7月14日(金) 神戸文化ホール中ホールで 第6回神戸国際フルートコンクール受賞記念演奏会演奏者と曲目は――
小山裕幾さん
J.S.バッハ◆組曲ハ短調
L.ベリオ◆セクエンツァⅠ
S.プロコフィエフ◆ソナタ第2番
高木綾子さん
C.ニールセン◆フルート協奏曲
F.ドップラー◆ハンガリー田園幻想曲
福島和夫◆“冥”
尹 伊桑◆エチュードNo.1,No.5
アンコールはデュエットで
モーツァルト◆「魔笛」より〈夜の女王のアリア〉ほか
ピアノは
西脇千花さん
4年に1回開催される神戸フルートコンクールは
エマニュエル・パユさん、
エミリー・バイノンさんなど、世界的に活躍するフルーティストを輩出しています。
今回は昨年の受賞者によるコンサートでしたが、小山裕幾さんと1位をを分けた
アンドレア・オリバさんは急病とのことで急きょ小山さん、高木さんの2人での演奏会になりました。
高木さんはすでにソリストとして大活躍されていますが、小山さんの演奏も堂々たるものでした。私はフルートの現代的な奏法の曲はどうも苦手だったのですが、ベリオの
セクエンツァを心地良く聴きました。
驚いたのは、小山裕幾さんの経歴です。昨年19歳で最年少優勝者となったのですが、慶応大学の理工学部で学ぶ現役大学生で、高校も普通高校です。
でもフルーティストとしての活躍は華々しいもので、中学・高校ともコンクールで頂点を極めています。また第77回日本音楽コンクールフルート部門で高校生でありながら優勝者となっています。
さらにビックリは新潟県立長岡高校生のときに、JSEC―高校生“科学技術”チャレンジで、
数学と音楽の関連性を探るという発表が審査員奨励賞を受賞しているのです。彼の頭の中はどういう構造をしているのでしょう。
藤井隆似の好青年の将来が楽しみです。