太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

サナギから

2013-07-28 10:48:26 | 日記
シアトルから、夫の兄一家がやってきた。

彼らに会うのは2年近くぶりだ。

二人の甥は、Fが21で、Tがもうすぐ16。

磁石の両極みたいに、陰と陽みたいに、まるっきり正反対の二人は、まるで夫と、夫の兄のようである。

Fは線が細く、内向的で、スポーツや人とかかわるのが苦手。

Tは明るい健康的なアメリカ青年そのままで、社交的なタイプ。


最後に会った時、Tは14歳で、身長は私とどっこいどっこいで

急におぶさってきたり、ちょっかいを出したり、まだまだ子供だった。



仕事から帰ると、ガレージの奥から大男がのっそり二人出てきた。

「あなたほんとにTなの??」

思わずそう聞いたほど、Tは様変わりしていた。

今や身長は父親もFも超えて(夫にはまだ届かないにしても)、子供っぽい脂肪が落ち、

ハンサムで精悍な顔つきになった。

男の兄弟がいないから、この時期の男の子がどれだけ変化するのか知らない。


Fはこのぐらいの時期に、身長はどんどん伸びたけれど、雰囲気はほとんど変わらないままだったから

油断していたぶん、Tの変わりぶりはショックだった。

子供っぽいTの相手をするのは楽しい反面、しつこくてめんどくさかったけど、

大人になってしまうと、そのめんどくささが懐かしく、もう一緒に遊べないのだと思うと寂しくてかなわない。



しかししばらく過ごしているうちに、

彼の中の子供っぽさが完全に失われたわけじゃないことがわかってきて、

ああやっぱりいつものTだと安心した。


「モテるでしょ?」

そう聞いた私に、Tは笑いながら首を振った。

「全然そんなことないよ。今はフットボールのほうが楽しいしさ」

ブロンドの巻き毛で背が高く、明るい性格で気配りができて、ハンサムで頭がよくてスポーツマン。

彼がモテないわけがない。付文(古!!!)されているにきまっている。

いつかTがガールフレンドを連れてきたら・・・・・



イヤだなあー・・・・・



息子がいる母親の気持ちって、こんなふうなんだろか。



今朝、6時半に夫とFとTと4人でビーチに行った。

いつまでも波にもまれて遊ぶ彼らを見ながら、初めて彼らと会った時のことを思い出していた。

Fは13歳で、Tは8歳。

頻繁に会わないにもかかわらず、彼らは私になついてくれて、私はとてもラッキーだと思う。









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