夫の友人に、食事に招かれた。
彼女は、夫が中学生の頃からの親友だ。
最近、ホノルルの街中に越してきて、その住まいを見るのは初めてである。
行ってみると、海の近くにそびえたつ高層の高級コンドミニアム。
建物はオフィスと住宅とシェアしているが、住宅のロビーも廊下も大理石で光っていて、
まるで高級ホテルのようだ。
2ベッドルームに広いラナイ(テラス)がある。
ラナイからの眺望。
築22年とは思えない間取りや設備のモダンさ。
彼女が用意してくれたタイ料理をいただく。
プールもある。
プールの縁がないというか、露天風呂みたいに縁ぎりぎりまで水が張られていて、
泳ぐたびにさらさらと水が落ちる。
まるで、向こうに見える海と同じ水の中にいるような気分になる。
住民が誰でも使えるフィットネスや、バーベキューのテラス、会議室も充実している。
目の前がアロハタワー。
たぶん、ここは1臆を軽く超えるお値段だと思う。
購入したあとも、月々に払うメンテナンス費はあって、プールなどがあると
10万円以上だと聞いたことがある。
彼女はシングルマザーで、小学生の子供がいる。
なぜこんなところに住めるのかというと、母親が長者だからだ。
彼女の母親の実家は億万長者で、よって母親は生涯働いたことがない。
20年前に離婚したあとも、悠々自適に人生を楽しんでいる。
その母親が、「投資にもなるからひとつ買っておこうかしら」といって買ったのがここ。
森茉莉の本だったか、本当のお金持ちは、大きなダイヤの指輪をなくしても騒がない、という
くだりがあったけれど、彼女の母親は、まさにそういうタイプ。
でも、彼女は最初からこんなものを与えられたわけではなかった。
最初は、母親の家に同居していた。
高級住宅地にあって、じゅうぶん広いその家は、3人で住んでも広すぎるほどなのだが
孫がいることで生活のペースを乱されるのが嫌な母親と、
フリーランスの仕事をしていて、なかなか収入が生活に追いつかない焦りと
母親に甘えている罪悪感でイライラしがちな娘と、
言いたい事が言えてしまう親子だからなのか、衝突することはなはだしく、
とうとう母親が娘を追い出した。
彼女は母親の家から1キロほどのところに一軒家を借りて住み始めた。
ボーイフレンドも一緒で、二人なら家賃を払ってやっていけるはずだったが、
この男が働かない。
結局、なんとか一人で1年やってみたがどうしてもダメで、母親の家に戻り、
その1年後、ここを買った。
彼女はとても幸せそうだった。
長者の母も、ちょくちょく遊びに来るという。
長者の娘なんだから、働かなくても生きてゆけるのに、ちゃんと働いている彼女は偉い。
娘も孫も、きっちり突き放す長者は偉い。
と思っていたけれど、やっぱり長者は長者なんだなあ。
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彼女は、夫が中学生の頃からの親友だ。
最近、ホノルルの街中に越してきて、その住まいを見るのは初めてである。
行ってみると、海の近くにそびえたつ高層の高級コンドミニアム。
建物はオフィスと住宅とシェアしているが、住宅のロビーも廊下も大理石で光っていて、
まるで高級ホテルのようだ。
2ベッドルームに広いラナイ(テラス)がある。
ラナイからの眺望。
築22年とは思えない間取りや設備のモダンさ。
彼女が用意してくれたタイ料理をいただく。
プールもある。
プールの縁がないというか、露天風呂みたいに縁ぎりぎりまで水が張られていて、
泳ぐたびにさらさらと水が落ちる。
まるで、向こうに見える海と同じ水の中にいるような気分になる。
住民が誰でも使えるフィットネスや、バーベキューのテラス、会議室も充実している。
目の前がアロハタワー。
たぶん、ここは1臆を軽く超えるお値段だと思う。
購入したあとも、月々に払うメンテナンス費はあって、プールなどがあると
10万円以上だと聞いたことがある。
彼女はシングルマザーで、小学生の子供がいる。
なぜこんなところに住めるのかというと、母親が長者だからだ。
彼女の母親の実家は億万長者で、よって母親は生涯働いたことがない。
20年前に離婚したあとも、悠々自適に人生を楽しんでいる。
その母親が、「投資にもなるからひとつ買っておこうかしら」といって買ったのがここ。
森茉莉の本だったか、本当のお金持ちは、大きなダイヤの指輪をなくしても騒がない、という
くだりがあったけれど、彼女の母親は、まさにそういうタイプ。
でも、彼女は最初からこんなものを与えられたわけではなかった。
最初は、母親の家に同居していた。
高級住宅地にあって、じゅうぶん広いその家は、3人で住んでも広すぎるほどなのだが
孫がいることで生活のペースを乱されるのが嫌な母親と、
フリーランスの仕事をしていて、なかなか収入が生活に追いつかない焦りと
母親に甘えている罪悪感でイライラしがちな娘と、
言いたい事が言えてしまう親子だからなのか、衝突することはなはだしく、
とうとう母親が娘を追い出した。
彼女は母親の家から1キロほどのところに一軒家を借りて住み始めた。
ボーイフレンドも一緒で、二人なら家賃を払ってやっていけるはずだったが、
この男が働かない。
結局、なんとか一人で1年やってみたがどうしてもダメで、母親の家に戻り、
その1年後、ここを買った。
彼女はとても幸せそうだった。
長者の母も、ちょくちょく遊びに来るという。
長者の娘なんだから、働かなくても生きてゆけるのに、ちゃんと働いている彼女は偉い。
娘も孫も、きっちり突き放す長者は偉い。
と思っていたけれど、やっぱり長者は長者なんだなあ。
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