太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

3匹目の猫計画11 私たちの決断

2021-07-12 07:29:43 | 日記


猫に詳しい人の話を聞き、ネットでもあらゆる情報を仕入れて、
なんとかソフィアと先住猫のチーズケーキ達を徐々に慣らして、
義両親が旅行から戻ってくる時には、ソフィアはケージごと我が家にいる予定だった。

しかし、このご対面でつまづいた。

すぐに受け入れられるとは思ってはいなかったけれど、ソフィアの拒絶が厳しい。
チーズケーキ達も突然現れたお客に戸惑い気味。そりゃそうだよなあ・・
そうこうしているうちに何日かが過ぎ、明日の夜には義両親が帰宅する。

ソフィアは「シャー!」とは言わないが、触られるのを嫌がる。
外に出たいといって鳴く。
仔猫を呼んで鳴く。

今朝になって夫は、おもむろに言った。

「Let her go, if it is what she wants(ソフィアがそうしたいなら、ソフィアを放そう)」

ある動物学者の言葉が、決め手になった。
「生まれたときから野生の猫が、完全に家猫になることも稀だが確かにある。
けれど、野生の猫にとってのホームは、あくまでも外の世界。たとえそこが厳しい世界であったとしても」



去勢して、数日休ませる。
裏口のデッキに食べ物を置いて、デッキの階段下にベッドを用意して
それを見せてから、庭に放す。
野良だったとき、ソフィアは旅行客が捨ててゆく残飯を漁っていたけど、
住宅地には残飯はない。
ソフィアが小鳥やネズミを狩れるかどうかわからない。
夫がソフィアに話しかける。

「もうすぐ外に出られるよ、食べ物も寝るところも用意してあるから、
お腹がすいたり雨が降ったら来るんだよ。
ソフィアって呼んだら、来るんだよ。
ずっとずっとソフィアのことを大好きだから、忘れないでね」


先住猫たちがおらず、ソフィアだけだったら、時間がかかっても家においておこうとしたかもしれない。
でも、チーズケーキ達の幸せも、私たちは考えなければならない。
我が家では部屋を分けて暮らすことができない以上、しかたがない。



そう決断しても尚、心は揺れる。