして成立するんです。
父親や母親は喜んで、
百人一首に関する本など
購入してくれたというのに
その頃から期待はずれのちびっ子でした。

小学六年のとき、転校先の小学校が
学年で百人一首に取り組むことになり
授業で無理矢理覚えさせられたのが
再びはまったきっかけでした。

無理やりだろうが、なんだろうが
強制されると、覚えられるもんです。
そして、興味も出てくるんですね。
それなりに好きな歌にも出会えたし。

良い出会いだったな、と思ってます。

六年の昼休みは
ほぼ毎日、百人一首をしてました。
楽しかったなぁ。。。。
来年のお正月にはぜひもう一度
百人一首をしたい。

そう思ってる今日この頃です。