長いこと映画館で映画を観ていません。
理由は簡単、年を取って、館内が暗くなるとすぐ眠ってしまう(私だけかも)からです。
それに、外国映画は字幕が出るからいいのですが、日本映画のせりふが聞こえにくくなりました。
時代は変貌して、映画館では上映しないで、ネット配信のみで公開する映画も出てきているようですが、私にとってのテレビの役割は報道、ドラマ、スポーツです。
映画はできれば映画館で観たい。
この本の著者、西川美和さんは最新作「すばらしき世界」を撮るまでに5本の長編映画を制作しています。
その中では「ゆれる」「ディア・ドクター」「永い言い訳」を観ています。
「すばらしき世界」は初めて原作を脚色した作品で、原作は佐木隆三さんの『身分帳』。さすがにこのタイトルだと意味不明の時代劇っぽくなってしまうので、陳腐なタイトルだと西川さん自身も思いつつ決めたのが「すばらしき世界」です。
でも、コツコツと完成に向けて力を寄せ合っていくうちに出来上がっていくのはまさに「すばらしき世界」でした。
この本は映画「すばらしき世界」を創っていく過程とエッセイ、短い小説からなっています。
私が今、演技の上手い人だなあと、一推ししている俳優、仲野太賀さんを西川さんが苗字なしの芸名「太賀」時代から、注目していたくだりを読んだときは何だか嬉しくなりました。
コロナ禍と、制作方法、発表方法の多様化で、映画創りは今まで以上に難しくなったと思いますが、私が次の世に行くまでは、映画館で観る映画が残っていて欲しいです。
ハ・ハ・ハ・・・あと10年ほどで、なくなるわけないですよね。
阪神タイガース、なかなか点が取れません。
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