太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

10億円

2016-01-09 20:54:17 | 日記
日本の宝くじも300円しか当たらなかったことだし、普通に新年を迎えているわけだけど。



日本に行った時に、友人に頼まれて宝くじを買ってきた。

ついでに自分たちの分も買った。

ハワイ州では宝くじは禁止されているので、本土か日本じゃないと買えない。



10億円当たったら・・・・

「その翌日仕事を辞めるーー」と夫。

「私も私もー」と私。

「まずは旅行三昧だな」

「どこ行く?」

「カナダとアメリカ本土をロードトリップしよう」

「アラスカでオーロラを見て、グリーンランドとかアイスランドにも行きたい」

「ニュージーランドに行って、ヘミッシュ(友人)に会いたいし、

日本の、まだボクが行ったことがない場所にも行こう」



ひとしきり、旅行の話で盛り上がった。

しかし、旅行以外の使い道が出てこない。

車も、今の車が気に入っているし、買うとしてもまた日本車だろう。

家もあるし、

高級ブランドものや宝石には興味もなく、

ここにあるものの値段を見ずに買いたい!と思わせるものが、ハワイにはない。

クルーザーを買うにしても、私も夫もひどく船酔いするタチ。

自家用飛行機なんか、乗り物全般に酔う私はごめんだ。



「なにかさー、もっとないのー?」


送料を気にせずに日本の本をオーダーするとか。

それから、えーと・・・



意外とないもんだな。


要するに、単なるビンボー性って話もあるがね。

10億円あって、手に入れたいものは、物ではなくて時間と自由なのかも。

旅行に行っても、普通にレンタカーを借りて、ユニクロの服を着て、今までのように

旅をするのだろうと思う。

私たちのような旅行の仕方をしていたら、とてもじゃないが10億円を使いきれない。

バリ島で、1泊500円の宿に泊まったのは、お金ではなくて、

その土地の匂いのする、そこに泊まりたかったからだ。

とは言っても、バリ島のクタという繁華街で、私はすっかりカルチャーショックを受けて

半日ほど無口になった。

それでも、バリの人に混じって、乗り合いのトラックで山を越えたり

バンガロー式になっている宿の広いテラスから見た、

ぶちまけたような星空だとか、聞いたこともない動物の鳴き声とか、

朝食を運んできてくれた人の笑顔とか、忘れられない思い出がたくさんある。

高級ホテルは気分もいいし、安心かもしれないけれど。





残す人もいないし、私たちには5億ぐらいでいいかもねえー、

と話していたところに、300円の当たりだ。

いくらなんでも300円はないよねぇー。

引き換えに日本に行ったら、完全に足が出るし。


ま、今年も文句いわずに働けや、ってことでしょうな。








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