のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

らくだこぶ書房21世紀古書目録/クラフト・エヴィング商會

2005年10月15日 15時24分25秒 | 読書歴
■ストーリ(?)
 らくだこぶ書房から砂とともに届いたのは、21世紀の古書目録だった。
 毎月一冊、注文すると、摩訶不思議な本が届く。未来から届いた風変わりな
 架空の古本たちを写真とともに紹介する、趣向を凝らした一冊。

■感想 ☆☆☆
 クラフト・エヴィング商会の作品に触れると、
 小さい頃、空想にばかりふけっていた自分を思い出す。
 眠る前のひとときは、常に自分だけの空想世界を作り出して
 その中でのお話を考えていた。
 その世界の設定を具体的に詳細なところまで決めていくのが
 大好きで、話の筋はまったく進まないまま、細かいところを
 決めては楽しんでいた。

 クラフト・エヴィング商会が作り出す作品も
 世界の隅々までが作りこまれていて、その世界に
 浸りこむことができる。きっと空想と架空の世界が大好きで
 自分の中にある世界を形にすることが楽しくて仕方がないのだと思う。

 未来の本の紹介文を読んでいると、彼らの
 本を愛する気持ちまで伝わってくる。

分析大好き☆

2005年10月12日 22時30分28秒 | 日常生活
楽しみにしているブログにて
こんな占いが紹介されていました。
占いがすき、というよりも占いで出された
結果を分析するのが大好きなのりぞう。
さっそく占ってみました。

SATCキャラ占い

ワタクシのキャラは「スティーブ」。
凡人のふりをしたがる才人だそーです。

ほんまかいな・・・と、半信半疑ながらも悪い気はいたしません。

「けれど特別扱いはしてほしくないと思っているので、
 わざと失敗して見せたりすることも…。そのような
 あなたの試みは大成功」だそーです。

大成功・・・。
いやいや、そこは大成功するところじゃないのでは。

「そのせいで人に軽く見られがち」

あ!あたってる!当たってますよー!
「わざと失敗」なんてしてませんが、
確実に「人に軽く見られ」てます。
しかしながら、一番納得したのはこの部分です。

「自分が苦境に対峙すると、
 「こんなこと、どうでもいい」
 と言ってしまうような子どもっぽさもあります。」

ずきずき。身に覚えありまくり。
逆切れ、開き直りはちょう得意☆

ちなみに幸運の一人称「ワタクシ」は
偶然にも、最近、お気に入りで
よく使っている一人称。

そろそろイイコトあってもいいんじゃないの?
なんてこんな占いに頼ってる自分がナサケナイですわ。

んなこったろーと思ったよ。

2005年10月11日 23時07分36秒 | 日常生活
思わず口調があらっぼくなっちゃって
ごめんあそばせ。

やっぱり覚えちゃいませんでした。
うちのカチョー。
何一つ、金曜の記憶がないと笑いながら
あっけらかんと言い放ってました。

始まって30分ぐらいから後の記憶が
ほのかにしか残っていないそうな。

皆から

「こんなこと言われました。」

と訴えられ

「全部、口先だけですから
 気にしないでください。」

ときっぱり男らしく言い放った課長に
危うく惚れるところでしたわ。

ハルとナツ~届かなかった手紙~

2005年10月11日 23時04分42秒 | テレビ鑑賞
■ストーリ
 1934年。北海道からブラジル・サンパウロ州への移民となった
 姉・ハル(9歳)とその家族。そして出発の地・神戸で病のため、
 ひとり日本に残された妹・ナツ(7歳)。激動の時代を困苦の
 ブラジル移民として耐え抜いた姉。一方、日本で戦争と復興を経て、
 経済成長の中をひとりで生きた妹。70年間引き裂かれた姉妹。
 その人生の歳月を、スケール豊かに浮き彫りにする壮大な大河ロマン。

