太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

夫にするならナニ人

2018-03-24 21:36:10 | 日記
冷蔵庫に、大量のビーフをマリネしたものが入っていた。

聞けば、夫の職場で、数日後に同僚のベビーシャワーがあって、その日のランチはポットラック(持ち寄り)だという。

注)ベビーシャワーは、妊婦を祝うパーティのこと

それで夫はBBQ風に味付けしたビーフを持ってゆくことにしたらしい。

こういうとき、日本人の夫だと、多くの場合は妻が何かを作ることになる。

前の夫もそうだったし、日本人の夫をもつ友人もそうだ。


夫の父はハイキングクラブに入っていて、毎週どこかにハイキングに行く。

ハイキングのあとは、やはり持ち寄りでランチを食べるそうなのだが、

義父はいつもそれを自分で用意する。

義父が働いていたときも、ランチはいつも自分でサンドウィッチとか果物などを用意していて、

シュートメが義父の世話をしているのを見たことがない。


今回日本に行ったとき、私が着ていたジャケットに小さなほころびがあるのを夫が見つけた。

その夜、夫は自分が持ってきたソーイングセットの中からジャケットに合う色の糸を選び、

頼んでもないのにほころびを縫ってくれた。

私は出先にソーイングセットなど持って行ったことがない。

ボタンがとれたり、ソックスに穴があけば、やはり夫はさっさと自分で縫って直す。

アイロンだって自分でやるし、私が夫の身の回りのことをするということがあまりない。



最初の結婚時代は、毎日の献立に頭を悩ませていたが、今はそれからも解放された。

主菜と副菜と小鉢が必要な日本人に比べて、アメリカ人は主菜があって、付け合せがあればそれでじゅうぶん。

主菜をクリームシチューにしたら、白和えは合わないし・・・といった組み合わせのバランスもいらない。

そして同じメニューが続いてもいっこうに平気なので、今週食べたいものをふたつかみっつ二人で決めて

1度にたくさん作って、翌日のランチと夕飯にすることができる。



私の父は、母が出かけるとなると開口一番、「オレの飯はどうなってる」ときた。

いまだに、着替えも持たずにお風呂に入り、母が用意しなければならない。

友人のジュディスの旦那さんは韓国人だが、男は外で働く、女は家のことをするという意識があって

ジュディスは夫の世話をやかなければならない。

彼女の最初の夫はイギリス人で、「イギリス人はもうちょっと自立してたけどね」と言う。

韓国人や日本人でも、若い世代は違うかもしれないが、妻=母親のような感覚があるように思う。



両親を見て育ち、典型的な日本人の夫を持ったことがある私にしてみれば、アメリカ人の夫はものすごく楽だ。

同じくアメリカ人の夫をもつ日本人の友人は、子供もないし、自分のこと以外にすることがないと言っている。

夕飯はいらないと思って自分だけ食べたあとに、夫がなにも食べずに帰ってきて、夕飯が何もなくても平気で、

適当に果物とかサンドウィッチを自分で作って食べて終わり。

帰りが遅い夫を寝ずに待っているとか、夜更けに夕食を温め直して食べさせるとか、

私はそれは普通のことだと思ってやっていたけれども、

アメリカ人にとっては「WHY?」と疑問に思うのだろう。




個人的な性格は抜きにして、文化や国民性という面だけでいうなら

夫にするならアメリカ人がいいと私は思っている。








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