一見ジオラマにも見える、新興住宅地の航空写真にタイトルの家日和(いえびより)が凸版で乗っていて、たのしい装丁の本です。
イン・ザ・プール、空中ブランコで、伊良部一郎という荒唐無稽なキャラクターを誕生させた奥田英朗さんの短編集(集英社)。プロットの面白さはこの本でももちろん発揮されています。
普通の家族の日常に生まれた小さなほころびが、広がっていかずに、しみじみ、ほのぼのとした思いやりで修復されていく過程が素敵です。
奥田さんはあるインタビューで、この作品のことを
「外に出てお金を使う人がチヤホヤされて、家にいる人は社会から相手にされていないみたいに感じる。派手な事件が起きないのでストーリーからも、ないがしろにされてますが、ドラマになりにくいものを小説にしてみようと思いました」
「主婦の人たちは、働いていないことに対する気後れがあったり、『違う人生があったのでは』と思ったりするかもしれない。でもいろんな生き方があっていいし、もっと気楽になってもらいたい。家にいる人にエールを送りたかったんです」
と答えているけれど、お気楽に生きていて、家にいても気後れなど感じたことがない私です。
おならということばをどっかに使ってやれと意図してるんじゃないかと思えるところもあって「プッ」です。
いい家庭はいいなー。
素直になったほうが絶対いいなーと思える本です。
イン・ザ・プール、空中ブランコで、伊良部一郎という荒唐無稽なキャラクターを誕生させた奥田英朗さんの短編集(集英社)。プロットの面白さはこの本でももちろん発揮されています。
普通の家族の日常に生まれた小さなほころびが、広がっていかずに、しみじみ、ほのぼのとした思いやりで修復されていく過程が素敵です。
奥田さんはあるインタビューで、この作品のことを
「外に出てお金を使う人がチヤホヤされて、家にいる人は社会から相手にされていないみたいに感じる。派手な事件が起きないのでストーリーからも、ないがしろにされてますが、ドラマになりにくいものを小説にしてみようと思いました」
「主婦の人たちは、働いていないことに対する気後れがあったり、『違う人生があったのでは』と思ったりするかもしれない。でもいろんな生き方があっていいし、もっと気楽になってもらいたい。家にいる人にエールを送りたかったんです」
と答えているけれど、お気楽に生きていて、家にいても気後れなど感じたことがない私です。
おならということばをどっかに使ってやれと意図してるんじゃないかと思えるところもあって「プッ」です。
いい家庭はいいなー。
素直になったほうが絶対いいなーと思える本です。