■感想 ☆☆☆☆
 母親は在宅の介護ヘルパーをしている。
 母親が訪問している老人のひとりが
 このドラマを見てつぶやいた言葉。

 「現実はこんなもんじゃない。
  もっとひどかった。
  もっと辛かった。
  数倍も数十倍も悲しかった。
  こんなに綺麗でもない。」

 この言葉が真実だと思う。
 実際に戦争を体験された方々の
 「戦争反対」という気持ちは理屈ではない。

 それでも「体験」として戦前の苦労も
 戦争中の恐怖も戦後の混乱も知らない私たちは
 こういったドラマでせめて「知識」を
 増やしていくべきだと思う。

凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉

2005年10月11日 22時57分59秒 | 読書歴
■ストーリ
 「異端の民俗学者」蓮丈那智。彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。
 ある寒村で死者が相次いでいるという。それも禍々しい笑いを浮かべた
 木造りの「面」を、村人が手に入れてから―(表題作)。暗き伝承は時を
 超えて甦り、封じられた怨念は新たな供物を求めて浮遊する…。
 那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、怪事件の全貌が明らかになる。

■感想 ☆☆☆*
 木村多江さん、岡田義徳さんが出演していた2時間ドラマが
 思いのほか面白かったため原作に興味を持ち、購入。

 古くから伝わる因習や日本の風土について
 研究を行う民俗学という言葉は知っていたが
 どういうふうに研究を進めるのか、
 どういったスタンスで研究を行っているのかなどは
 全く知らず、純粋に知識欲を満たすこともできた。
 推理小説形式で進められているため、読みやすい。

 民俗学に関する謎とその謎に関連して発生する殺人事件とがあり
 主人公たちは、その両方の謎を解き明かす。

 どの事件も日本が持ち続けた独特の「家」制度や「村」制度が
 からんでいて日本の風土がもつ「陰湿さ」や「陰影」を
 色濃く反映している。

 西洋の御伽噺やマザーグースの童謡にも残酷なものは多い。
 だが、日本の民話や伝説は残酷に加えて陰惨なのだと思う。
 妙に底意地が悪い。
 それは日本独特の「集団意識」からなる陰湿さなのかもしれない。

 そういった民話の影の陰湿さを研究する主人公たちの姿に
 わくわくしてしまうのは、私が日本人として
 育てられたからなのだろうか。

リストラ宣言

2005年10月07日 23時55分54秒 | 日常生活
本日は部内の採用に携わったメンバで打ち上げ。
のりぞうは採用に携わっていませんが参加です。
何もしてませんが、「お疲れ様」と労われました。
細かいことは気にしません。
楽しければ、それでおっけい☆

普段より若干人数が少ないこともあって
安くてうまい!が売りの居酒屋ではなく
こじゃれた気分の味わえる高級ちっくな
ダイニングバーなるものを幹事がチョイス。
雰囲気だけで酔えそうです。

・・・嘘です。
日本酒かぱかぱ飲みました。
ほぉ、さらっとしていて飲み易い。
んまいっ!

しかも食べ物もんまいっ!
マツタケにウニにカキにアボガドに
のりぞうの好物ばかり
群れをなして出てきます。
幸せー♪部長のカキも食べちゃえっ!

と、にこにこしながら
飲んだり食べたりしていたところ
前方に座っていた課長が
いい感じに酔っ払ってきてました。
(自分の飲み食いに必死で課長や部長を
 ほったらかしにしてました。)

もともと、隠し事や策略が苦手なうちの課長。
酔うと更に本音がぱかぱか出てきます。
心の中をさらけ出しまくりで
いっそ清清しい上司です。

今日のテーマは
「のりぞうと隣の課のももえちゃん(縁もゆかりも
 ございませんが、うちの課長が大好きなアイドルの
 名前であえて呼ばせていただきます)を交換しよう!」

ももえちゃんはよくがんばってる!
隣の課には勿体無いっ!
ぜひ、うちの課で1年2年がんばってもらって
更なるスキルアップを目指してほしい。

ちょっと!ちょっと!のりぞうは?
その課長の構想の中で、のりぞうは
どのあたりにいるんですかー?

