太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

47-51

2013-10-18 20:56:03 | 日記
私は、4桁までの数字を覚えるのが得意だ。

たいして役に立つ場面はない。

車のナンバーなどが良い例で、家族の車はもちろん、通勤で一見かける車のナンバーも覚えてしまい、

思いがけない場所で同じ車を見かけたりする。

ただそれだけだ。





4751は、私の1番最初の車のナンバーである。

多くの友人たちが、社会人になる前に車の免許を取ったにもかかわらず、

私は興味がなかったので、取らないまま社会人になった。

そしてある日、ホラー映画を観に行って、殺人鬼から逃げ出した女性が、

外に停めてある車のエンジンをかけて(最初はなかなかエンジンがかからないのがお決まりのコース)

命からがら逃げるというシーンを見て、俄然車の免許を取らなければ、と思い、会社の近所にあった教習所に申し込んだ。


仕事の始まりが10時だったので、仕事前に教習を受けることができた。

ただ、既に社会人だったので、自分で教習代を払わなくてはならなかったけど。

当時は、オートマチック車専用の免許などなくて、全部マニュアル車だった。

実習で、初めて車が「スー」と動き始めた時の感動は、いまでも忘れられない。



晴れて免許を取り、さて次は車が欲しくなるのだが、

働き始めたばかりでお金もないことだし、私は親と交渉して、

成人式の晴れ着の代わりに車を買ってもらうことにしたのだった。

生涯に1度着るだけであろう晴れ着よりも、何年も毎日乗れる車のほうが、どれだけ私にとって価値があるか・・・



そして買ったのが、ホンダの青いシビックだった。

納車された日、家にいたのは私だけで、待ちきれなかった私は一人で職場まで行った。

行程の半分まで、ずっとハンドブレーキを引いたままで。

今の車のように、ハンドブレーキを引いたままだと音が鳴って知らせてくれるシステムはなかったのだ。




あれから何台の車に乗ったことだろう。

どの車のナンバーも覚えているが、私にとって特別なのは、最初のシビックと、

とても手間をかけさせられたけど好きだった、シトロエンの赤い小さな車だ。






数字を覚えるのは得意なのに、人の誕生日となるとてんでダメなのはどうしてだろう。

いつだったか友人が、初恋の人の誕生日を覚えていると言い、驚いたことがあった。

初恋の人どころか、別れた夫の誕生日も自信がない。




ハワイの車は基本的には3桁で、

退役軍人などの、特別な車のナンバーが4桁だったりする。

そして今日、4751を見つけたのだ。

ギリシャの空のように青い青いシビックを思い出して、懐かしくてたまらなくなった。










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