太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ジョン・デンバー

2016-01-14 20:30:50 | 日記
月に1度、イギリス人の友人Jと会う。

Jは車を運転しないので、私が彼女の家に行き、

ランチを食べ、午後はおしゃべりしながら絵を描く。



先日、BGMでジョン・デンバーがかかっていた。

「私、この歌大好き」

Jが言った。

私たちは年齢が近いので、若い時に聞いていた歌が似ている。

「子供の頃、『おはよう700』という朝番組があって、その主題歌が

ジョン・デンバーの take me home だったよ」


「へえー!ほかに何を聞いてた?」


「カーペンターズとかね」


「カーペンターズを聞くには小さくなかった?」


「姉が好きで聞いてたからね」


「ああそうか」




まだジョン・デンバーが愛の歌を歌っていた。


「でもね、ジョン・デンバーにはがっかりだよ」

Jが言う。


「どうして」

「この歌は奥さんに捧げた歌なんだけど、別れちゃったんだもの。

こんなにいい歌作っておいてさ」




ああ、わかる。



矢沢栄吉に、私は同じことを思っていた。

言っておくが、私は矢沢栄吉のファンでは一切ない。

コカコーラのCMで使っていた歌ぐらいしか、歌も知らない。

しかし、ひょんなことで矢沢栄吉のコンサートの映像を見たことがあり、

その中で彼は妻に対して愛のメッセージを送っていた。

スタンドマイクをつかみ、振り絞るようにして。

彼のことは好きでも嫌いでもなかったが、なんとなく心を打たれた。



それなのに、離婚した。


「ちぇ、なんだよ」


と思った。

確かビリー・ジョエルもそうだった。

どんな甘い言葉も、永遠と思える気持ちも、

終わりが来たらそれまでのことで、振り返れば痛痒いような記憶でしかない。

それは私もJも知っている。

おまけに私たちは離婚もしており、人のことなど言えた義理ではぜーーんぜんない。

それでも、そういう人達に図々しく言われてしまうのだから有名人は気の毒だ。


「興ざめだよね」



有名な歌手じゃなくてよかった、と思うのである。






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時代劇 追記

2016-01-14 07:05:09 | 日記
前記事の、ウォールにハングするカレンダー、の話を夫にした。

そして私が、

「そういう人たちは、何十年という年月を外国で過ごしていて、

日本語を使っていた時間より、英語の方が長いからだろうね。

だから私なんか、たまーーに単語が出てこないぐらいのままでしょうよ」

と言うと、

「いや、あんたは95まで生きるから、

そしたら英語の生活は日本語とどっこいどっこいになるよ」

そんな……

いや、でも。そうかもしれん。

なんか、生きそうな気がする。

長寿の家系だし。

95か。

その頃には、スキンタグだかイボだか食べカスだかわからんようになってるかも。

それで、スキンにカムズアップしたタグがスプレッドした、とか言ってるかも。

若い人達に煙たがれながら。

それもまた、おもしろい。

うっかり90ぐらいで死んじゃったら悔しいけど。



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