「のりぞうくんもよくがんばってる。
 けどなぁ。。。実際、ももえちゃんのほうが
 潜在能力は上だよ。

 よし、のりぞうくん。隣の課に行きなさい。
 ももえちゃんには僕がいろんなことを
 教えてあげるから。」

どうやら課長の脳内構造では
現在の部署にのりぞうの居場所はない模様。
おつかいにでもいくような調子で
気軽にのりぞうのリストラを宣言してくださいました。
周囲の先輩や部長に

「いやいやいや、そんな簡単には
 いかないっすよー。
 のりぞうくんもがんばってるじゃないですかー。」

と一斉に却下されると

「簡単ですって!
 のりぞうくんも頑張ってますが、
 まだまだ甘いんですよ。
 ももえちゃんのほうが向いてますって。
 今より絶対にうまくいきますって!」

熱意をこめて、のりぞうの無力振りを次々に暴露。
・・・そんなに大声で暴露しなくても・・・。
どなたも気づいてませんってば。

何がこわいって、酔いに任せた課長の
のりぞう評価があながち間違ってないところ。
ばれてたのね。

のりぞう、リストラの危機。

火曜日。課長が本日のことを
どれくらい覚えているのか今から楽しみです。

学問とは

2005年10月05日 13時01分42秒 | 日常生活
同窓会の先輩たちが立ち上げている
研修会に参加してきました。

テーマ:「元禄バブル崩壊と信頼」
講 師:大宰府天満宮 文化研究所主管 味酒 安則氏

元禄バブル崩壊後の時代と現代には
多くの共通点があるため、
先人の知恵に学ぼうではないかという講演。

次から次へと怒涛のように湧き出てくる
講師の方の歴史知識の洪水に
知的好奇心がわくわくしっぱなしの一時間半。

高校時代、すばらしい世界史の先生にめぐり合い
歴史の面白さ、奥深さを知ったものの
自身の記憶力のふがいなさ故に
歴史は苦手科目のまま、現在に至る。

けれど、歴史について学ぶ目的は
「覚えること」ではないのだ、と
そんな当たり前のことを
今更ながらに再確認した。

歴史を学ぶ目的は先人の知恵に触れること。
先人が苦労して築いてきた文化やビジネスから
今に活かせることを探し出すため。

いや、そもそも学問とは
何かのためにするものではないのだろう。
純粋に面白い。それが学問。

そう気づかせてくださった講師に感謝。

■本日の気づき
 ・「歴史は繰り返す」
 ・いつの時代も大切なのは「信頼」
 ・商売の基本は、相手の身に立って考えること
   →これはきっと、人として生きる基本
 ・ビジネスチャンスは自分で仕入れる
  「情報量」と比例する。
 ・成功するためには、「信念」が必要。
  →ビジネスの成功に限らず。
   生きていくうえで満足感を感じるためには、
   自分なりの「信念=何に重きをおくか」が
   必要。

計算が通じない・・・

2005年10月04日 22時33分09秒 | 日常生活
月曜から、同期、元同期と3人で
お食事に行ってまいりました。

この二人、のりぞうの毒舌を笑って
許してくれる数少ない心の広い方々です。
おかげで思う存分、甘えました。
甘えれば甘えるほど、毒舌に拍車がかかるのりぞう。

・・・分かりにくい甘え方でごめんなさい。

「問題発言」や「失言」を
笑いつつ怯えつつ聞く二人に
滅多に灯すことのないS魂が燃え盛りました。

もうコントロールがききません。
わーい。全部、ぶちまけちゃえー。

日付も変わる頃に解散。
ようやくわれにかえったのりぞうが

「えっと。最後にこんなこと言うと
 とっても嘘くさいですけど
 わたくし、お二人のこと、大好きよ。
 トモダチと思ってるからね。」

とおずおず伝えると、
同期がばっさり切ってくださいました。

「こいつ、最後に「いい人」になって
 帰ろうとしとるぞ。」


・・・・・最後の計算まで見破られるとは。
返す言葉もありません。

ヨーロッパ企画「サマータイムマシンブルース」

2005年10月04日 22時30分56秒 | 舞台(キャラメルボックス)
※9月29日の出来事です^^;

映画を見てあまりに面白くて興奮していたところ
福岡で公演されることを知りました。

行きたいっ!生で見たいっ!

