太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

よけいな川は上らない

2014-09-26 07:35:20 | 日記
生きにくそうな人を見るとき、

「よけいな川は上らないほうがラクなんだがなァ」と思う。



最初の結婚時代のことだ。

前夫は新聞を読むときに、折り目を逆に折って読むのが癖で

そのまま畳むので、新聞紙を束ねるときに角と角があわせるのに苦労する。

そのことを何度か注意して、時々は折り目を戻してから畳むようにはなったものの

いったんバラバラになった新聞紙をきっちり束ねるのは難しい。

居間に置かれている新聞を、いらいらしながら畳みなおしたりしていた。

私は新聞紙を束ねるときだけじゃなく、前夫が新聞を読んでいるときですらストレスを感じた。


そしてある時、悟ったのだ。



新聞紙をきっちり束ねることが、そんなに大事なことなんだろか???



その時から、私はわざと新聞をばさばさのまま読んでみた。

そしてその新聞をそのまま、適当に畳んで束ねてみた。

角と角は合ってないが、それがどうだっていうのだ。

それ以来、新聞紙のストレスから私は自由になった。



あのとき、私は大事なことを学んだ。



生きていれば、どうしたって川を上らなくてはならないことも起きてくるだろう。

だけどそれは本当に大事なときだけで、

わざわざみずから、余計な川を上って苦しい思いをすることはないのだ。

川上に向かって立っている身体の向きを変えるだけで、そう、ほんの90度変えるだけで

流れの圧力はグッと軽くなる。



さあこれでめでたしめでたし。



といきたいところだが、

そこはONとOFFのスイッチしかない私のことで、

身体の向きを変えるだけにとどまらず、すべての臭いものに蓋、

あけたくない箱は見ないふり、という姿勢が

また新たな激流を生むことにはなるのだけれど、それはまたそれ。







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