兵庫県立美術館で、カミーユ・ピサロと印象派展を観てきました。
会期は8月19日(日)まで。
冬場は冬眠していた「美(み)かえる」くん、この時期はそうとう暑そうです。
そうそう、兵庫県立美術館は9月22日まで、「クールスポット」に指定されていて、いろいろ特典があるようですよ。
印象派の絵は誰でも受け入れやすい、穏やかな絵が多いですね。
戸外に題材をとって、風景や光、その中に組み込まれる人間の姿も、生活に密着して、とても自然です。
今回の展覧会の主役ピサロはフランス印象派をまとめ、精力的に作品を発表し続けた長老的立場の画家です。
この展覧会では国内外からピサロ約90点、モネ、シスレー、ルノワール、ゴッホ、セザンヌなどの作品を加えて、100点以上が展示されています。
目録を見ると、個人蔵も含め、多くの国、美術館から集められているのが分かります。
平日の午後(7/31)の館内はゆっくり鑑賞するのに、ほどよい混み具合でした。
作品紹介のパネルを一つ一つ読む余裕もありました。
そのパネルの一つにこうありました。
“この時代のある批評家のことばとして、「モネは最も巧みで大胆」、「シスレーは最も調和がとれている」、「ピサロは最も真実味にあふれて正直」だと”
また「水浴の女たち」の説明には1893年から水浴図にも取り組むようになり、ヌードモデルを雇うのだが、要求が高すぎてモデルに逃げられ、ピサロは自分でポーズをとった、とあります。
1830年生まれのピサロは、このとき60歳を過ぎています^^。
また、イーゼルにクルマを取り付けて、「動くアトリエ」と呼んでたみたいです。
多作で子だくさんの、おもろいおっちゃん^^ピサロを、見直した思いの展覧会でした。
今回も絵メールサービスを利用して家のPCにピサロの作品を送ってみました。
また、「2012年度コレクション展Ⅱ」では、S.W.ヘイター展、祐成政徳展が開催され、常設展示室ではオランダ人芸術家トン・マーテンスさんの巨大なフロッタージュ(日本でいう拓本)「長田区の壁(紙のモニュメント)」が展示されています。