旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

深紅の電車で尾張丘陵を往く 鶴舞線・豊田線を完乗!

2020-01-25 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 上小田井駅の3番線に入って来た地下鉄鶴舞線はブルーのラインの6両編成。
1977年開業当時からの鶴舞線最古参の車両は、名鉄からの乗り換え客を待つ。

名鉄犬山線と地下鉄鶴舞線共用の小田井駅は頭上を高速名二環が走る。
名古屋の地理には疎いけど、名古屋駅の真北6~7キロってところか。

夕暮れの小田井駅を発ったブルーのラインの6両編成は、地下の闇へと潜って行く。

鶴舞線は伏見通りの地下で市街地を南北に貫くと、東へ転進して赤池まで走る。
ここまで約20キロ、35分の旅、ここから再び名鉄線(豊田線)に乗り入れるのだ。

地上に這い出るとすでにとっぷり暮れた、たぶん住宅街であろう赤池の町。
ロータリーの向かい側に「ばかうま」と云う、ちょっと昭和風情の居酒屋を見つける。

この店、東海の酒のラインナップが充実しているって聞いたからね。
刺身、いいところを切ってもらったら、"一念不動 無濾過しぼりたて" は設楽郡の酒。
フレッシュな新酒のしぼりたてを愉しむ。

続くアテは "韓国風やっこ" と "あさり酒蒸し台湾風"。〇〇風は単なるイメージだそうだ。
(写真を撮り忘れた)台湾風は激辛につき、酒は本醸造を。
飲み口なめらかな淡麗の "極上 宮の雲"、キンミヤ焼酎で有名な宮崎本店、四日市の酒だ。

 ほろ酔いの身体を地下ホーム階に沈めると、入線してきた深紅の車両は名鉄のもの。
鶴舞線を走って来た電車は大抵豊田市まで直通する。この時間、車内はガラガラなのだ。

深紅の6両編成は真っ暗な丘陵地帯をひた走り、梅坪駅で三河線に合流する。
電車は一つ先の豊田市まで走るのだけど、豊田線はここまで。灯り少ない寂しい駅だね。
唯一煌めくのは台湾ラーメンの店、鶏ガラのスープ、炒めたひき肉とネギ、唐辛子が
たっぷりのった "台湾ラーメン" は、「名古屋めし」のひとつに数えられるB級グルメ。
名鉄電車の様な深紅の唐辛子、ぴり辛を啜って、鶴舞線・豊田線の旅を終えるのだ。

名古屋市交通局・鶴舞線 上小田井~赤池 20.4km
  名古屋鉄道・豊田線 赤池~梅坪 15.2km 完乗

セクシー・ユー / 郷ひろみ 1980