心がこもった贈り物、とでも訳せるだろうか。
なんの前触れもなく、小さな包みが届いた。
それは古い友人からで、彼女らしい、
さっぱりとした手紙と、すてきなプレゼントが入っていた。
最初に会った頃から、彼女は、それまで私が会った誰とも似ていなかった。
そしてそれは今でもそうだ。
手紙と一緒に、彼女のスナップ写真も印刷されていた。
変わっていない。
もう彼女の子供が、私達が出会った年齢になっているのだから(たぶんそれ以上だな)
それなりに年は重ねているには違いないけど、そこで笑っているのは
自転車に二人乗りして走った頃の、あの彼女だった。
梱包として入れたのであろうスーパーのチラシの
『敬老の日スペシャル』という文字が、箱をあけると真っ先に見えるように入っていて、
私はてっきり敬老の日の贈り物かと思った。
胸が一杯になって、お礼のメールをしようと思ったら、
私は彼女のアドレスを知らなかった。
かえすがえす私は、自分の、友人管理のお粗末さにため息がでる。
古い手帳を引っくり返し、どこかにメモがないかどうか探したけれども
電話番号すら、もう変わっているのかもしれず
結局、手紙を書いた。
シロヤギさんからの手紙が、太平洋も日本海も越えて1日もはやく届きますように。
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なんの前触れもなく、小さな包みが届いた。
それは古い友人からで、彼女らしい、
さっぱりとした手紙と、すてきなプレゼントが入っていた。
最初に会った頃から、彼女は、それまで私が会った誰とも似ていなかった。
そしてそれは今でもそうだ。
手紙と一緒に、彼女のスナップ写真も印刷されていた。
変わっていない。
もう彼女の子供が、私達が出会った年齢になっているのだから(たぶんそれ以上だな)
それなりに年は重ねているには違いないけど、そこで笑っているのは
自転車に二人乗りして走った頃の、あの彼女だった。
梱包として入れたのであろうスーパーのチラシの
『敬老の日スペシャル』という文字が、箱をあけると真っ先に見えるように入っていて、
私はてっきり敬老の日の贈り物かと思った。
胸が一杯になって、お礼のメールをしようと思ったら、
私は彼女のアドレスを知らなかった。
かえすがえす私は、自分の、友人管理のお粗末さにため息がでる。
古い手帳を引っくり返し、どこかにメモがないかどうか探したけれども
電話番号すら、もう変わっているのかもしれず
結局、手紙を書いた。
シロヤギさんからの手紙が、太平洋も日本海も越えて1日もはやく届きますように。
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