私は時々、自分のネガティブの底の深さに驚くことがある。
平日の休みの午後3時ごろ、出かけた帰りに家の近くで夫の車とすれ違った。
夫は私に気づかなかった。
朝が早い夫は、残業がなければ2時半ぐらいには帰宅している。
スーパーに行くには方向が違うし、どこへ行くのだろう。
その瞬間、ネガティブのスイッチがはいった。
今朝、私はお皿を2枚割った。
お皿はキッチンのシンクからタイルの床に落ちて方々に散らばり、
けっこうな範囲に破片が散らばった。
拾えるものは拾い、掃除機をかけたけど、掃除しきれていなかったかも。
もしや、猫が破片を食べて内臓出血し、血を吐いてのたうちまわっているのでは・・
それで夫が猫を病院に連れてゆくところだったのではないか。
すれ違った時の夫の顔が真剣だったような気もする。
私は大急ぎで家に戻り、荷物を車に置いたまま玄関まで走りドアを開けた。
血を吐いた猫はどっちの猫だ!
チーズケーキ(ガール)のほうが、テーブルの上にちょこんと座ってコッチを見ていた。
ガールはいる。それじゃボーイの方か!
すると、ボーイが伸びをしてからあくびをし、こちらにやってきた。
ああよかった。
猫じゃないとすると。
ガレージに続く廊下の片隅に、洗濯するものを溜めておく場所がある。
夫は帰宅するとすぐにシャワーを浴びるので、そこに着ていたものがあるはずなのに、何もない。
シャワーも浴びず、汚れた服のままであわてて出かけたということは・・・・
夫が破片を踏んだのかもしれない。
私は室内ではサンダルを履いているが、夫は素足だ。
おもいきり踏んづけて、豪快に足の裏を切り、出血が止まらなくて救急に行くところだったのかもしれない・・
ああきっとそうだ、そうに違いない。
私は床の上の血痕を探したが、見当たらなかった。
落ち着かない思いでシャワーを浴び、しばらくすると夫が帰ってきた。
どたどたと階段を下りていった。
「すれ違ったけど気づかなかったでしょ、どこに行ったの」
「トレーニングの機械を寄付してきたんだよ、もう使わないからさー」
腹筋や背筋を鍛えるといって買ってきたセットが、ガレージで埃をかぶっていた。
それらを運ぶので、また汗をかくから着替えずに行ったということなのだろう。
私のネガティブのスイッチが入ってからの勢いには、恐ろしいものがある。
こんな私だが、実は「そんなふうに前向きになれたらいいんだけど」と言われることもあるのだ。
矛盾しているようで、でも私は自分の底なしネガティブを知っているがために、
明るい見通しをもってノンキでいられるよう、人一倍努力をしているのである。
これは母譲りだと思う。
母はなんでも先に先に心配するのが得意だ。
母の世代では珍しく、若い頃に運転免許を取ったのに、事故をすると迷惑がかかるからという理由で
とうとうペーパードライバーのまま、先日免許を返納した。
シュノーケルに行った、と言うと
「あんた、そういえば新聞でシュノーケルしてて死んだ人の記事が載ってたよ」
という具合である。
しかし、その反面、へんなところでノンキな面もある。
父が大きな手術をする前日、母と私が病室に泊まったことがあった。
「おとうさん、眠れるかねえ。私も朝まで眠れないかもしれないよ」
そう言っていた母が真っ先に熟睡し、父も寝息をたて、私だけがまんじりともせずに朝を迎えた。
まあ、私にも、変にノンキな部分もあることは認める。
それにしても、
気がゆるみ、久々に深いネガティブ思考に足をとられて、その淵の深さに改めて驚いている。
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平日の休みの午後3時ごろ、出かけた帰りに家の近くで夫の車とすれ違った。
夫は私に気づかなかった。
朝が早い夫は、残業がなければ2時半ぐらいには帰宅している。
スーパーに行くには方向が違うし、どこへ行くのだろう。
その瞬間、ネガティブのスイッチがはいった。
今朝、私はお皿を2枚割った。
お皿はキッチンのシンクからタイルの床に落ちて方々に散らばり、
けっこうな範囲に破片が散らばった。
拾えるものは拾い、掃除機をかけたけど、掃除しきれていなかったかも。
もしや、猫が破片を食べて内臓出血し、血を吐いてのたうちまわっているのでは・・
それで夫が猫を病院に連れてゆくところだったのではないか。
すれ違った時の夫の顔が真剣だったような気もする。
私は大急ぎで家に戻り、荷物を車に置いたまま玄関まで走りドアを開けた。
血を吐いた猫はどっちの猫だ!
チーズケーキ(ガール)のほうが、テーブルの上にちょこんと座ってコッチを見ていた。
ガールはいる。それじゃボーイの方か!
すると、ボーイが伸びをしてからあくびをし、こちらにやってきた。
ああよかった。
猫じゃないとすると。
ガレージに続く廊下の片隅に、洗濯するものを溜めておく場所がある。
夫は帰宅するとすぐにシャワーを浴びるので、そこに着ていたものがあるはずなのに、何もない。
シャワーも浴びず、汚れた服のままであわてて出かけたということは・・・・
夫が破片を踏んだのかもしれない。
私は室内ではサンダルを履いているが、夫は素足だ。
おもいきり踏んづけて、豪快に足の裏を切り、出血が止まらなくて救急に行くところだったのかもしれない・・
ああきっとそうだ、そうに違いない。
私は床の上の血痕を探したが、見当たらなかった。
落ち着かない思いでシャワーを浴び、しばらくすると夫が帰ってきた。
どたどたと階段を下りていった。
「すれ違ったけど気づかなかったでしょ、どこに行ったの」
「トレーニングの機械を寄付してきたんだよ、もう使わないからさー」
腹筋や背筋を鍛えるといって買ってきたセットが、ガレージで埃をかぶっていた。
それらを運ぶので、また汗をかくから着替えずに行ったということなのだろう。
私のネガティブのスイッチが入ってからの勢いには、恐ろしいものがある。
こんな私だが、実は「そんなふうに前向きになれたらいいんだけど」と言われることもあるのだ。
矛盾しているようで、でも私は自分の底なしネガティブを知っているがために、
明るい見通しをもってノンキでいられるよう、人一倍努力をしているのである。
これは母譲りだと思う。
母はなんでも先に先に心配するのが得意だ。
母の世代では珍しく、若い頃に運転免許を取ったのに、事故をすると迷惑がかかるからという理由で
とうとうペーパードライバーのまま、先日免許を返納した。
シュノーケルに行った、と言うと
「あんた、そういえば新聞でシュノーケルしてて死んだ人の記事が載ってたよ」
という具合である。
しかし、その反面、へんなところでノンキな面もある。
父が大きな手術をする前日、母と私が病室に泊まったことがあった。
「おとうさん、眠れるかねえ。私も朝まで眠れないかもしれないよ」
そう言っていた母が真っ先に熟睡し、父も寝息をたて、私だけがまんじりともせずに朝を迎えた。
まあ、私にも、変にノンキな部分もあることは認める。
それにしても、
気がゆるみ、久々に深いネガティブ思考に足をとられて、その淵の深さに改めて驚いている。
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