太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

人生「ふと」がサイン

2017-02-14 08:59:42 | 不思議なはなし
ワイキキのギャラリーを辞めた翌週、

まるまる自由に使える休日が嬉しくて、さっそく美容院の予約をした。

美容院に行く前夜、寝る前に ふと 

『マイクが近くに住んでいたな、暇だったら美容院のあとでお茶でもするか』

と思い、メールをしたらすぐに返事が返ってきて、会うことになった。

マイクは、私に絵を売ることを教えてくれた画家で、ワイキキを紹介してくれた人でもある。



私が行く美容院は、ワイキキのはずれのホテルの中にある。

マイクと会い、ランチでもしようということになり、

同じホテルの中にあるレストランに向かって歩いていると、誰かがマイクを呼んでいる。

見れば、ギャラリーの入り口で女性が手を振っている。

彼らは古い知り合いで、久しぶりに会ったようで近況を話しているうちに、

マイクの絵をここで売ったらどうか、という話になった。

するとマイクが私の背中を押して

「この人もアーティストなんだよ。なにか作品の写真あったら見せてあげてよ」

と言うので、携帯電話に入っていた作品を見せた。

「あら、いいじゃない?作品持ってきてよ、オーナーに見せるから」



いい話になるといいなあと思ったが、ほうっておいた。

するとまず、マイクの作品がそこで売られるようになり、私はマイクにせっつかれるようにして

ギャラリーの彼女に電話をし、私の作品サンプルを持っていった。



そして10日後。

私の作品もそこで売ることになった。

それも私にとって都合のいいことばかりである。


・前のギャラリーのように週に1日店番をする必要がない

・売れた際の私の取り分が、前よりも高い

・マイクとは職場で毎月曜日に会うので、作品の補充は、近所に住むマイクが代わりにやってくれる





ふと思うこと、ふと頭をよぎること、

それが直感であり、正解である。



しかしそれは本当にかすかな思いで、しかもそう思う理由がない。

それをキャッチしても、まごまごしているとすぐにエゴがワーワー出てきて

そうしないほうがいい理由や、そうしなくてもいいようなことを言い立てるので

ついエゴの言いなりになってしまう。



来た道を振り返っても、いつでも大事なことはことごとく「ふと」降りてきた。



美大を受けようと思ったのも、

離婚しようと思い立ったのも、

再婚するならガイジンにしようと思ったのも、

夫を見た瞬間、この人だ!と決めたのも、

ハワイに来て、本屋で働こうと思ったのも、

今の職場に転職したのも、

ワイキキのギャラリーを辞めようと思ったのも。





「ふと」降りてきたそれを採用しようと心に決めると、

それを助けてくれる人に必ず出会う。



人生の転機だけじゃない。

そのギャラリーに作品を置いてきたその日、せっかくホノルルまで来たから

日本食スーパーに寄っていこうと思い、その駐車場に乗り入れるときに

ふと2階のパーキングに停めようかな、と思った。

しかしすぐに、まあいいや、1階のどこかにとめたほうが楽だし、と思い直したその10秒後、

私の車は1階駐車場のコンクリ柱に激突し、無残なことになったのだった。


考え方はいろいろある。

私にどうしても起こるべきことが起きたが、自損というラッキーに恵まれて最小限で済んだ。

もし2階に停めていたら、事故は免れたかもしれないが、

その起こるべきことはまた別の場所で起きたかもしれない。とかね。





直感を採用する練習は、いろんな場面でできる。

お店でデザートを決める時、真っ先にチョコレートケーキが美味しそう、と思ったらそれにする。

でもカロリーが高そうだからパンナコッタにしておこうかな、とか

これで8ドルはあんまりだから、こっちにしておこうかとか、あとから出てくるエゴを無視。



ふと、がサイン。





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