旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

単車でGO!俄かライダーの北海道周遊 「大空と大地の中で」

2011-08-28 | にいがた単身赴任始末記

 ホテルの窓から見る朝の釧路港は真っ白、釧路は霧の町です。
戻ってきた夏の空の下、国道391号(通称摩周国道)を釧路川と絡みながら北上。
左手にはどこまでも釧路湿原が広がります。湿原の北端に近いシラルトル沼で一服です。

 3本の国道が交差する摩周界隈は、スタンドやコンビニにバイクがずらり。
一旦国道391号を右手に離れ、道道52号を10kmほど駆け上がると第一展望台。
今日の摩周湖は惜しげもなく鏡のような湖面に摩周岳とカムイシュ島を映していました。

摩周湖を下る周遊道路から異形を見せるのは、屈斜路湖カルデラの中に隆起した硫黄山。
標高500mの火山で、岩肌の噴気孔から硫黄分を含んだ蒸気を激しく吹き上げています。

 この先のルートを、阿寒湖か美幌峠か迷いましたが、峠からのパノラマを択ぶ。
屈斜路湖畔には、砂湯、池の湯、コタン温泉と露天風呂が続きます。
ひと風呂楽しみたいところですが、先の行程も長いのでここはぐっと我慢です。
国道243号(通称パイロット国道)に入って20kmほど、ちょうど湖を半周。
カルデラの淵を登りきると美幌峠、中島の浮かぶ屈斜路湖の大パノラマを堪能しました。

 美幌峠をくだり北見市から242号。旧国鉄池北線の廃線跡に沿って池田町を目指します。
置戸から陸別にかけては、時折鉄橋や駅舎が姿を表し、列車がやってきそうな気がします。

 足寄からは小さな丘を越えて上士幌へ。雄大な十勝平野が眼前に広がります。
地平の先に日高山脈を据えて十勝平野はどこまでも広く、十勝川は滔々と流れている。
まさに『果てしない大空と......』の世界です。
今日は釧路から帯広まで300kmのドライブ。明日は最終日、襟裳岬をめざします。

大空と大地の中で / 松山千春