阪急神戸線岡本駅の北西5分ほどのところにある、岡本南公園(桜守公園)です。
すぐ際まで住宅に囲まれた小さな公園です。
ここは、水上勉さんの小説『櫻守』のモデルとなった、笹部新太郎氏の邸宅跡を公園にしたものです。
笹部氏の名前を冠したササベザクラはこぶりで、花弁が多く、この日(3/30)ちょうど見ごろを迎えていました。
イトザクラ(シダレザクラ)です。
園内には10種、約30本のサクラが植えられているそうです。
桜博士と言われ、1978年に91歳で亡くなった笹部氏は生前、
「自分が死んだあと、家は壊しても、この桜だけは残してほしい」
と、言っていたそうです。
その遺志を受け継ぐ、小さな水源地ならぬ、花(桜)源地のような気がしました。