□キューティ・ブロンド/2001年米国
□監督:ロバート・ルケティック
□出演
リーズ・ウィザースプーン、ルーク・ウィルソン、セルマ・ブレア
□ストーリ
エル・ウッズは、ブランド・ファッションで身を固めた女子大生。
大学ではファッション販売促進を学び、社交クラブ、デルタ・ヌーの会長もこなす。
卒業間近となったある日、エルは「ブロンド女は議員の妻にふさわしくない」という
理由で彼氏のワーナーから別れを告げられる。
「弁護士だったら、議員の妻にふさわしいはず!」と考えたエルは一念発起し、
ワーナーと同じ大学のロー・スクールに入学するが、なんとワーナーは既に
幼馴染のヴィヴィアンと婚約をしていた。
□感想 ☆☆☆☆☆
見るたびに元気になる大好きな映画です。
私がこの映画を愛してやまないのは、ヒロインであるエル・ウッズの無邪気さ、天真爛漫さ故だと思うのです。彼女には邪気がないし、いついかなるときも自分に正直で、自分の可能性を信じている。「何かを手に入れるために、何かを諦める」なんてことは、エルの思考回路として存在しないのです。あるがままの自分のままで、欲しいものを手に入れていく。そのための努力は厭わない。けれど、あまりに自然体で「努力をしている」ようにはまったく見えない。そんな彼女のポジティブな連鎖反応が私に爽快感を与えてくれるんだろうなな、と思います。
元気な人を見ていると元気になる。笑顔が笑顔を増やす。勿論、押し付けがましい「元気」や「ポジティブ思考」は時として人を傷つけることもあるけれど、エル・ウッズの元気さや傍若無人ぶりは、いつだって「自分」の範疇におさまることのみ。いつだって他人の評価を一切気にしないため、一見、何も考えず、傍若無人でいるように見えるけれど、実は「自分以外の人間」が関わると、そっとその人に寄り添ってあげている。
だから「秘密にして」とお願いされたことは、たとえ自分の出世や成績に関わってくることであっても、秘密にし続ける。「信じられる」と思ったことであれば、どこまでも信じる。「ついてきてほしい」と頼られれば、そのときは自分に関係ない場所であっても、友人と一緒に出向いていく。
だから彼女の周りには人が集まってくる。
彼女の女子大時代のエピソードは映画の冒頭、10分ほどしか触れられません。けれど、そこで示された「社交クラブ、デルタ・ヌーの会長をしていたこと」や「彼女の誕生日をみんなが心から祝っていたこと」、「彼女の恋の行く末を女子大の友人たちが固唾をのんで見守っていたこと」は、どれも彼女のキャラクターを端的に表していて大好きなエピソードです。
でも、やっぱり一番好きな場面は卒業式。卒業生代表として登壇したエルがスピーチを行う場面です。
「人を信じること、そしてもっとも大切なことは、常に自分を信じることです。」
と、明るくにこやかに力強くスピーチするエルは、軽やかにかっこよく、私もこんなふうに肩に力をいれることなく、でも、きちんと努力できる人になりたいなぁ、と思うのです。
□監督:ロバート・ルケティック
□出演
リーズ・ウィザースプーン、ルーク・ウィルソン、セルマ・ブレア
□ストーリ
エル・ウッズは、ブランド・ファッションで身を固めた女子大生。
大学ではファッション販売促進を学び、社交クラブ、デルタ・ヌーの会長もこなす。
卒業間近となったある日、エルは「ブロンド女は議員の妻にふさわしくない」という
理由で彼氏のワーナーから別れを告げられる。
「弁護士だったら、議員の妻にふさわしいはず!」と考えたエルは一念発起し、
ワーナーと同じ大学のロー・スクールに入学するが、なんとワーナーは既に
幼馴染のヴィヴィアンと婚約をしていた。
□感想 ☆☆☆☆☆
見るたびに元気になる大好きな映画です。
私がこの映画を愛してやまないのは、ヒロインであるエル・ウッズの無邪気さ、天真爛漫さ故だと思うのです。彼女には邪気がないし、いついかなるときも自分に正直で、自分の可能性を信じている。「何かを手に入れるために、何かを諦める」なんてことは、エルの思考回路として存在しないのです。あるがままの自分のままで、欲しいものを手に入れていく。そのための努力は厭わない。けれど、あまりに自然体で「努力をしている」ようにはまったく見えない。そんな彼女のポジティブな連鎖反応が私に爽快感を与えてくれるんだろうなな、と思います。
元気な人を見ていると元気になる。笑顔が笑顔を増やす。勿論、押し付けがましい「元気」や「ポジティブ思考」は時として人を傷つけることもあるけれど、エル・ウッズの元気さや傍若無人ぶりは、いつだって「自分」の範疇におさまることのみ。いつだって他人の評価を一切気にしないため、一見、何も考えず、傍若無人でいるように見えるけれど、実は「自分以外の人間」が関わると、そっとその人に寄り添ってあげている。
だから「秘密にして」とお願いされたことは、たとえ自分の出世や成績に関わってくることであっても、秘密にし続ける。「信じられる」と思ったことであれば、どこまでも信じる。「ついてきてほしい」と頼られれば、そのときは自分に関係ない場所であっても、友人と一緒に出向いていく。
だから彼女の周りには人が集まってくる。
彼女の女子大時代のエピソードは映画の冒頭、10分ほどしか触れられません。けれど、そこで示された「社交クラブ、デルタ・ヌーの会長をしていたこと」や「彼女の誕生日をみんなが心から祝っていたこと」、「彼女の恋の行く末を女子大の友人たちが固唾をのんで見守っていたこと」は、どれも彼女のキャラクターを端的に表していて大好きなエピソードです。
でも、やっぱり一番好きな場面は卒業式。卒業生代表として登壇したエルがスピーチを行う場面です。
「人を信じること、そしてもっとも大切なことは、常に自分を信じることです。」
と、明るくにこやかに力強くスピーチするエルは、軽やかにかっこよく、私もこんなふうに肩に力をいれることなく、でも、きちんと努力できる人になりたいなぁ、と思うのです。