旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

三春滝桜と夏井千本桜とカジキソースカツ丼と 磐越東線を完乗!

2018-04-21 | 呑み鉄放浪記

「三春滝桜」が例年より10日も早く満開となったらしい。でっ磐越東線を呑み潰す。
手元に青春18きっぷの残り1回分、偶々仕事も休みなのだ。これ出掛けずに居られない。 

東北本線を乗り継いで郡山、始発で飛びだすと09:00には到達できる。 

 

朝食代わりの "春香そば" を食す。タラの芽天ぷら、姫竹磯辺揚げがトッピング。 
思いがけず、立ち食いそばスタンドで春を堪能 。なかなか美味なのだ。

磐越東線は郡山といわきを結んでいる。愛称は「ゆうゆうあぶくまライン」と云う。
6番線の2両連結の気動車は満員、皆さんめざすのは2つ先の三春。そして「滝桜」だ。 

三春駒のふるさと、東北の小さな城下町までは、2駅10分の乗車。
駅前広場に待機していた数台の臨時バスが、2両編成を空にした乗客の列をさらっていく。 

紅枝垂桜の銘木「三春滝桜」が満開だ。
樹齢1000年以上と云われる古武士のような巨木、その美しい立姿に圧倒されるばかりだ。 

丘を上って「三春滝桜」の裏手にまわると、菜の花の絨毯に桜が枝垂れている。
紅枝垂桜のピンクと菜の花の濃黄色のコラボレーションが美しい。 

地元佐藤酒造の "三春駒" のワンカップを開ける。
気動車の揺れに身を任せ、夏井川渓谷を眺めながらチビリチビリ飲む。気持ち良い。 

沿線にもう一つ桜の名所、夏井川両岸5キロ続くソメイヨシノ「夏井千本桜」がそれだ。
車窓から見たところ3分咲き位だろうか。然らば今回はパスにして先を急ごう。
それにしても、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいたなぁ。

車窓にはいつしか住宅街、夏井川が左手に離れて、2両編成は大きく左へとカーブする。
すると常磐線の複線がアッと云う間に近寄っていわき駅。磐越東線の旅を終えるのだ。
名物 "カジキソースカツ丼" と缶ビールを買って常磐線の電車に飛び乗る。
桜の余韻に浸ってもう一杯。だって上野までは3時間も乗るのだから。

磐越東線 郡山~いわき 85.6km 完乗 

 

<40年前に街で流れたJ-POP>
飛んでイスタンブール / 庄野真代 1978