ただ、映画を見た方の多くが同じことを考えたようで
前売りは売り切れだと言われてしまいました。
ちっ。残念。。。。やむなく諦めていたらなんと
当日、高校時代の友人から
チケットが当たった!というお誘いの電話が!

すっごい。
世の中、不思議なことだらけですよ。京極さん!
舞台を見る前から興奮状態。

映画を先に見て以来、
これをどうやって舞台化するのだろう?
と誤った感想をずっと抱いていました。
正確には、舞台を映画化してるんですけどね。
どちらにせよ、どんな舞台なのか
わくわくしながら幕が上がるのを待っていました。

すごいっ!
映画とほとんどストーリーは同じです。
(だから、映画が舞台とほとんど変えずに
 作ってるんだってば。)
舞台では観客の想像力に任せていたところを
映画はとっても親切に映像化してくれている感じ。

舞台のすごいところは
映画と比べると、どうしても説明が
足りないところがあるはずなのに、
まったくもって勢いが衰えてないところ。
映画を見てストーリーは知っているのに
思う存分、心から笑って楽しめたこと。

本当に大満足。

ヨーロッパ企画は京都で活動している劇団で
福岡に来るのは今回が初めてだとか。
もう、どんどん来てくださいっ。
年一回でもいいので来てくださいっ。

観客と舞台が一体化して、空間と時間を
心から楽しんだ二時間。
終了後に全国公演の大千秋楽だったことを
知りました。映画化した本広監督が
すぐ近くの席にいらっしゃってびっくり。
映画の宣伝も兼ねていらっしゃったらしいのですが
あまりの舞台の面白さに
「もう映画はどうでもいいや。」
とおっしゃってました。

でも、映画は本日まで。
15時台の上演一回のみ、と聞いて
ちょっぴりショックを受けてたのが
ラブリーでございました。

ちなみに上演終了後、ロビーにて
脚本家の上田さん、かっぱ様、未来人さんの
3名を発見。サインをいただきました。
サインをいただくとき
久々に乙女気分を味わってしまいましたわ。

きんぴか全3巻 / 浅田次郎

2005年10月04日 22時30分19秒 | 読書歴
不器用な男性が苦手だ。
感情がすべて表に出てしまうような分かりやすい男性も苦手だ。
何を考えているのか分からない人
失敗もうまく隠し通すことができるような人
そういった人に惹かれる傾向がある。

そういう私の好みに照らし合わせると、
「きんぴか」の主人公三人衆は
どの男性もいらいらするほど分かり易く、そして不器用だ。

彼らは自分の中に太陽を持っている。
そのお天道様に照らされて困るようなことは
絶対にしでかさない。いつだって太陽の光を真正面から
見つめて生きている。
ただ、そのお天道様が照らすところは、
世間一般の常識とはかけ離れていて、
3人は世の中の枠に入ることができない。

だからといって、3人は自分の信じるものを
放棄することなどできない。
自分の中のお天道様を信じ続け、守り続ける不器用さ。
いっそ世の中に流されてしまったほうが
楽に生きることができるだろうに
彼らはそれを選ばない。

なぜなら彼らは「楽に生きること」を望んでいないから。
彼らは「自分の基準での格好良さ」を追求し
   「自分に正直に」生きる。
バブルを時代背景に、頑ななまでに
義理や人情や理想を大切にする男たち。

不器用な男もかっこいいかもしれない。