旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

水芭蕉と鶴齢と冷たい雨と 上越線を完乗!

2018-04-15 | 呑み鉄放浪記

 1940年、関西生まれ、山陽育ち、戦後は雪国を転々としたD51-498号機。 
谷川岳を描いたのだろうか、空色に白い雪山のヘッドマークが誇らしげだ。 

すでに完乗している上越線だけど、SLみなかみ号ともう一度辿ってみる。 

 

沿線一押しは永井酒造の "水芭蕉"、フルーティーで華やかな香りの純米吟醸酒。
高崎名物 "鶏めし" を肴に、客車に揺られながら一杯。汽笛を聴きながらね。 

D51-498号機とは渋川でお別れ。SLみなかみ号を追い越して行く各駅停車に乗り換える。 

東京や上野で見ることが無くなった211系で水上に到着する。 
上越国境を越える長岡行きは跨線橋の向こう側、老いも若きも席取りのかけっこだ。 

かけっこに参加しないので最後部に立ち席、トンネルと鉄橋の眺めを楽しむ。
国境の長い清水トンネルを抜けると雪が残っている。 

冷たい雨の中、塩沢で途中下車。この町には "鶴齢" の青木酒造が在る。 

三国街道塩沢宿は「牧之通り」として、雪国の旧い町並みを再現している。歩いて楽しい。

 

雁木通りの中ほどに「魚沼さんちのおすそわけ」で、魚沼の "美味しい" をおすそわけ。 
地元お菜三種盛りと天ぷらを肴に、サッポロの新潟限定ビール "風味爽快ニシテ" を一杯。

  
 

つなぎに布海苔(ふのり)を使った "へぎそば" をツルっと味わったら
家庭の味 "けんちん" と魚沼産コシヒカリをいただく、ホクホクと美味しいね。

駅への戻り道、青木酒造のショップで "純米吟醸 鶴齢" を買い求める。
長岡行きの鈍行に乗ったら早速スクリューキャップを切る。ほのかな香りの優しい酒だ。 

上越線は高崎で行き分かれた信越本線と宮内で落ち合ってその旅を終える。 

列車はもうひと駅進んで長岡が終点、夏の大花火大会が有名な町だね。
いつしか満員の乗客の半分は、ホーム反対側の新潟行きに乗り換えてさらに北へ向かう。
ボクはと云えば、酔い覚ましに駅を降りてみる。冷たい雨はまだ降っている。

上越線 高崎~宮内 162.6km 完乗 

 

冷たい雨 / ハイ・ファイ・セット