先に断っておくが、私は日本人の中に入ればけして痩せているわけではない。
しかし、マンモス級に太った人がたくさんいるハワイでは、私は痩せている部類に入る。
今の仕事を始めたばかりの頃、私がランチにいつもご飯を持ってゆくのを見て、同僚たちが言った。
「なんでライスを食べているのに太らないの?」
そしてそのあとで必ず言うのだ。
「ライスは好きだけど、ライスを食べるとすぐに太るのよねえ」
人種によって、メタボリズムが違うのではないかとか、
生まれた時から米を食べてきたからではないかとか、いろいろに答えていたけれど、
最近は、いや、実はそんなことではないんじゃないかと思っている。
2種類か3種類のオカズを選べるプレートランチ。
店の人がオカズを盛る前に、ライスを先に入れてくれるのだが、その量が半端ない。
アイスクリームをすくうための丸いスプーンをさらに大きくしたような、まるでお玉的なもので
どかん、どかん、どかんと3回ライスをすくって盛る。
1個分だって私は食べきれないそれを、ハワイの人達はぺロリとたいらげる。
チャーハンを頼むと、パーティサイズ?と聞きたくなるぐらい盛られてくる。
それも彼らは食べてしまう。
そして私は結論に至った。
米が太るのではない、ただの食べすぎだ。
しかし彼らはそれに気づかず、米は太ると思い込んでおり、
米の代わりにパスタやパンやピザをがっつり食べる。
それで痩せない、痩せないと言っている。
痩せるわけがないのである。
日本に行った時、行きかう人たちがみんな細いのを見て感動するぐらい、ハワイの人は太くて日本人は細い。
日本人の腸とアメリカ人の腸は長さが違うとか言われるけれど、
腸以前に、食べる量が違うだけだと私は思う。
私がランチに持ってゆくご飯は、しゃもじですくった、その半分ぐらい。
職場にみえる日本のお客様たちの、ほっそりしたスタイルを見て、
この人たちも毎日ご飯を食べているのだろうけど、それほど量を食べていないんだろうなと思う。
「太るからライスは食べないようにしてるの」
今日、アメリカ本土から来たという、激しくむっちりと逞しい婦人が言った。
米は太るという神話はけっこう根強い。
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しかし、マンモス級に太った人がたくさんいるハワイでは、私は痩せている部類に入る。
今の仕事を始めたばかりの頃、私がランチにいつもご飯を持ってゆくのを見て、同僚たちが言った。
「なんでライスを食べているのに太らないの?」
そしてそのあとで必ず言うのだ。
「ライスは好きだけど、ライスを食べるとすぐに太るのよねえ」
人種によって、メタボリズムが違うのではないかとか、
生まれた時から米を食べてきたからではないかとか、いろいろに答えていたけれど、
最近は、いや、実はそんなことではないんじゃないかと思っている。
2種類か3種類のオカズを選べるプレートランチ。
店の人がオカズを盛る前に、ライスを先に入れてくれるのだが、その量が半端ない。
アイスクリームをすくうための丸いスプーンをさらに大きくしたような、まるでお玉的なもので
どかん、どかん、どかんと3回ライスをすくって盛る。
1個分だって私は食べきれないそれを、ハワイの人達はぺロリとたいらげる。
チャーハンを頼むと、パーティサイズ?と聞きたくなるぐらい盛られてくる。
それも彼らは食べてしまう。
そして私は結論に至った。
米が太るのではない、ただの食べすぎだ。
しかし彼らはそれに気づかず、米は太ると思い込んでおり、
米の代わりにパスタやパンやピザをがっつり食べる。
それで痩せない、痩せないと言っている。
痩せるわけがないのである。
日本に行った時、行きかう人たちがみんな細いのを見て感動するぐらい、ハワイの人は太くて日本人は細い。
日本人の腸とアメリカ人の腸は長さが違うとか言われるけれど、
腸以前に、食べる量が違うだけだと私は思う。
私がランチに持ってゆくご飯は、しゃもじですくった、その半分ぐらい。
職場にみえる日本のお客様たちの、ほっそりしたスタイルを見て、
この人たちも毎日ご飯を食べているのだろうけど、それほど量を食べていないんだろうなと思う。
「太るからライスは食べないようにしてるの」
今日、アメリカ本土から来たという、激しくむっちりと逞しい婦人が言った。
米は太るという神話はけっこう根強い。
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