自分のことも、人のこともジャッジしないで今日を過ごそう。
このごろ、そう決めてから1日を始める。
無意識に過ごしていると、すべてのことをジャッジしていることに気づく。
あの人は、ああだからダメだ、嫌いだ。
これはこうだからいい。
あんなふうになりたくない。
そんなことの繰り返し。
自分にも、人にも、ものごとにも、善や光をみつけることができたら、
きっともっと穏やかに過ごせる。
不思議なもので、そう決めると、やってくるお試し問題のハードルがだんだん高くなってゆく。
最初の2,3日は調子がいい。
夫の母に対して自然に優しくなれたり、
出会う人すべての幸せを祈る気持ちになれたり、やればできるじゃん、と思ったりする。
とタカをくくっていたある日、ワンランク上のお試しがやってきた。
職場にやってきた、年配の日本人女性。
アシスタントマネージャーと知り合いらしいが、その日は彼女は休みだった。
「Mさん(アシスタントマネージャー)が、本を売ってというから持ってきたのに」
本の査定をしている間、ずーっと自慢話。
左右の指にはめている4つの指輪を見せて
「ね、これいいでしょう。ノードストローム(デパートの名前)で買ったのよ。お安いの。4000ドル(40万円)」
「はあ、素敵ですね」
一つずつ説明してくれたあと、
「もうね、ジュエリーに目がないのよ。私も娘も数え切れないほど持ってる。それに主人も好きでしょ?
勝手に買ってくれるのよね」
「宝石は残るからいいですよね」
「お金に糸目はつけないの。お安いものを身につけるぐらいなら、なにもつけないほうがいいと思わない?」
「はあ・・・」
査定の金額が出ると、自分はお金なんかいらないのだと言う。
寄付なのか聞くと、そういうわけでもないらしい。
「別にお金に困ってるわけじゃないし、はした金なんかいらない」
何かゴニョゴニョ言っていたが、結局お金を受け取ってもらった。
「これで何を買おうかしらね」
お昼時で、アラモアナには日本食もたくさんあるので
「何かおいしいものでも召し上がってください」と言うと
「ふん、こーーーーんなところで欲しいものなんかひとっつもありゃしない」
これは難易度の高いお題。
こういう人を目の当たりにして、ジャッジするな、なんて。
仕事だからニコニコしているけど、これが仕事じゃなかったら
「性格ブスのしわくちゃババア」と言ってやりたいところだ。
サングラスにはシャネルのマーク、バッグもどこかのブランドものなのだろう(私にはわからない)。
どんだけお金持ちかしらないが、口角は下がりきって「へ」の字になってしまっているし、
きっと幸せではないのだろう。
幸せな人は、見知らぬ他人に憎まれ口を言ったりしないのではなかろうか。
このお題で、善と光を見出すとしたら、そこしかない。
夫は愛人を作っていて外泊が多く、娘は都合のいいときしか寄ってこない。
寂しく女性週刊誌(女性セブンや女性自身が大好き)を読みながら、ひとりで食事を済ませている。
外にでて、誰かに自慢話をして、幸せを見せつけでもしなけりゃ気が治まらない。
性格ブスのしわくちゃババアの後姿を見ながら、そこまでストーリーを仕立てあげ、
「あの人にいいことがいっぱいありますように」と、取ってつけたようにつぶやいてみた。
「あの人、知り合い?おしゃべりだったね」
同僚が聞いた。
「かわいそうな人なんだよぉ」
「ふうん」
私は聖人じゃなく、思考より先に感情がわいて来る普通の人なので、
わかっていてもできないことだっていっぱいある。
そういう自分のこともまた、ジャッジしない、と決めたのだ。
明日は何があるのだろう。
過ぎたことはすっきり忘れて、また課題に取り組むとするか。
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このごろ、そう決めてから1日を始める。
無意識に過ごしていると、すべてのことをジャッジしていることに気づく。
あの人は、ああだからダメだ、嫌いだ。
これはこうだからいい。
あんなふうになりたくない。
そんなことの繰り返し。
自分にも、人にも、ものごとにも、善や光をみつけることができたら、
きっともっと穏やかに過ごせる。
不思議なもので、そう決めると、やってくるお試し問題のハードルがだんだん高くなってゆく。
最初の2,3日は調子がいい。
夫の母に対して自然に優しくなれたり、
出会う人すべての幸せを祈る気持ちになれたり、やればできるじゃん、と思ったりする。
とタカをくくっていたある日、ワンランク上のお試しがやってきた。
職場にやってきた、年配の日本人女性。
アシスタントマネージャーと知り合いらしいが、その日は彼女は休みだった。
「Mさん(アシスタントマネージャー)が、本を売ってというから持ってきたのに」
本の査定をしている間、ずーっと自慢話。
左右の指にはめている4つの指輪を見せて
「ね、これいいでしょう。ノードストローム(デパートの名前)で買ったのよ。お安いの。4000ドル(40万円)」
「はあ、素敵ですね」
一つずつ説明してくれたあと、
「もうね、ジュエリーに目がないのよ。私も娘も数え切れないほど持ってる。それに主人も好きでしょ?
勝手に買ってくれるのよね」
「宝石は残るからいいですよね」
「お金に糸目はつけないの。お安いものを身につけるぐらいなら、なにもつけないほうがいいと思わない?」
「はあ・・・」
査定の金額が出ると、自分はお金なんかいらないのだと言う。
寄付なのか聞くと、そういうわけでもないらしい。
「別にお金に困ってるわけじゃないし、はした金なんかいらない」
何かゴニョゴニョ言っていたが、結局お金を受け取ってもらった。
「これで何を買おうかしらね」
お昼時で、アラモアナには日本食もたくさんあるので
「何かおいしいものでも召し上がってください」と言うと
「ふん、こーーーーんなところで欲しいものなんかひとっつもありゃしない」
これは難易度の高いお題。
こういう人を目の当たりにして、ジャッジするな、なんて。
仕事だからニコニコしているけど、これが仕事じゃなかったら
「性格ブスのしわくちゃババア」と言ってやりたいところだ。
サングラスにはシャネルのマーク、バッグもどこかのブランドものなのだろう(私にはわからない)。
どんだけお金持ちかしらないが、口角は下がりきって「へ」の字になってしまっているし、
きっと幸せではないのだろう。
幸せな人は、見知らぬ他人に憎まれ口を言ったりしないのではなかろうか。
このお題で、善と光を見出すとしたら、そこしかない。
夫は愛人を作っていて外泊が多く、娘は都合のいいときしか寄ってこない。
寂しく女性週刊誌(女性セブンや女性自身が大好き)を読みながら、ひとりで食事を済ませている。
外にでて、誰かに自慢話をして、幸せを見せつけでもしなけりゃ気が治まらない。
性格ブスのしわくちゃババアの後姿を見ながら、そこまでストーリーを仕立てあげ、
「あの人にいいことがいっぱいありますように」と、取ってつけたようにつぶやいてみた。
「あの人、知り合い?おしゃべりだったね」
同僚が聞いた。
「かわいそうな人なんだよぉ」
「ふうん」
私は聖人じゃなく、思考より先に感情がわいて来る普通の人なので、
わかっていてもできないことだっていっぱいある。
そういう自分のこともまた、ジャッジしない、と決めたのだ。
明日は何があるのだろう。
過ぎたことはすっきり忘れて、また課題に取り組むとするか。
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